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2007年04月21日

還暦祝い、再び

土曜日・快晴 / 外気温27度
7時起床。今日も素晴らしい天気である。花粉症の方は時折咳き込むぐらいで殆ど良くなっている。夜も朝まで通して眠れた。今日はブリギッテの両親、兄弟夫婦、叔父さん夫婦を交えて賑やかな一日。その上、夕方からは隣人医者夫婦との予定外のお付き合いまであった。帰宅が12時を過ぎてしまって疲れていたので、この日記は翌日の朝に書いている。

今日は「還暦祝い」の後編みたいなものである。3月18日当日のビックリパーティで終わったと思っていたのだが、その日に参加できなかった義父、ブリギッテの弟夫妻、それに叔父さん夫妻が、60歳の誕生日は特別だからどうしてもお祝いをしたいという事で、彼たちをを招いて簡単な会食をすることになった。

image 全部で9人の参加者(わたしら夫婦を入れると11人)だったが、ブリギッテも忙しくしているし、今回はごくごく身内の参加者ということで、レストランでの朝食、そしてそのあとにわが家に来て貰ってケーキとお茶ということにした。ケーキは3種類作ったがそれは、金曜日の夜に左の写真の二つを、もう一つの下の写真に写っているケーキはこの日に早起きしてブリギッテが焼いておいた。

image 帰宅してから用意してあったケーキでコーヒー・紅茶を飲む。テラスにしつらえたテーブルに5人の客に座って貰ってわたしは家の中で残りの客とおしゃべり。途中で、アンナの部屋の鍵が回らないという突発自体にブリギッテの弟と2人で Baumarkt (ホームセンター)まで車を走らせる。そんなことをしていたらあっと言う間に散会の時間となり午後4時頃には皆引き上げていった。

わたしはそれから一時間ほど午睡を取る。目が覚めるとブリギッテが「夕食を作るのはわたしも疲れてその気が起きないから、外へ食べにいきましょう」と言う。まったく異論はない。で、7時を過ぎた頃に出掛けることにした。車で行くのかなと思ったらそうではないと言う。それじゃ、徒歩で行ける近くのイタリア料理店かなと思ったらそれも違うという。なんのことはない、隣家の医者夫婦がわたしの午睡中に電話を掛けてきて急に招かれたらしい。(笑)  ミュンヘンもそろそろ Spagel (白アスパラガス) の出回る季節の到来で、彼たちにとっても初物賞味というわけで今夜はお相伴である。こういう肩肘の張らない付き合いというのは嬉しいものである。

旦那の方はミュンヘン市立病院の医長を勤めていて、先日もわたしの健康チェックを取り仕切ってくれた医者である。現在は彼自身も花粉症に悩まされていてその症状はわたしよりもかなりひどそう。食事前に Weissbier そして食事が始まってからは Wein を薦められたが、禁酒中ということで断る。「大体が、しばらく酒を止めてみた方がいいだろう、とアドヴァイスをしたのはお前じゃないか」と言うと「そんなヤブ医者(自分のこと)の言ったことなど忘れろ」とメチャクチャなことを言い出す。「いや、せっかくもう少しで禁酒3ヶ月になるんだから、せめて、もう一度血液検査を受けて結果を見るまでは飲まん」と断りミネラルウォータを飲み続けた。

結局、自分の意思を通したことに満足している。しかし、なんという医者だ。(笑) 見方を変えれば、彼のそんな発言から推察するに、アルコールがわたしの肝臓に与える影響もそれほど深刻ではないのだなとも受け取れて内心嬉しかった。わたしを安心させようとしてそんなことを言ったのだとすれば彼もかなりの役者だが、まあ、それはわたしの穿ちすぎだろう。(汗) 

食事には彼の医局で働く女医さん (Oberarzt) も招かれていて、5人での話が弾み、散会は12時半だった。いろいろなことがあった一日だったが、午睡を取ったおかげで真夜中になってもそれほどの疲れは感じなかったし、花粉症も一段落付く様子なので精神的には楽になってきている。