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2007年01月23日

占星術殺人事件 / 島田荘司著(講談社文庫)

(カバーは無しー残念) 久し振りの島田荘司。占星術に対するわたしの先入観は「なにやら胡散臭いもの」というものだが、この本を読んだ後でもそれは変わらない。ひと昔と言えず、ふた昔も前の探偵小説のような読後感だった。楽しかったのだけれどね。

この本は古本でいただいたもの。島田荘司の本は確か以前に読んだ記憶がある。今調べてみたら寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 ブルートレイン殺人事件 / 島田荘司著(光文社)  見えない女 / 島田荘司著(光文社文庫)  だった。始めにも書いたが二昔前の探偵小説のスタイルをとって書かれている。ホームズとワトスンのコンビと同じように名探偵の御手洗潔と聞き役の石岡和己の活躍で事件の解決が進んでいく。

これも古い手法だが、材料がすべて出し終わった終盤近くに読者への挑戦状がある。わたしはその昔のNHKテレビ番組「わたしだけが知っている」を思いだした。あれは番組の前半に常連の出席者たちにドラマを見せてその中で行われた事件の犯人を推理させるというものであった。4人ほどの迷探偵達がいて彼たちの推理がなかなかな楽しかった。解答者の1人だった映画監督の山本かじろう氏(名前の漢字が思い出せない)は今でも覚えている。江川宇礼雄氏とかも思いだした。自分も一緒になって犯人捜しをしてそれが当たったときには大いに喜んだりしたものである。(昭和30年代の終わりの頃か)今、検索をかけてみたら私だけが知っている - Wikipediaが見つかった。しかしこれには山本かじろう氏は出てこない。わたしの勘違いだろうか。

最後の謎解きも実に古典的な方法で、わかってみれば「な〜んだ」と思うのだが、わたしには謎が解けなかった。(汗) 推理小説としては好きなタイプではないけれど、なんだか40年前にタイムスリップしたかのようなちょっと幸せな感覚を味わえたから、今回は楽しかった。
(2007年1月22日読了)