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2007年01月20日

嵐 "Kyrill" の過ぎ去った後

今回の嵐は "Kyrill" と名付けられているそうだ。約2日間に渡って荒れ狂った嵐でヨーロッパの国々ではかなりの被害が出た模様である。ミュンヘン市内はわたしの知る限りでは大きな被害はなかった。

image 左の写真は今朝(20日)の Süddeutsche Zeitung からの引用である。こういうのを見ると人間の力なんてたかが知れていると思ってしまう。この写真は Magdeburg という旧東ドイツの町なのだが、これだと完全に停電騒ぎになったことだろう。

今回のヨーロッパでの死者は40人を数えるそうで、この数字はまだ増える可能性があるとか。イギリスで13人。ドイツは少なくとも11人。ポーランドとオランダはそれぞれ6人。ベルギーと、フランスではそれぞれ2人。

今回は嵐の来るかなり前から警報が出されて、その対応は適切だったと思う。ミュンヘンとその周辺では、はやばやと交通機関が止まって、動いていたのは市内の地下鉄だけ。学校も18日には午前中で打ち切り子供達を素早く家に送り返し、次の日には休校となった。その最中にはわたしなど「ちょっと大げさに騒ぎすぎるんじゃないの?」と言っていたが、嵐が過ぎ去ってみるとその処置は正しかったと云うしかない。事故というのは起こってしまってからでは遅いのである。

嵐の2日間は緊迫感に満ちたラジオの報道が続いたが、その中で「小さな犬を連れて外に出ないように。犬が強風で吹き飛ばされる恐れがあります」というアナウンスには思わず笑ってしまった。いかにも犬好きな、それもダックスフントなどの小型犬の多いドイツらならではの警告であった。