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2006年11月09日

思いがけない小包

昨日「割れ物につき注意」という帯が巻かれた小荷物が届いた。差出人はと見ると MasterCard からである。帰宅したブリギッテにはすぐにピンと来たらしい。

image その小荷物を開けてみると気泡の入った緩衝材に包まれた木箱があらわれた。それを開けると中に入っていたのは2本の赤ワイン。手紙も一緒に入っていてそれにはお詫びの文面が記されてあった。。

事の起こりは先月、義父が旅行先のローマで財布を擦られたことに始まる。義父がそれに気づいて娘のブリギッテに連絡してきた。何をさておいても急いでカード類をストップしなくてはならないので、ブリギッテが MasterCard の係りに電話をしたがお話中で聞こえてくるのは「しばらくお待ち下さい」というアナウンスと意味もなく繰り返される音楽だけ。

2回掛けても同じように8分以上待っても繋がらない。3回目からはお話中。思いついてインターネットで MasterCard のホームページに繋ぎ、アメリカの電話番号に掛けても同じような応対で埒があかない。そこで隣国のオーストリアの番号に掛けたらやっと応対の人が出てそこからドイツの MasterCard の係りに繋いで貰いやっと目的が果たせたそうだ。

こういう時というのは心が急いているから余計にイライラするのは確かである。この応対に怒った彼女は MasterCard のホームページに記されてあった苦情係のメールアドレスに事の次第を書いた。もちろん、そのメールの調子はその応対に対する怒りをストレートに出したものはなく、彼女一流の、皮肉をたっぷり利かしてオブラートに包んだものあったのは言うまでもない。(笑)