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2008年01月05日

公共の建物内における禁煙が開始

2008年1月1日からドイツにおける喫煙者にとってはこれまでより一層過酷な環境となっている。わたしの住むバイエルン州はその中でも最も厳しい態度で臨んでいる。

ドイツ全土において、この日を境に公共の場所での喫煙が100%禁止されることとなった。これにはレストランはもちろん、酒場、地下鉄の構内、そしてバスやTramの停留所でも屋根のある場所などが含まれる。Kneipe と呼ばれるバーのような場所の経営者達は「ビールに喫煙は付きものであって、この法律はバイエルン文化を葬るものである」と強硬に反対したが受け入れられなかった。例外無しの100%禁止ということである。このあたりのドイツ人の徹底ぶりは凄い。

わたしの働く劇場は1月2日から新年の仕事が始まったのだが、その日11時から始まるプローベに行くとマキシミリアン通りに面した楽屋口のわきで3〜5人の屈強な男たちが煙草を吸っているのが目に止まった。この寒さに半袖のTシャツを身につけただけの筋肉隆々の彼たちは劇場の舞台装置を動かす裏方さん達である。

彼たちも今まで煙草を吸っていた休憩室では禁煙になったということである。どうしても煙草を吸いたい人は劇場の建物から外へ出なくてはならない。この寒空に可哀相だなと一瞬思ったのだが、その反面、非喫煙者のわたしとしては嬉しいことであった。レストランなどで隣りに座った客が吐き出す煙草の煙にはずいぶんと不快な思いをしてきた。娘達の小さい頃には幼児の健康を思うときになおさらだったのを思い出す。この制度が揺らぐことなく、このまま続いてくれるのを願う。