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2010年10月30日

週末の夜は遠来の友人と

土曜日・晴れのち曇り / 外気温16度
7時半起床。今日も昨日と同じような天気になるかと期待させた午前中だったが、午後からは曇ってきてガッカリ。しかし、悪い日ではなかった。

午前中のプローベは11月7日からシリーズが始まる Aida 。このオペラは合唱が大人数なのでエキストラ・コーラスが入る。この人達は普段は別の職業を持っている人が多いから合同練習はどうしても土曜日が多くなる。

わたしは "Aida" を過去2回異なった演出をミュンヘンの舞台で経験している。そのどちらも舞台裏で歌われる合唱は役に関係なく暗譜して歌うことになっていた。しかし、今回の "Aida" を演出した Christof Nel 氏が、楽譜の指示に忠実に僧侶、民衆、捕虜とはっきり別けてしまった。わたしは今回「民衆」の役に廻ったので、歌う部分は「僧侶」に較べたらかなり少なく、有名な「凱旋の場」が済んだら出番終了で帰宅の途につくことになる。

オペラ演出家には自身が演劇俳優だった人が多く、音楽面からではなくより演劇面からオペラに光を当てたいと思うのだろうか。そのタイプのオペラ演出家には多かれ少なかれ音楽の響きが二の次になってしまう人が少なくない。わたしはこの形にマイナス面があるとしたら、その時、新演出の指揮に携わった指揮者にも半分の責任はあると思う。わたしにとって "Aida" というオペラはやはり充実した厚い合唱の響きの中で演じられて欲しい。

そんなことを考えながら帰途についたのだが、途中で Conrad に立ち寄り冷蔵庫の中の小さな電灯を購入。今朝、切れてしまったのだ。そのついでに向かい側の " GRAVIS " に立ち寄ってみた。新しい MacBook Air (11-inch, Late 2010) をさわれるかなと期待していたのだが残念ながら店頭には置いてなかった。

今夕はルクセンブルクから来ている友を夕食に招いているので、昼食は簡単にラーメンで済ませておいた。台所にはブリギッテが既に料理した LammRagput の匂いが立ちこめていて食欲をそそる。(笑) 午後3時過ぎに森への散歩を1時間ほどして今日も希望通りの歩数を達成し、満足。

今夜の客は14,5年前にトスカーナの旅で知り合った夫婦の奥さんのほう。彼女は学校の先生をしていて、今回は生徒を引率して数日前からミュンヘンに来ている。明日はルクセンブルクに戻るということで今日は生徒達も先生達も自由行動。生徒達のほとんどはショッピングを楽しむのだそうだ。午後からブリギッテは彼女とミュンヘン市内で落ち合い、夕方わが家に連れて来て食事ということになった。

わたしは6時半頃からお腹が空き始めていたが、ふたりは夕方7時半頃になってようやく到着。それからブリギッテはカボチャスープを温めたり芳香性のあるお米を炊いたりしたが、完璧に準備してあったのでアペリチーフを飲み終わる頃に食事に取りかかることが出来た。今回もレシピは Schubeck の本からだったが満足のいく味に仕上がる。食事時も大いにおしゃべりに花が咲き23時半頃のお開きとなった。

しかしブリギッテと彼女は12時15分に待ち合わせて、それから夜の23時半までずっと喋り続けていたわけで、そのエネルギーには驚く。男は適わないはずだ。彼女が引き上げてすぐあとのブリギッテの一言は 「彼女は本当にお話好きだわ」。思わず彼女の顔を見てしまった。