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2006年12月30日

餅つき

晴れ / 外気温7度
8時起床。今日も穏やかに晴れた日だった。11時から「こうもり」の舞台稽古があったのだが、控えに廻っているわたしは出なくても良いのでその時間を利用して電気製品量販店の MediaMarkt へ行ってみた。

年明けには新しくプリンタ Officejet 6310 (HP) を購入しようと思っていて、その値段を較べに行った。値段は199€ということで、どこで買っても同じ値段のようである。ただ、その隣りに Officejet 6315 (HP) というプリンタがあってこれも同じ値段。デザインもまったく同じである。違うのは保証期間で、前者が1年、後者が3年という事だった。よくあることだが、ヨーロッパ向けと International 向けの違いかなと思ったりもする。

量販店は街の中心から少し離れていて、そのあと中心へと戻り劇場近くの日本料理店でお昼の定食を食べようかなと思ったら、今日は土曜日だったので昼の定食はなし。ウッカリしていたが、ドイツのレストランによくあるお昼の定食というのは月曜日から金曜日の間しかやっていないのであった。

そのあと、日本料理店 Y.Suzuki さんに立ち寄り、新年のお雑煮用に「なると」2本と、白いかまぼこ、それに納豆を購入して帰宅。歩き回ったせいか少し疲れてそれから午睡。

一時間の午睡から醒めて、気になっていた洗濯物のアイロン掛けをする。やはり新年は洗濯物など目に入らずにスッキリと迎えたい。(笑) それが終わってから餅つきの準備に掛かる。手順をちょっと忘れていたが取扱説明書をザッと読んだらすぐに思いだした。餅つき機が受け入れられる最高の分量(1.8L) を2回作る。

今日はつきたての餅を納豆と大根おろしに絡めて食べる計画にしていたのでカローラに納豆を準備して貰う。出来たてのアツアツの餅のうまさはやはり何よりである。外出中のアンナの携帯に「餅を作ってるよ〜」と連絡したらすぐに戻ってきた。(笑) 食べている家族の喜ぶ顔を見るのは嬉しいものだが、こんな時はわたしにとって何か物足りない思いのするときでもある。

わたしが小さかった頃に、餅をついたり食べたりする機会には、わたしはただ座って待っていて、出来たものを食べれば良かった。しかしドイツで家庭を持ってからは自分が何から何までやらなくてはならなくなった。それが嫌だというわけではないのだが、どうしてもその頃を思い出すと郷愁を禁じ得ない。パクパクとおいしそうに食べたあとで「こんなにおいしくて簡単にできるものをどうして暮れにしか作らないの?もっと普通の時でも食べましょうよ」と家族に言われて「ウ〜ム」と詰まり、素直に「そうだね」と答えられないのはその辺の心情によるのである。「餅つき」と「母」というのは私の中では密接に結びついていて、亡き母への郷愁を感じる一瞬。
こういうときに父親のイメージが出てこないのはなぜだろう。汗を掻いて杵を振り下ろしていたのは父のはずだったのに。(汗)