あとで考えてみると「あんな事、なんであんなにおかしかったのだろう」と思う事がある。これはそんな話。
昨日の朝の話。わたしは遅い起床でシャワーを浴びている最中だったが、そこへ朝食を終えたブリギッテが入ってきて歯を磨きだした。そこで彼女がなにやら説明しだしたのだが、シャワーの音と、歯磨き中の彼女のモグモグ声でその内容がハッキリ聞こえない。
しかし言っている内容は次のようなものだった。昨日わたしが停留所に行ったときには Tram が出て行ったばかりだったから(家まで)戻ってきてしまったわ。(アパートのすぐ前をトラムが走っていてわが家の玄関からはゆっくり歩いても2分の距離である。)
それを聞いてわたしはシャワーカーテンの内側から エッ、もう一度戻ってきたの？と聞き返した。すると彼女、カーテンをめくって あなたってバカねぇ、いったん走り出したトラムが止まって、わたし一人のために元のところへ戻ってくるはずがないでしょう？ それを聞いた途端にわたしの頭の中にはゆっくりと逆走してくる Tram の映像が浮かんだ。
それがいかにもおかしく思えて笑い出したら、どうやら彼女の頭の中にもわたしが描いたのと同じ映像が写ったらしく、激しく笑い出した。
白い泡を吹き出して涙まで流しながら笑っている彼女を見たら、またこちらの笑いが増幅され、わたしは久しぶりに笑い過ぎ、喘息の発作まで起きてしまった。こんなに苦しいくらいに笑ったのは久しぶり。でも、喧嘩するより百倍もいいことには違いない。
- Posted by 【篠の風】 at 20時31分
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