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第一の幸運は、天気予報で報じられた「みぞれ」などではなく、雨も降っていない。そんなに寒くもないから、これは行列を作る人たちにとっても大助かりだろう。昨夜は誰も並んでいる人なんかいなかったから、もしかするとTシャツ確保も夢ではないかもと思いながら仕事前にアップルストアの前を覗いてみた。ブリギッテが Marienplatz まで行く用事があるというので、彼女に「ちょっと様子を見てみて、並んでいる人が少ないようだったらTシャツをゲットしてよ」と頼んでおいた。しかし開店25分前の9時半には店の前は写真のような状況。ブリギッテがこれを見たら、即、諦めるだろう事は十分に予想が付く。(^_^;)
そのあと10時から始まるプローベに出掛けたわけだが、ここで第二の幸運が訪れる。今日の予定は10時から11時までは音楽稽古。11時半から13時までが Palestrina の舞台稽古の筈だった。ところが10時の練習前に合唱指揮者が Palestrina の舞台稽古が中止になった事を告げる。「ムッ、イケルかも」というかすかな希望がわいてきた。11時に音楽稽古が終了してアップルストアの前に急いだのは云うまでもない。(^_^)
店頭到着は11時15分ぐらい。見ると行列自体は9時半頃に較べると三分の二くらいに減っている。店の入り口ではアップルストアの店員たちが入場するお客に歓声を上げてムードをあおり立てている。一瞬迷ったけれど、わたしも列の最後尾に付いてみる事にした。5分ほど遅れて同僚で先週20インチ iMac を購入したばかりのUさんが並び始める。彼も予想外のプローベ中止に並んでみる気になったようだ。
行列はちょうど東京ディズニーランドの並び方と同じく何重かの蛇行があって入り口に到着するようになっている。この並び方は心理的に良くできているなと感心するのだが、長時間並んだという気が余りしない。第三の幸運は前後の人たちが気持ちの良い人たちだった事。わたしの前は8歳の男の子を連れた背の高い男性。わたしの後は10歳くらいの女の子同伴の男性(NEC関係の仕事をしているとか)で、この人たちと話が弾み並んでいる苦痛は全く感じなかった。8際の男の子にはわたしの iPod Touch を貸してあげて、インストールしてあるゲーム(Labyrinth LE) をやらせていたから彼も全く退屈を感じなかったと思う。(^_^) ここで驚いたのは前後の二人のお父さんたちはTシャツが無料で貰えるという事を知らなかった事。(^_^;) (それじゃ、なんで並んでるの?と聞きたくなった)入場できたのは約30分後の11時55分頃。