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2008年06月20日

今夜もサッカー観戦

金曜日・晴れ / 外気温23度
7時起床。よい天気。しかし湿度がちょっと高いようでカラッとした感じはない。今日も午前と夕方からの2回のオーケストラ付き舞台稽古があった。バイロイトから友達を連れて次女のユリアが帰省してくる。

10時から始まる舞台稽古で劇場に行ったら、話題はもう、昨夜のサッカーで持ち切り。話題の内容がプロ野球や相撲でないというだけで、まるでわたしの小中学校時代と同じである。ったく、大の大人が....(笑)

昨夜の試合が終わったのは10時近くの筈、それからインタビューやら何やらがあって新聞の記事が印刷に送られたのは確実に11時を過ぎていただろうと思う。それなのに今日の新聞各社の第1面トップにはデカデカと Schweinsteiger のガッツポーズやら Podolsky とのツーショットの写真で占めらている。

それに比べると、我が劇場のオペラの初日の記事などは次の日の新聞には影も形もなく、1日置いて次の日にようやく出てくるのである。なんなんだ、これは!

スポーツ新聞などの場合はそれでいいだろうが、Süddeutschezeitung の様な一般紙までも舞い上がっていてどうする! と言いたいのだ。しかし、今日の職場で同僚のはしゃぎ方などを見ていて妙に納得してしまった。サッカーのファン層と音楽、それもオペラのファン層などは大海原と水溜まりぐらいの差があるのだ。必然的に金の動き方も天と地ほど違う筈。新聞社も企業の一つ、金の流れに乗るのはこれ、当たり前のことなのだ。

舞台稽古の方はだいぶ身体に馴染んできて、あとは細部のバグ潰しの様な仕事になる。遅い昼食は又蕎麦を茹でて、それだけではなんだからオムレツを作って添えた。カローラもおいしいと食べてくれた。夕方5時頃に又劇場へ。

9時に終って帰宅の途につくと、路面電車沿いのトルコ料理店は屋外に大きめのスクリーンを作ってお客に今日の試合「トルコ対クロアチア」の模様を観戦させている。ミュンヘンもトルコ人の締める割合はかなり多いので、街のあちこちでは似たような光景が見られることだろう。

家に戻ってみると休憩の少し前。食事をしながらそのあともずっと見ていたのだが、試合自体は両チームとも決定的なあと1歩に掛けていて、少し退屈なものだった。結局、延長戦に入り、最初の15分は相変わらずテンポが遅く(皆疲れているのだろう)パス回しなどもミスが目立つ。しかし最後の2分というところで(118分)クロアチアに点が入り「準決勝のドイツの対戦相手はクロアチア」か、と思ったらその1分後になんとトルコが点を入れて、そのまま11mキックになだれ込んだ。そしてクロアチアは3本のキックを外してトルコの勝利

きっと今夜のレオポルト通りはトルコ人のお祭りで大変なことになるだろう。(笑) そして来週水曜日の準決勝はドイツ中が大変なことになる。なにしろドイツ在住の外国人で一番数が多いのはトルコ人なのである。今大会のトルコはなにかに憑かれたようにゲームの終盤に力を発揮してここまで勝ち抜いてきた。大方の見るところドイツ優勢だが、充分に注意しなくては。(^_^;)