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2009年02月10日

なるほどね〜。(家庭料理について)

「目から鱗が落ちた」というほど大げさではないが、最近、なるほどと感じたこと。

男としては結構台所に立つ時間が長い方だと自負している。それでも何か好きなものを作ろうと思った時には必ずレシピを見て作る。その時に無意識に気をつけていたことは「レシピに忠実に、以前作った時と同じ味を!」ということだった。いつもキッチリと同じ味の料理を作ることが(男の)料理の本道だと思っていたふしがある。それがいささか覆されたということなんだけれども。

少し前に「大竹まことのゴールデンラジオ」というポッドキャストを聴いていた(2009年1月20日放送)。その日のゲストは浜内千波さんという料理研究家。彼女の話を聴いて「オッ!」と思ったのである。

彼女が語るには、家庭料理というのは生き物であって、作る人のその日の体調、精神状態が必ず反映されるもの。いつも同じ味には出来ないこと、それが家庭料理の神髄なのである。今度はああしてみよう、あれは今高いから今日はこの材料を使ってみようという試みも生まれるだろうし、そこから家庭内の会話も生まれてくる、というのがその本旨のようだった。

大竹まこと氏は「この間作った味噌汁の味と違うじゃないか」と奥様に文句を言う時があるそうだが、浜内千波さんは「それで良いんです」と答える。なるほど、このポイントが家庭料理とレストランのそれとの違いなのだろう。そう考えれば毎日台所に立って何かおいしいものを作ろうとする意欲も薄れないで済むのかもしれない。わたしの場合、料理するという行為がいつの間にか料理人気取りの硬直したものになりかけていたような気がする。これからはもっと気楽に、自由に作ってみよう。(^_^) 

一つだけ反発したかったのは浜内千波さんの話の中に「家庭料理を作るのは男性よりも女性の方が優れています」という意味の発言があったこと。ちょっと面白くない。でも考えてみると男は毎日は台所に立たないもんなぁ、やはりそうなのかぁ、そうなんだろうなぁ。(^_^;)