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2010年01月02日

「椿姫」

昨年の暮れから始まった「椿姫」のシリーズ。大晦日、新年と行事続きだからきっと仲間の誰かがダウンするだろう、と思っていたらその通りになった。

わたしにとっては久しぶりの「椿姫」。今回は韓国人のテノール Wookyung Kim がアルフレード役を歌っている。これを聴くのが楽しみだった。

彼の声は立派で破綻もなく端正で申し分ない。わたしがアジア人だから気がつくのかもしれないが、歌唱スタイルはどこか楽譜通りというか几帳面というか、もう少し遊び(という言葉は適切ではないかな)があってもいいような気がする。しかし、それはやはりイタリア人でなくては得られないようにも思える。ドイツ人歌手でもその色を出すのは難しい。

それと、これを言っちゃぁお終いなんだけれど、彼は典型的なアジア人の容貌・スタイルなのだ。そんなことは全く気にならないと言うドイツ人を何人も知ってはいるけれど、視覚を伴うオペラなんだからそれは社交辞令でしかないのではないか、と疑ってしまう。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Günter Krämer
Bühne: Andreas Reinhardt
Kostüme: Carlo Diappi
Licht: Wolfgang Göbbel
Chöre: Andrés Máspero

Violetta Valéry: Patrizia Ciofi
Flora Bervoix: Anaïk Morel
Annina: Angela Brower
Alfredo Germont: Wookyung Kim
Giorgio Germont: Vladimir Stoyanov
Gaston: Francesco Petrozzi
Baron Douphol: Christian Van Horn
Marquis d'Obigny: Rüdiger Trebes
Doktor Grenvil: Christoph Stephinger
Giuseppe: Nam Won Huh
Ein Diener Floras: Todd Boyce
Ein Gärtner: Il Hong
Alfredos Schwester: Demet Gül

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

La traviata から2010年1月2日に引用