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2009年06月19日

本格的な雨

金曜日・雨 / 外気温19度
7時10分起床。朝から本格的な雨が降っていた。しかし、運の良いことに朝も夕方もわたしが仕事に出掛ける頃には降り止んでいて、おかげで歩行記録には全く影響がなかった。今日も二回の" Lohengrin "のプローベ。

ベッドの中で眼が覚めた時から雨音が聞こえてきて憂鬱になる。しかし、わたしが出掛ける9時頃から少し空が明るくなり、結局歩くのに妨げにはならなかった。10時からまた、B.Walter Saal で" Lohengrin "のオケストラ合わせがあった。今日は二幕の途中から始まってオペラの最後まで。

今日の聴きものは最後に" Lohengrin "が自分の身分を明かす部分の Jonas Kaufmann の歌唱だった。恐ろしく静かなピアニッシモで始まり、ケント・ナガノ氏もオーケストラをかなり絞ってそれに付けていく。 Jonas Kaufmann は生粋のドイツ人の武器である明確なアーティキュレーションを駆使して、緊張感に溢れた旋律線を作っていく。音楽的そしてテキストの山場にさしかかった時には、若さに溢れた彼の輝かしく高度に制御された高音が誇らしく響きわたった。オーディオ用語で言うと ダイナミックレンジが広いということになる。

彼が歌い終わった瞬間、練習であるにもかかわらず、オーケストラからも合唱からも爆発的な拍手がわき上がった。このままの演奏をオーケストラが舞台の下に潜って演奏される バイロイトの祝祭劇場でやったら、絶対に感動的だろうとわたしは思った。ミュンヘンではペーター・ザイフェルトもベン・ヘップナーも素晴らしいローエングリンを聴かせてくれたが、ヨナス・カウフマンのそれは、前者とは全く違う色彩を感じさせる。素晴らしい!

帰り道、しばらく振りに Conrad に立ち寄り DVD のプリンタブル・ローリングを購入する。最近これをやり始めて、面白くなっている。ダビングした時など、やはり手書きよりも印刷できた方がスッキリとして気持ちがよい。

オーケストラ合わせは椅子に座ってのプローベだったから、身体にはほとんど疲労感はなく、今日も昼寝をする必要性は感じなかった。夕方5時過ぎにまた劇場へ。この時も出掛ける寸前に雨が小降りになって、Fraunhoferstr. の駅から劇場まで歩くことが出来た。

プローベは、第三幕の最後の部分で今日が初めての振り付けだったからソリスト抜きで合唱だけ。場所も舞台より遙かに狭い Rennert Saal だったから余り緊張感のないものとなった。8時半に終了して帰宅。さすがに帰宅時には本格的な雨となり、靴を通して雨水の不快な湿りを感じた。