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2010年10月16日

年金制度を巡るデモ ー パリ

先ほど8時からのニュースをテレビで見ていたらフランス・パリでの大規模なデモを映し出していた。

どうやらサルコジ大統領が議会で通そうとしている「年金制度改革」に反対するデモのようだ。フランスは現在60歳で年金生活に入れるのだが、改革案が通ると62歳まで働かなくてはならない。それに反対する人たちのデモだった。

ドイツは現在、65歳定年制である。そしてそのあと段階的に延ばしていって最終的に67歳定年制まで持って行くようだ。今の制度だと現在50歳代の人たちは67歳定年ということになるだろう。現にわたしはこれまでより一ヶ月延びて2012年の4月に定年を迎える。

ということでどうしても隣国のフランスとドイツを較べてしまうのだが、わたし自身の感想では60歳は論外で、62歳定年というのも早過ぎるのではないかと思うのである。

人間の寿命が延びているということもあるし、人口の減少もある。わたしの実感として60歳という年齢は引退するには中途半端な年だ。見方を変えれば、若い年代層がまだまだ元気いっぱいの人たちを養わなくてはならないという結果にもなる。

しかし、今日のニュースで驚いたのは多くの若い人たちがデモに参加していたことだった。若い人たちから見れば、年寄り達が2年長く勤めることによって、自分たちの働く場が現在よりもっと少なくなることを懸念しているのだろうか。その辺がわたしにはよく理解できなかった。