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2008年07月20日

秘密 / 東野圭吾著(文芸春秋)

image 読み出してしばらくしてから、この本は過去に読んだことがあるのに気がついた。普通だったらその時点で本を閉じてしまうのだが、今回は最後までかなり面白く読み通した。最後の数ページはタオルを手に持って個室で読んだ方がよさそう。(泣けるのです)(汗)

夫婦と小学校5年生になる娘の3人家族の物語。妻と娘が乗ったスキーバスが崖からの転落事故に遇った所から物語が始まる。娘を自分の身体の下にかばった妻は死亡、娘は脳の損傷を受けて植物人間になるという診断を受ける。しかし奇跡が起こり娘は眠りから覚める。だが娘の脳に宿っている人格は死んだ筈の妻のものだった。この辺のプロットの作り方はうまいなぁと感心してしまう。

この分厚い本の内容は、それから娘が嫁ぐ日までの様々な出来事、残された夫の喜び、嫉妬などの心情を描いていくのだが、例によって詳しい粗筋などは書きません。ただ一言、わたしは泣けました!
(2008年7月19日読了)