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2008年06月29日

今日1回だけの "Roberto Devereux"

いつもながらの事だが、このオペラはエディタ・グルベローバの独り舞台。その彼女が今日はいつにも増して快調に最初から飛ばした。観客席はまるでサッカースタジアムのような盛り上がり様。

Festspiele の期間中、このオペラは今日1回しか上演されない。そういう理由があってのものかも知れないが、今日のグルベローバは歌だけではなく、演技に関してもものすごい集中力だった。自分でも快心の出来だったようで、終演後もその余韻を引きずっているような表情だった。

こういうときは周りの歌手もつり込まれるように良い出来になる事が多いけれど、今夜はまさにその典型だった。相手役のタイトルロールは ROBERTO SACCÀ がクレジットされていたのだが、急に Massimiliano Pisapia に代わった。彼の歌唱も今夜は素晴らしい出来。ただ、彼の体型が2昔前のテノールの典型のようなズングリ・ムックリ型だったからちょっとこの役に関しては違和感を感じた。歌手に見目の良さを当然のように求める、そういう時代になったのかも知れない。(^_^;)

BESETZUNG

Musikalische Leitung: Friedrich Haider
Inszenierung: Christof Loy
Bühne und Kostüme: Herbert Murauer
Licht: Reinhard Traub
Produktionsdramaturgie: Peter Heilker
Chöre: Andrés Máspero

Elisabetta: Edita Gruberova
Herzog von Nottingham: Paolo Gavanelli
Sara: Jeanne Piland
Roberto Devereux: Massimiliano Pisapia
Lord Cecil: Maximilian Schmitt
Sir Gualtiero: Raleigh Andreas Kohn
Ein Page Robertos: Nikolay Borchev

Das Bayerische Staatsorchester
Der Chor der Bayerischen Staatsoper

Roberto Devereux から2008年6月29日に引用