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2006年12月24日

キリスト降誕図

ドイツでクリスマス・マーケットを訪れると目に止まるものに Krippe がある。聖書の中に書いてあるお話を題材にとって、それをミニアチュアにしたもので、普通はクリスマスツリーの下に飾っておくことが多い。わが家のクリスマスツリーの下にも飾ってあるがごく小規模のものである。しかし、以下のものはちょっと違う。

image 昨夕、ブリギッテの Patentante (代母) の所を訪問したときに写してきた写真である。これほどの大掛かりな「キリスト降誕図」(Krippe) は個人の住居でここ以外にまだ見たことがない。クリスマスツリーの向こう側にも前面とほぼ同じ広さの人形達が拡がっている。

image聖書に書いてあるキリスト降誕時の様々な物語を形で表している。手前はキリストの誕生を祝うために訪れた3人の王たちであろう。

image これらの人形、家具などのミニアチュアは数年かけて少しずつ集まったものらしいが、この泉は比較的新しいもので、ポンプにより本物の水が流れ落ちている。小さな水音がするのがなんとも可愛らしい。手前の松ぼっくりは本物。(笑)

image これはどんな物語の場面か分からないが、これにも照明が仕込まれていて、焚き火の中央がちろちろと燃えているように見える。

これだけの規模になると、毎年組み立てるのも大変だが、それを解体してしまい込むのも大変。彼たち夫婦には二人の息子がいるのだが、これまでは一家総出での仕事だったらしい。その息子達もそれぞれに家庭を持って孫達が出来、今年は孫達だけで組み立てたのだと、嬉しそうに話していた。孫達もきっと楽しんで組み立てたことだろう。