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2008年08月28日

トスカーナ・3日目

木曜日・快晴 / 外気温32度
7時起床。別荘の持ち主夫妻が今朝ミュンヘンへ帰っていったので今日から9月9日までは我々家族だけになる。昨日、一昨日とけっこう歩き回ったので今日はゆったりと過ごそうと思っていたのだが、そうもいかなかった。

別荘の持ち主夫妻を9時頃に送り出してしばらくしたら電話が鳴った。昨夜歩いて Montebenichへ行ったときに、途中で立ち寄り声をかけた家があった。別荘主の知人で隣人のような(とは言っても徒歩で優に30分は離れているのだが)感じである。別荘主が私を紹介してくれたのだが、その時すぐに「食事に招待したい」と言ってくれていた。彼からの電話だったのである。今日の昼食に景色の良いレストランに招待したいということだった。昨夜の今日でちょっと急だったけれど承諾する。

彼はジュネーブで銀行関係の仕事をしていたスイス人で現在70歳ぐらい。退職してからはトスカーナに家を買って現在は悠々自適のひとり暮らし。この辺の高級な家を買うほどだからかなりのポジションにいた人に違いない。フランス語、イタリア語、英語、ドイツ語を自在に繰る上品な紳士である。私がこの別荘主と友人であるからということもあるだろうが、わたしが歌を歌っているということも彼の興味を惹いた原因のように思われる。

彼が12時頃に迎えにきてくれて、我が家の車に5人が乗り彼のおすすめのレストランに向かった。この別荘から30分ほど走ったところにある Locanda Dell'Amorosa というのがそれ。料理の味はそれほどおいしいとは思わなかったが、そこから眺めるトスカーナの景色と、レストランの雰囲気は素晴らしいものだった。観光客らしいお客は皆無である。レストランを出て100メートルほど歩いたところにはヘリコプターの駐機場があって小さな銀色のヘリコプターが一台止まっていた。彼の話ではわれわれの隣のテーブルに座っていた夫婦が Siena から飛んできたものだそうである。金持ちもこうなると桁違いである。

image 食事の後、彼は自分の家まで連れて行ってくれ、私の家族に彼のご自慢の敷地を見せてくれた。勿論のことに庭には大きなプールがあって草花などもとても良く手入れされている。庭仕事は彼のホビーの一つでもあるらしい。9月7日の日曜日に今度は我々が彼を招待するということに話が決まって、今日は別れた。

ようやく人心地ついて、6時ごろからプールに浸かってしばらく泳ぐ。8時頃からテラスでの夕食。その後は私はこうしてマックに向かい、家族はミュンヘンから持ってきたゲームを楽しんでいる。明日も天気は良さそうである。