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2007年07月04日

Odysseus 発見される

水曜日・雨、ときどき晴れ / 外気温27度
8時起床。昨夜は余りよく眠れなかった。昨日の夕方、突然電話があって犬の "PABLO" を一晩預かった。ベッドに入ってから、いつになく "PABLO" の臭いが鼻についてごく軽い喘息を感じたせいかもしれない。

今日も一日中、激しく変わる天候で、激しい雨が降ったと思うとその20分後にはカラリと晴れるという四月のような天候。家出した Odysseus を捜そうにもなかなか外へ出て行けなかった。 "PABLO" も散歩に連れ出せず、何とはなしにダラダラとした午前中を過ごす。数年前に一度 Odysseus が失踪したときにはテラスに彼の大好きな乾燥エサを出しておいたら戻ってきたことがあった。それでその乾燥エサを買いに行ったのだが、既に売っていなくて、犬、猫、専用の店に変わっていた。やはり、亀は絶対数が少ないペットなのだろう。

日本からの知人とブリギッテは一緒に買い物に出かけていった。言葉が完全にわからなくても、好きな買い物となれば女性同士の意思の疎通には高いハードルとはならないらしい。(^_^) 彼女たちもときおり雨に遭ったらしいが、楽しそうに帰宅。

昼食はここ数日の残り物で済ます。お客様に対して失礼かとは思うが、もう数回わが家に泊まっていらっしゃるのでわが家の実情は彼女にはお見通し。今更気取って体裁を繕うこともない。(^_^; 昼食後、ブリギッテはまた買い物に出掛ける。園芸店などでは亀も売っていたりするので、そこならば Odysseus の好きな乾燥エサも売っているかも知れないというのである。 "PABLO" はその留守に飼い主が来て引き取っていった。今回は急なことで心の準備もしていなかったし、Odysseus の失踪もあったりして "PABLO" を構ってやることが出来なかった。午後3時頃から、強い風はそのままだが晴れだす。

午後4時を過ぎてから急に眠気に襲われてベッドに横になる。しばらくしてウトウトとした頃にブリギッテの「Odysseus を見つけたよ!」という声にたたき起こされた。「どこに?」と問い返すと、なんのことはない、新しく作った囲いの中にいたという。天気が良くなったのと、大好物の乾燥エサの臭いに、身を隠していたヤブの中から出てきたものらしい。良かった〜!(^_^)

そのあと、Odysseus はどこに潜んでいたのかが知りたくて観察していたら、ヒョコヒョコと歩いて、ある場所に身を隠した。そこは非常にわかりにくく、甲羅の色である茶色と同色の枯れ葉があって、その下に潜っていた。なるほど、これでは見過ごしても無理はないなと思った。自然が作る保護色というのを本能的に自覚しているらしい。

今夜の夕食には劇場のコレペティであるイタリア人を招いていた。というのは、わが家に泊まっている知人の追っかけの相手が彼なのである。 Zubin Mehta がイタリアから連れてきたピアニストで非常に音楽的なピアノを弾く。知人には、せっかくの機会だからわが家で日本料理を作って招待してあげたらとお薦めして、今日の夕食をアレンジしたのである。わが知人はここぞと大張り切りで素晴らしい日本食を作ってくれた。われわれ家族はそのお相伴にあずかったというわけである。(^_^) 楽しく食べておしゃべりをし、23時半頃のお開きとなった。