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2009年01月29日

御宿かわせみ7. 8. 9. 10 11/平岩弓枝著(文春文庫)

image image image image image しばらくこのカテゴリーをご無沙汰していた。しかしその間まったく本を読んでいなかったということではない。 Tram で通勤している限り読書の習慣は止むことがないのである。(^_^)

こうしてシリーズものを一挙にまとめて読み進めるというのも、読書の型の一つであって、これはかなりワクワクと嬉しいものである。たまたまこの文庫本が古本としてまとまって Y.Suzuki さんのお店で売っていたので迷わずに購入しておいた。

江戸情緒のあふれるこの捕物帖は Tram の中で読むのにはピッタリ。特に仕事帰りの弛緩した心身には大変心地よいものがある。読んでいる内容の中には、ときどき我が身につまされるようなものもあって思わずニヤリとさせられるのだが、次のものもその一つだった。

それにしても、この娘は男を道連れにしてまるで恐れを感じないのかと思った。
東吾に好き心がないからいいようなものの、悪い了見を起こされたら、とうてい、逃げ切れまい。
俺も見くびられたものだな。
声には出さず、内心で東吾は軽く舌打ちした。娘の目からは、東吾が爺にでも見えるのかと忌々しい。

まだお若い男性の方々にはわかりそうもないと思うが、わたしは50代の半ばを過ぎる頃からそれを感じるようになった。とどめの一撃は新しく入団した韓国人女性に「パパ〜」と呼ばれたこと。彼女のお父上とわたしが同じ年齢だというのだ。(-_-;) 自分ではいつまでも若いつもりでいるのだけれど、現実はそういうことなのである。(自嘲) 

(2009年1月29日読了)