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2011年01月11日

Akademiekonzert を聴いた

夜は久しぶりにNationaltheater での Akademiekonzert を聴く。Fabio Luigi と Arabella Steinbacher 嬢の組み合わせに食指をそそられて行く気になった。前半のプログラムが退屈なのではないかと心配だったがそれは嬉しい誤算に終わった。マーラーも大いに楽しめてとても幸せな気分で帰宅。

3. Akademiekonzert 2010/11

Gottfried von Einem
Capriccio op. 2

Paul Hindemith
Violinkonzert (1939)

Gustav Mahler
Symphonie Nr. 1 D-Dur „Der Titan“

 
Termin

Dienstag, 11. Januar 2011
Nationaltheater

20.00 Uhr

Preise E: 53464030221585
Freier Verkauf und Abonnement Serie 41
Besondere Ermäßigung für das Programm Junges Publikum
Preise E € 53 / 46 / 40 / - / - / - / - / 5 
k-a-r-t-e-n
 
Besetzung

Musikalische Leitung Fabio Luisi

Solistin Arabella Steinbacher

Bayerisches Staatsorchester

3. Akademiekonzert 2010/11 から2011年1月11日に引用

一番気がかりだったのは最初の Gottfried von Einem の Capriccio op. 2 だった。この曲自体は聴いたことがなかったのだが、彼の作曲したオペラをやったことがあって「なんじゃ、これは?」という記憶が残っていたのだ。しかし、今日のこの曲はとても面白く、わかりやすい曲だった。オーケストラの響きも適度に柔らかくて心地よかった。

今夜の目玉の一つが二曲目の Paul Hindemith / Violinkonzert (1939) であった。実を言うと曲目などは二の次でソリストの Arabella Steinbacher 嬢がお目当て。演奏会前に、聴きに来ていた彼女のお母さんとおばあさん(両方とも日本人)に会うことが出来て、しばし歓談。とても感じの良い人たちで改めて旧交を温め直した。

Arabella Steinbacher 嬢は前回見た時よりも少しふっくらした感じかなと感じたが相変わらず美しく、今が華と輝く年齢なのだろう。切れ味の良い彼女の演奏は素晴らしかった。この曲を CD で聴こうとは思わないけれど、さすがにライブで聴くとついつい引き込まれる。

休憩を挟んだあとはメインプログラム(であろう)マーラーの交響曲第一番。指揮者のファビオ・ルイージが汗を飛び散らせての熱演で期待通りの感動を受けた。弦の奏でるやわらかな旋律に思わず涙がこぼれそうになったりもした。

この曲を聴きながら、そういえば日本でマーラーの交響曲が演奏される機会が増えたのはわたしの学生時代 (1970年代に入ってから)だったのではなかったろうかと考えていた。(違う?)また、ルイージの情熱的な指揮を見ながら指揮者が「脊椎、頸椎」を痛めるというのは当然だとおもったりもした。