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2008年09月14日

この夏に読んだ本

毎年のことだけれど、夏休みに入る直前から今日までに読んだ本を羅列しておきます。

01.「金沢殺人事件」(内田康夫著)/祥伝社-----2008年07月30日読了
02.「菊池伝説殺人事件」(内田康夫著)/角川文庫-----2008年07月31日読了
03.「鄙の記録」(内田康夫著)/玄冬舎文庫-----2008年08月07日読了
04.「夜の果てまで」(盛田隆二著)/角川文庫-----2008年08月08日読了
05.「葬列」(小川克己著)/角川文庫-----2008年08月17日読了
06.「男の作法」(池波正太郎著)/新潮文庫-----2008年08月22日読了 07.「茜に燃ゆ」小説・額田王・上巻(黒岩重吾著)/中公文庫-----2008年08月22日読了
08.「茜に燃ゆ」小説・額田王・下巻(黒岩重吾著)/中公文庫-----2008年08月24日読了
09.「エトロフ発緊急電」(佐々木譲著)/新潮文庫-----2008年09月01日読了
10.「夜にその名を呼べば」(佐々木譲著)/ハヤカワ文庫-----2008年09月03日読了
11.「総督と呼ばれた男・上」(佐々木譲著)/集英社文庫-----2008年09月04日読了
12.「総督と呼ばれた男・下」(佐々木譲著)/集英社文庫-----2008年09月05日読了

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ここまで溜めてしまうと一冊ごとの読後感みたいなものはもうすっかり忘れてしまっている。なんだか小学生の頃に「夏休みの友」という宿題帳を夏休みの最終日に一気に片付けていたのと同じ。(汗)

7月の終わり頃に読んでいる内田康夫著の「浅見光彦シリーズ」はわたしにとって一番肩の凝らないミステリー。あと数日で長かったシーズンが終わるという開放感で読み始めたもの。たまたま Y-Suzuki さんのお店で見つけた古本を購入したのだった。

「夜の果てまで」「葬列」「男の作法」「茜に燃ゆ」上・下の5冊はは夏休みに入ったら読もうと思って日本人会の図書から借りてきたもの。

トスカーナで読み耽った佐々木譲の本4冊は日本在住の知人 Hiro さんに無理を言って Book Off で探してもらい、送ってもらったもの。(Hiro さん、感謝です) 

「男の作法」は他の本を読みながら平行してパラパラと読んでいたもので、池波正太郎の本にしては読み進むのに時間が掛かった。それに関してメモしたものを残しておく。

今,池波正太郎著の「男の作法」という文庫本を読んでいる。これは編集者との会話を文章に起こしたもの。最初の数ページはなるほどと思って読んでいたのだが半ばあたりからなかなか先へ進まなくなってしまった。抵抗感がある。確かに著者の若い頃の事例の殆どは,現在には適合しなくなっている。それは確かなのだがそれだけではなくて,読んでいて心のどこかで「偉そうに!」という反発を感じるのである。彼の書いていることの大部分は納得できるものではあるのだが,その底にどうしても若干の独りよがりな思い上がりを感じないわけにはいかなかった。歳をとって,若い人よりも様々な経験を積んでいるとはいいながら,他人様に意見するというのは難しいものである。池波正太郎のような人の言葉でもそう感じるのだから,わたしなどは偉そうなことは言わないでおこうと思ってしまったのだった。(2008年8月12日)