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2009年04月29日

箱買いは罪悪である

土曜日に妻が 箱買いしてきた生椎茸 をやっとの思いで食べ切った。もうしばらくは椎茸料理を食べたくない。

食材の買い物に関してだが、わたしとブリギッテは違う次元に立っているような気がしてならない。わたしの場合、第一に考えるのは何を食べたいか、ということ。それが決まったらそれに要する食材を買い求める。それとは逆に野菜市場に買い物に行って、新鮮な野菜を見た時に 「これを使ってあの料理を作ろうかな」と考えて食材を買い求めることもある。そしてちょっと多めにではあるが、その料理に使うであろう量を買うのである。

しかし、ブリギッテの買い物を見ているとまず優先するのは「安いか、高いか」ということのようだ。そのとき、彼女の頭の中に料理のイメージはない(と思う)。必然的に「箱買い」することが多くなる。家族5人の時にはそれでもなんと消費できたのだが、夫婦二人きりの生活になった今「箱買い」は罪悪ですらある。食べきれなかったら棄てるしかない。

今回も土曜日の夜から椎茸料理が延々と続いた。彼女のアイデアはしかし月曜日の夜で尽きたようで昨日は椎茸を使った料理は無し。しかし、このままだとほとんど半分の椎茸を棄てる羽目になる。水曜日の今日、午前中に冷蔵庫をのぞいてみると箱買いの椎茸がまだ半分ほど残っていた。貧乏性のわたしは「さて、どう消費したらいいだろう」と考えた。誰でもまず頭に浮かぶのは直火(できれば炭火が一番か)であぶって醤油を垂らして食べること。しかし土曜日に買ったものだから鮮度は薄れてすでにその機は逸している。

わたしはまず「椎茸入りオムレツ」を考えた。タマネギと椎茸を炒めてオムレツの具にするのだ。次に豆腐と椎茸の味噌汁も作った。どちらにもこれ以上は無理と思える量を使う。昼食はわたし一人だからどちらにしてもそんなに多くは消費できない。この時点でもまだ箱には三分の一ぐらい残っている。

もうそろそろ鮮度の点でも危うくなりつつあるので、夕食には全て食べ切ってしまわなくてはならない。そこで夕食には春雨、挽肉、ジャガイモ、椎茸の煮物を作った。これでやっと完食である。

食べ終わったあとでわたしが
「もう箱買いはしないでくれ」と言ったら 「だって一箱がたったの3€だったのよ」という返事が返ってきた。
全然わかってない。(泣)