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2010年06月14日

胴回りの肉はなんとかならんのか?

気になっていたことがポッドキャストを聴いていて、「ああ、そういう事か」と気がついた。それはわたしの胴回りのこと。

60歳を過ぎた頃からパンツが気になるようになってきた。わたしの言うパンツとは下着のことである。いつの頃からズボンのことをパンツというようになっていたんだろう。わたしは知らなかったから、パンツの柄が、細さが、素材がどうのこうのというのを聞いたり読んだりしていて不思議だった。パンツは白の「グンゼ」だろう!と1人で突っ込みを入れていた時期がある。ということで以下の話で出てくるパンツというのは下着のことである。

パンツに限らず、ドイツでわたしが衣類を買うときには S, M, L をどう受け止めるかでいつも悩むが、その中でも難しいのが下着である。ジャケットのように試着できるものであればまあ、そこそこ満足のいくものが買えるのだが、下着の場合は丁半博打をしているような気になる。それで失敗することが多くて下着は日本に帰ったときにまとめて買うことにしていた。もちろんグンゼの白で伝統的な形のものである。

わたしの職業柄、公演のあるときには舞台衣装に着替えるから (演目よっては複数回) 同僚や衣装さんの目の前に下着姿を晒すことはごく普通のことであり、それだけに気を遣うことではある。とにかく清潔に、不快感を与えないようにということが最低限の線だ。

今年の4月末から短期間日本に帰国していた。今回もパンツを購入してくることを予定に入れていて、たまにはグンゼの白でないものをと考えた。同僚達が穿いている尻の形がぱちっと出るものをわたしも身に付けたくなったのだ。そりゃ、老人であるわたしの垂れ下がったものとわたしより若い西洋人の上向きのものと尻の形自体が違うことは百も承知。しかし下がった尻の肉でもそれなりの対策を立ててやればちょっとは見れるんじゃないか。どうせ隠せないんだから。

前置きが長くなったが、結局「無印良品」で前開きのないピチッとフィットするパンツを色違いで6枚買い求めた。買うときには店員さんに訊いてサイズ M を選んだ。丈は浅すぎず深すぎず、腰骨とおへその間ぐらいで止まる奴。

ミュンヘンの自宅に戻ってきてから早速身に付けてみた。概ねフィット感は良好なのだが、どうもバンドのあたりに窮屈感がある。サイズを選び間違えたかと思っていたら、ポッドキャストで大竹まことが同じようなことを言っていた。彼も60歳を過ぎていて以前と体重は変わらないけれど、下着の胴回りがきつく感じるのだそうだ。

ということは、どうも老人特有の身体の変化らしい。体重が変わらないということは、どこか身体の違う部分の肉が胴回りに移動したということか。古代の大陸移動なら夢があって想像するのも楽しいが、自分の腹の肉の大移動など考えただけで哀しくなる。ああ、イヤだ、イヤだ。