« 雪の明日の上天気 | Main | もみの木を購入 »

2008年12月15日

蒲生邸事件 / 宮部みゆき著(文春文庫)

image 「地下街の雨」に続く宮部みゆき作品。今回は分厚い文庫本なので絶対に長編だと確信。この作家の作品はまだ多くを読んでいないけれど、だんだん宮部みゆきという作家の様子がわかってきた。今回は面白く読んだ。

WEB上で検索してみるとかなりの数の読後感想が見つかる。まあ、わたしの読後感も似たり寄ったりだから、それをここで詳しく書くのは止めておく。タイムトリップをテーマにした小説である。ご多分に漏れず、わたしもこの手の話は大好き。(^_^) 

この小説の肝はタイムトリップで飛んでいった過去の時期が、2.26事件のまっただ中だったという事だろう。これまでにも膨大な資料があり、研究が為されているこの事件は現代史の中でも興味をかき立ててくれる屈指のテーマだ。歴史は繰り返されるのだろうか。

(2008年12月15日読了)