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2010年08月16日
トスカーナ・9日目
月曜日・晴れ / 外気温22度
8時半起床。晴れてはいたが風の強い一日だった。プールサイドで横になっていても､雲に太陽が遮られた途端に寒いと感じた。これもまたトスカーナの夏。
朝食が済んでから午後2時ぐらいまではこれまでと同じようにゆったりと時が流れていった。明日はこの別荘の主人が来るというので､庭師が来て芝を刈ったり枝の剪定をしたりと忙しくしていた。
月曜日は家政婦さんの来る日なので、彼女も別荘主の住まいと、われわれの住まいの二軒を掃除、片付けをしていった。彼たちが仕事を終わって引き上げたのが2時過ぎ。それから4時ぐらいまでわれわれはプールサイドにデッキチェを出して、泳いだり本を読んだり。
今日は雲の多い日で、それがときどき太陽の光を遮る。風のけっこう強い日だったから、陽が陰ると急に寒く感じる。午後も遅くなる頃には分厚い雲も出始めたのでプールサイドを引き払ってシャワーを浴びる。
4時過ぎから谷の向こうの別荘に住むスイス人を訪問することにした。昨日から何回か電話を掛けてみたのだが、うまく繋がらないので直接訪ねてみた。折りよく在宅だったので､彼ご自慢の Grappa をご馳走になりながら1時間ほど歓談して辞去。自慢するだけあって、この Grappa はまろやかな馥郁たるもので良質のブランデーに共通するものを感じた。
その帰り道、地ワインを買うために､紹介されたワイン造りの農家に立ち寄り､赤ワインと手造りのオリーブオイルを購入した。少し余分に買ったのだが、それはわれわれが消費する分と、それ以外に友人、知人へのお土産ということもある。
この農家には2匹の犬がいてそのうちの白い大型犬の名前が "TOSCA" だというのに笑ってしまった。これが人なつこい犬でわたしが頭を撫でてあげたら､くるりと床に転がりお腹をさらけ出す。これはわたしへの甘えのジェスチャーであるので優しくさすってあげたが俺は今 "Tosca" の白い肌を腹から胸にかけて愛撫しているんだと "Cavaradossi" にでもなったような気になった。(^_^;)
今夜の夕食は自炊で、買い置きの牛肉をサッと焼いたものにトマトサラダと白い大粒の豆を茹でたサラダ。付け合わせはスパゲッティ。気分の良いのに任せて赤ワインの量がすすんだ。