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2007年07月02日

雨の1日。サロメを観る

月曜日・雨 / 外気温21度
8時40分起床。6時過ぎに一度トイレに起きたけれど、外は本格的な雨降り。だからというわけではないが、またベッドに戻って一眠り。結局一日中降り続けた雨だった。まるで日本の梅雨みたい。

ゆっくりの朝食が終わると、今日は何も無し。ブリギッテも今週は休暇だそうでのんびりとした空気が充満するわが家となっている。(^_^) わたしもなんだか身体がダルく感じて積極的に何かをしようという気が起きない。

久し振りに髪の毛を切って貰ったり、一緒にお茶を飲んだりしているうちに日中は過ぎていった。夕方から劇場へ。今夜は「サロメ」の切符が取れたのでそれを見に行く。ブリギッテは親戚の叔父さんおばさん連中との会食へ出掛けていった。この雨降りの天気だから、一番良いのは自宅で好きなことをしていることだが、親類達との会食よりはオペラに行っていた方がわたしにはありがたい。(汗)

今夜の講演は Das Gehege / Salome という二本立てだったが、両方とも素晴らしかった。わたしはゲネラルプローベを観ているのだが、今夜のほうがすべてが滑らかで聴いていて楽しめた。Das Gehege での Gabriele Schnaut の歌唱はこれまでの印象とずいぶん違った。とても力のある破壊的な声には違いないがカンタービレの美しさに欠ける人だと思っていたのが、今夜は低音から最高音に至るまで実に滑らかで繊細ささえ感じられた。もしかするとこれが彼女の本来の持ち味か?

休憩のあとのサロメは Angela Denoke の素晴らしさが際だつ。出だしの声はちょっと疲れているのかな?と感じる部分もあったのだが、それもすぐに解消。圧倒的な舞台上での存在感と、素晴らしい演技とで聴衆を釘付けにした。ベールの踊りの最後で披露する乳房の美しさも相変わらず。彼女のサロメは今が旬。そこに出会うことが出来た幸せを忘れないでおこう。