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2007年04月22日

割れ鍋に綴じ蓋

昨夜は隣人に招かれて初物(白アスパラガス)料理を味わうことが出来た。

料理はアスバラガスメニューの定番通りに、前菜(生野菜サラダ)を食べたあと、大きな皿に茹でたての白いアスパラガス、3種類のハム、茹でたジャガイモ、を取り分けホロンディーズソースを掛けて食べるという形だった。デザートはこれも新鮮なイチゴとアイスクリームの取り合わせ、そしてエスプレッソ。今回は、新しいレシピで、白いアスパラガスをアルミフォイルで包んでオーブンに入れる、という方法で作ってみたそうだ。少し軟らかくなってしまったということで、作った本人はもう一つ満足できないようだったが、わたしには充分においしかった。

大いに食べて飲んで話も弾み、最後のエスプレッソ、そして何人かは腹ごなしのシュナップス (Schnaps) を飲んで食事はようやく終わった。この時点でもう12時に近くなっている。興が乗ってきて、ブリギッテはまだまだおしゃべりしたそうだったが医者夫婦が眠そうな様子だったので、こういう時の通例となっているが、半ば強引にわたしがイニティアティヴを取って散会ということにした。

ブリギッテはこういう機会では決して自分から「この辺で失礼します」ということを言い出せない。自分が疲れていて帰りたいと思っていても、誰かがそれを言い出すまではその場のペースに合わせている。真っ先に自分からそれを言うのが失礼にあたると思うらしい。とにかくパーティがあったときに一番先に辞去するのは嫌なのである、絶対にしない。「わたしは引っ込み思案の性格だから」と自分では言うが…。(嘘つけ!)だから結果的に「わたしはもっと居たいのだけど、夫がうるさく言うからこれで失礼するわ」という形になって、いつも損な敵役を演じるのは、結局わたしである。(笑)

面白いことに、わたしの廻りを見てみると、どの夫婦も決まったように1人が長っ尻、片方は帰宅を促す(それも何度も)形になっている。「割れ鍋に綴じ蓋」という言葉があるが、夫婦というのはそういうものなのだろう。