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2007年11月09日

トイレの中の書棚

「村上ラジオ」のエントリの中で、この本を読み始めたのが姉宅のトイレの中であったことを書いた。

10月半ば頃、姉の家のトイレ内書棚に倣って、わがウォッシュレットのある小部屋にもそれを作ることにした。特別に書棚を設えたということではなく、ウォッシュレットの後ろの棚を整理し、そこへちょっとした空間を作り出して、本を数冊並べてみたというだけのことなのだが。

トイレの中の本棚というテーマで書かれたものはこれまでにも何度かお目に掛かったことがあるから決して目新しい話題ではない。しかし、自分が本棚を設置して使ってみるとこれはなかなかいいものだ。ましてやウォッシュレットのホンワカと暖かい便座の上では快適ですらある。

トイレで座っている時間ってどうしても退屈なもので、それに勿体ないような気もする。かといってまとまったものが読める時間をそこで過ごすというわけではないから、そこに置いておくものはどうしても雑誌、エッセイ、詩集という範疇になる。妙なものだが「村上ラジオ」の読み始めが日本の姉宅のトイレで、読み終わったのがドイツのわが家のトイレの中だったというのがこの本の運命だったのかもしれない。