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2009年08月18日

永平寺、そして東尋坊

火曜日・快晴
6時40分起床。今日は東尋坊に行くことを決めていた。ここまで来て日本海を眺めないで帰ったのでは来た意味がない。今日も一日、暑い日だったが体調は良好。(^_^)

6時に起床するつもりだったのが眼が覚めたら6時40分。急いで朝風呂に入って身支度を調えて出発。昨夜のうちに用意しておいたのが良かった。 Internet で調べてまず芦原(あわら)温泉駅へ JR で走る。約40分ほどの距離。相変わらず JR の列車はゆったりとしていて快適そのもの。

芦原温泉に着いてそこからバスで東尋坊まで行く予定だったのだが、バスの案内所のおばさんが 「せっかく来たのだから 永平寺 を見ていったらどうですか、二カ所廻ることにすると運賃もお得ですよ」と勧められその気になる。永平寺がこの近くにあることはすっかり忘れていたのでこれはよい機会だった。声明で知られているこの寺にはいつか訪れてみたいとは思っていたのである。

そこでまず永平寺に向かった。普通の乗り合いバスに乗って約1時間ほど掛かる。今日はほとんど乗客がいなくてノンストップに近い運行状況だったけれど、いつもこうではないのだろう。これが普通だったらバス会社は大赤字である。10時40分ぐらいに到着してすぐに観光ルートには乗らずに脇道を辿っていったところにある寂光苑まで歩いてみた。

まあ、宗教というのはどの宗教でもそれを信じていないものにはある種の押しつけがましさを感じるのだけれど、塔頭の続く美しい緑の中を歩いているうちにだんだんその感覚が増強されていった。これは余り気持ちの良いものではない。

image 寂光苑から戻ってきて改めて永平寺の中枢部を見ることにした。最初に入ったところにあるのが吉祥閣という広大な建物でここで修行僧からイントロを聞かされる。若い僧だがなにやら上からの目線を感じてさっそく反発を感じてしまった。彼の講釈の最初と最後に正座と手を合わせて拝む形を強要されたが、これにはちょっと抵抗があった。わたしは無心の徒だからあえてそれには逆らわず礼儀という意味でそれにしたがったけれど、観光地として解放しているのなら異教の徒も来ると思うのだが。(でも、今日は外国人は一人も見かけなかった) 

なんだか消化不良を起こしたような感じで永平寺をあとにする。バスの時間までかなり待ち時間があったけれど、これは仕方がない。それが嫌なら大枚をはたいてタクシーを使えば良いだけのことである。永平寺から出たバスは途中の芦原温泉駅を通過して一路東尋坊へと向かう。このバスの中でいつの間にかわたしは居眠りをしていた。

東尋坊に着いたのは午後の一時過ぎ。一日のうちで一番暑い時間をここで過ごすことになった。冬の日本海は荒れるので有名だが、真夏のしかも快晴の今日はまるで太平洋のように静かで優しい海だった。観光客もけっこう出ていてバス停から東尋坊までの道の両側に並んでいるお土産屋さんも繁盛している。

image それでも待ち時間ゼロで遊覧船に乗ることが出来、海のほうから東尋坊の奇岩を眺める。なるほどこれなら遊覧船に乗る価値はあるかもしれない。バス案内所のおばさんのいったとおりここでも運賃は200円引きだった。(^_^;) 一見の価値ある眺めだが規模はそれほど大きくないからすぐに終わってしまった。そのあとまたバス待ちをして芦原温泉駅に戻ってくる。

特急に乗って金沢に戻ったのは夕方の5時過ぎ。まずはホテルの冷蔵庫に買い置きしておいたビールをグビリと一杯やってから大浴場へ行って汗を流す。天気にも恵まれて、今日も良い日だった。