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2008年06月12日

ゆったりと午前中

臨時休暇中だが、義母の病院通いの送り迎えが続いている。そのついでと言ってはなんだが、送り迎えの間の時間を利用して、今日は普段歩いたことの無い町並みを歩いてみた。ゆったりとしてなかなかいいものである。

昨日、一昨日に続いて、今日の午前中も義母の医者通いに付き合った。この眼科医には一昨日に訪れたのだが、診察日予約の手違いがあって今日になったもの。今日、義母はこの診療所から貰った予約カードを持参してを見せていた。自分の過失ではなかったと言いたかったらしい。彼女の言い分は、その予約券には [Do.10.06.08](2008年6月10日・木曜日)と書いてあって曜日(Do)と日(10日)が一致しないけれど、Do → Di と読み替えて10日に訪れたというものだった。どういうわけか、この予約券は鉛筆で書かれていてその部分がちょっと掠れ気味になっていたらしい。

受付の女性にそのカードを見せると、彼女はそのカードをしげしげと見て「ここには [Do.19.06.08] と書いてあります」と言うのだ。(なんだ、来週じゃないの)(汗) そこで初めてわたしも横からその予約券を見たら、確かに受付嬢の言う通りだ。しかし上に書いたようにちょっと掠れていて読みにくいことは確か。加えてそこに書かれている [9] という数字にちょっと癖がある。肉筆で書かれた数字というのはクセのある字が多くてわたしもいつも注意しているのである。義母は[9]を[0]と読んでしまったらしい。

結果的には一週間早く診察を受けることができて義母のためには良かったということになった。なによりも視力が衰えてきているということを如実に知らせるという点ではこれ以上のパフォーマンスは無かったということになる。(笑)

義母を医者に預け「診療時間はどのくらいかかるか」と聞くと約1時間というので改めて迎えにくることにする。しかし1時間というのはちょっと中途半端な時間である。家に戻っても、またすぐに出てくるような感じだ。そこで「歩く」ことにした。この医院から20分ほど歩くと Giesing というミュンヘン市内でも古くからの庶民的な街の一角がある。車で通り過ぎることはあっても、その通りをゆっくり歩いたのは10年ぐらい前のこと。ちなみにドイツ・サッカー界で「皇帝」(Kaiser) と親しまれているフランツ・ベッケンバウワーはこの地区の出身者。

歩き出すと、そこは小さな個人の商店が軒を並べていてちょっと懐かしい感じ。Julia Roberts と Hugh Grant の主演でヒットした映画 "Notting Hill" をちょっと連想した。これといってたいしたお店は無かったのだが親しみの感じられるものがある。まず、自転車屋さんに入り「最近中古の自転車を譲り受けたのだが、サドルが高すぎてわたしには乗れない。何とかならないか」と聞いてみたら簡潔に「なんともなんないねぇ、それは自転車が大きすぎるんだよ」と朗らかに応えてくれた。そんなことわかってるって。でも、あんたの足が短すぎるんだよ、と言われなかったのが救いか)(^_^;)

次に、ちょっと新しそうな店でプリンターのインクを詰め替えてくれる店の前を通りかかった。わたしがいつも利用してきた店の支店らしい。これまでは Ostbahnhof 近くの店で購入していたのだが、わが家からはここの方が近い。スッと入って先日購入したCanon-MX850のカートリッジについて聞いてみた。それによるとカラー・カートリッジは 6.9€、ブラック(2つある黒のカートリッジの容量の多い方)は 9.6€ と親切に教えてくれた。両方ともそれほど高くなくてこれは嬉しい。(^_^)

次にフラッと入ったのは薄型液晶テレビが展示してある店。ここは、電気屋というよりもテレビ専門店というおもむき。店内には薄型テレビしか置いてない。ここで訊いたのは1年ほど前にはほとんど存在しなかった「地デジチューナー/衛星放送チューナーの内蔵された液晶テレビはあるか」ということ。現在使っているわが家のテレビは ALDI で購入したブラウン管のもので、そこに外付けの地デジチューナーを付けている。なんとも見栄えが悪く、リモコンも2つになるし、とにかく画面が冴えない。このテレビが壊れたら次は間違いなく液晶テレビに買い替えである。(早く壊れないかな)そう思って訊いてみたのだが、最近は地デジ/衛星放送チューナーの内蔵された液晶テレビも増えてきているようだ。インド人系のふっくらとした若い女性が「技術の進歩は日進月歩よ!」と誇らしく話してくれた。(お嬢さん、この店が繁盛することを祈ってます)(^_^)

ということでこの通りの冷やかしは終わり。そこから今度は堀沿いの静かな道を通ってまた眼科医院まで戻ると丁度一時間を費やしたことになる。まだ診療は終わっていなくて待合室に座り "Schöner Wohnen" という雑誌を拾い読み。雑誌が終わりに近づいた頃に義母が診察を終わって現れた。