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2008年11月14日

LPとリマスターCDの聴き較べ

image 一昨日しばらく振りに聴いてみた「冬の旅」について検索してみたら左のジャケットのものを見つけた。たぶんこれだと思い購入してきた。なんと10 € (安い!)

購入したのは Marienplatz 横の Ludwig Beck で、午前中だったから客も少なくて人疲れをしなくて済んだ。ただ、一瞬 1955年録音の CD を間違って買うところだった。そのジャケットに Mono と書いてあったので気がついた。

家に戻ってさっそく聴いてみる。とてもよく復刻していると思う。それでも、リマスター版であるから100%同じというわけでは勿論ない。再びLPをセットして同じ曲をスイッチして聴き較べてみるとやはり違うのだ。その差を大きいとみるか小さいとみるかは、これを聴く人によって違うのが当然だが、私には結構大きな違いに思えた。

復刻版のCDは音の一つ一つを対象にするときれいに整っていて、これだけを聴いたら全く問題ないだろうと思う。しかし、LPと較べると Fischer-Dieskau があの時に持っていた若々しく、瑞々しい響きが減少している。わたしがこのLPを愛聴しているのはまさにこの点にあるわけで、Fischer-Dieskau の歌唱スタイルは正直に言うとあまり好きではない。その意味でわたしには大きな差に感じてしまった。

もう一つ気がついた点は、LPの「サーッ」というノイズはレコードの内周をトレースしているせいかと思っていたのだが、CDを聴いてみるとやはり同じようなノイズが聞こえた。どうやらこれは元々の原盤に入っていたもののようだ。

で、結論なのだが、やはりLPは手放せない。