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2008年07月05日

"Norma" の一回目

今夜はちょっとした事故があって,終わったのが一時間近く遅れてしまった。指揮者は合唱にとっては初めての人。テンポがとてもゆっくり目で,出だしのキュー(Einsatz) を殆どくれない。いつもの Friedrich Haider に慣れてしまった身には,なんだか間延びしたような感じがしてならなかった。

事故というのは第一幕が終わったあと,主役のグルベローバが休憩を必要として一時間ほど第二幕の開演が遅れたのである。伝聞だから確かではないのだが,急に声が出なくなったとかで、急きょ医者を呼んだのだ。その医者が来るまでかなり時間を必要としたというわけである。結局は事なきを得て無事にオペラは終わったのだが,さすがの彼女も終わった時にはグッタリした表情を見せていた。もしかして彼女を襲ったこのアクシデントも指揮者のせいだったりして。

最初に書いたように,この指揮者のテンポに戸惑ってしまい,わたし自身は今日はメロメロ。合唱全体でも一幕が始まってすぐのあるフレーズを完全に落としてしまった。これほど全員が完全に落としたから,観客はきっと気がつかなかったろうと思えるほど。(汗) しばらくやってないオペラを,初めての指揮者とやる時にはやはりプローベが必要なんじゃないかと思えた一瞬だった。しかし,現在の過密スケジュールでは練習の時間が取れないのである。困ったものだ。

BESETZUNG

Musikalische Leitung: Stefan Anton Reck
Inszenierung: Jürgen Rose
Bühne und Kostüme: Jürgen Rose
Lichtkonzept: Jürgen Rose
Choreographische Mitarbeit: Jo Siska
Licht: Michael Bauer
Produktionsdramaturgie: Peter Heilker
Chöre: Andrés Máspero

Pollione: Zoran Todorovich
Flavio: Markus Herzog
Oroveso: Roberto Scandiuzzi
Norma: Edita Gruberova
Adalgisa: Elina Garanca
Clotilde: Cynthia Jansen

Das Bayerische Staatsorchester
Der Chor der Bayerischen Staatsoper

Norma から2008年7月5日に引用