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2007年04月19日

思いだしたこと

image 娘が街中の路上で宣伝に貰ってきた雑誌の表紙がイギリス王室のウイリアム王子だった。ちょっとはにかんだような笑顔は母上のダイアナ妃にそっくりである。(余り知性は感じられないなぁ)それに関連して思いだしたこと。

まだ、ダイアナ妃が死亡する前だったがもう別居同然にしていた頃の話である。チャールズ皇太子がミュンヘンに来て劇場近くのホテル Vier Jahreszeiten に泊まり、その晩 Nationaltheater でオペラを観劇したことがあった。その時の出し物はなんと「アンナ・ボレーナ」であった。このオペラの話はもろに英国王室のスキャンダルであって、舞台で演じられているイングランド王は考えてみるとチャールズ皇太子の祖先にあたるわけだ。

あの夜の演目が意図的だったか偶然だったかは知るよしもないが、あの演目を変更もせずに平然と上演させたインテンダント、Sir Peter もなかなか、そしてそれを平然と受け止めて(心中がどうだったかは分からないが)笑顔を絶やさなかったチャールズ皇太子も大人だった。

カーテンコールが終わって幕が閉まったあと、チャールズ皇太子が舞台上に来てくれて1人1人と握手を交わしていたのを思い出す。普段いつも同僚の陰に隠れるようにしているアメリカ人の同僚が、この時ばかりはしゃしゃり出てチャールズ皇太子と握手をしていたのは失笑ものだったが…。