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2010年10月01日

久しぶりに舞台稽古

金曜日・曇りのち晴れ / 外気温13度
7時20分起床。ここ数日曇り空の寒い日が続いている。今朝、 Tram に乗ったら足下に 暖房が入っていた。それを快く感じる、そんな季節になってしまったのだ。

今日は午前中に「セビリアの理髪師」のオーケストラ合わせと合唱だけの舞台稽古があった。わたしはこのオペラ、一度は完全に抜けたのだが昨年あたりから再び控えに組み入れられてしまった。そんなわけで今日は両方のプローベに出なくてはならなかった。

今回のソリスト陣ではドン・バルトロ役の Maurizio Muraro 以外は初めて見る顔ぶれ。振り返ってみればわたしは Premiere のときから参加しているから随分いろいろなソリスト達を見てきている。指揮者のパタネーがこのオペラの最中に心臓発作で倒れたことや、 Edita Gruberova がロジーナを歌ったこと、まだ若かったハンプソンがフィガロで登場したこと、等々、思い出すときりがない。

午後1時少し前に終了して帰宅。昼食は約2ヶ月ぶりに Rosenheimerplatz 近くのケバブ屋さんで食べた。味のほうはいつもながらでおいしかったが、 Döner Kebab の肉を削る職人さんが以前は長い包丁を使って丁寧に肉をそぎ落としていたのが、今日は電動カンナのようなものを使っていたことだった。ちょっと残念なような気がしないでもない。彼はあの長い包丁を頻繁にヤスリで研ぎ上げながら、左手を腰に添えるフォームが美しく、それを見ているのも楽しかったのだが。それだけお客が多くなり繁盛しているということなのかもしれない。

いったん帰宅してコーヒーを飲んでから、もう一度出掛ける。4年前に電話と DSL を契約した Arcor という会社がいつの間にか Vodafone に買収されたらしく、しばらく前から料金明細書が Vodafone の名前で届くようになっていた。このところ街中で目につく Vodafone の宣伝ポスターを見ると、わたしが現在支払っている料金よりもずいぶん安いようだ。その辺のことを聞きたくて Vodafone の店に行ってみたのだが 0800 で始まる電話番号を教えてここに電話してくれと言うだけ。

いったん家に戻ってその番号に電話してみたのだが、自動で質問の段階が何段もあってそのたびに希望の番号を打ち込み次の段階に進むというもの。7〜8回押しても目的の質問に行き着かなくて、腹が立って止めてしまった。どうもこの方法には作為が感じられるのだが。いったん解約して新しく契約した方が速いかもしれないと思い出した。

夕方5時を過ぎてからうっすらと日が差し始めた。今夜の公演は「フィガロの結婚」でわたしは入っていない。ビールを飲み始めた頃にブリギッテが疲れた顔で帰宅。彼女は明日から一週間休暇を取ったとかで嬉しそう。来週末に彼女のお母さんが80歳の誕生日を迎えるので、その準備のためだそうだ。それほど誕生日を祝うという行事はドイツでは大切なのである。