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2008年11月13日

コンスタンティノープルの陥落 / 塩野七生著(新潮文庫)

image 久しぶりに塩野七生さんの本を手にした。「愛の年代記」「わが友マキアヴェッリ」など数冊読んでいるはずである。だがこれまで本棚に彼女の本を見つけても、どうもすっと彼女の本に手が伸びないで過ごしてきた。今回も読み終わってみれば、やはりそれほど印象に残らない。

この文庫本の解説で森本哲郎氏が書いているが「私たちの世界史像は、西ローマを中心とした西欧にかたよっており」というのはその通りだろう。中学校、高校の歴史の時間を振り返ってみてもそれは確かだと思う。

そこからくる関心の薄さが塩野七生さんの本に対するわたしの印象を薄くしているのかと言えば、そうではない。要は私のいい加減な性質が彼女の緻密に資料を積み上げて、そこから物語を紡ぎ出していく書法からかなり遠いところにあるからだ。(^_^;)

トルコ / イスタンブールには私も死ぬまでに一度は訪れて、この目で確かめてみたい。今日まで、生来の出不精となにやら安全面への不安とでそれを実行できないでいる。

(2008年11月13日読了)