今日は Premiere で Gennaro 役を歌ったテノール Pavol Breslik が病気ということでイタリア人の Vittorio Grigòlo に急遽変更となった。この歌手の経歴を見てみると少年時代はバチカンのシスティーナ礼拝堂合唱団の一員だったとか。2003年頃に「ウェストサイド・ストーリー」で日本公演もしていると書いてある。
Gennaro 役は最近、アメリカのワシントンで歌っていたということで音楽は危なげなかった。芝居の方もかなりこなれていて自由に動いていた。今夜の観衆は彼のせいばかりでもないだろうが終始凄い湧きようで、劇場全体がイタリアのそれのような錯覚を覚えるほど。最後のカーテンコールの時には一階席の客が Edita Gruberova の写真を描いた大きな幕を垂れ下げたりして、ちょっとしたサッカー・スタジアムの様相をも呈していた。ミュンヘンではとても珍しい現象。
Edita Gruberova も観衆の反応に気をよくしたのか、先回よりも素晴らしい歌唱で、贈られる万雷の拍手とブラボーの声にカーテンコールの時も上機嫌。
Besetzung
Musikalische Leitung: Bertrand de Billy
Regie: Christof Loy
Bühne: Henrik Ahr
Kostüme: Barbara Drosihn
Choreographische Mitarbeit: Thomas Wilhelm
Licht: Joachim Klein
Chöre: Andrés Máspero
Don Alfonso: Franco Vassallo
Donna Lucrezia Borgia: Edita Gruberova
Gennaro: Vittorio Grigòlo
Maffio Orsini: Alice Coote
Jeppo Liverotto: Bruno Ribeiro
Don Aposto Gazella: Christian Rieger
Ascanio Petrucci: Christopher Magiera
Gubetta: Steven Humes
Oloferno Vitellozzo: Erik Årman
Rustighello: Emanuele D'Aguanno
Astolfo: Christian Van Horn
Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper
Lucrezia Borgia から2009年2月28日に引用
- Posted by 【篠の風】 at 23時57分
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