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2011年03月15日

故郷、いわき市の状況はかなり深刻

火曜日・快晴 / 最高気温18度
7時起床。今日も快晴でとにかく暖かかった。なんと最高気温は18度。午前中に"Lucrezia Borgia"のオーケストラ合わせ、夜は" i Capuleti e i Montecchi "の Klavierhauptprobe があった。

今朝のオーケストラ合わせには Edita Gruberova も参加。明らかに声をセーブして歌っているのだが、それだからこそ彼女の凄みが感じられて唖然とさせられた。われわれは今夕に" i Capuleti e i Montecchi "の KHP があるので合唱の部分だけを優先してやってくれたから10時45分には解放された。

この時間にはもうミュンヘン市内はポカポカと暖かくまことに快適。帰宅してから簡単な昼食を取ったあと1時間の昼寝をした。KHP というのは時間制限がないので体力勝負となる。昼寝をしておかないとかなりキツイのではないかと思った。4時少し前に家を出てふたたび劇場へ。

衣装とメークを付けて17時から始まった舞台稽古は約4時間後の21時過ぎに終了。この舞台稽古でこのオペラの全体像が見えてきた。明日からはオーケストラ付きの舞台稽古が始まる。

今夕、いわき市に住む姉からメールが届いた。地震の翌日からいわき市は電話もインターネットもうまく繋がらなかったようだ。その内容はわたしが想像していたよりもかなり深刻であった。電気は来ているが断水していて、食料品店、コンビニなどは閉店状態。毎日一回給水車が来ても一人2リットルしか配給されないし、それには並ばなければならないから年寄りにはかなり困難。

隣近所の人たちの多くは、つてを頼っていわきから避難しているらしい。姉は病気の夫を抱えているのでそう簡単に避難もできず「屋内待避」の勧告に従っている現状。思い切ってドイツのわが家に来ることを勧めているが、それにもいろいろと困難が横たわっている。多分、旅券を持っていないか、期限が切れているのではないかと思われる。

姉には息子がいるのだが、彼も職種柄、現在は昼も夜もない大車輪の仕事をしなくてはならず、たとえ姉夫婦を迎えに来ようとしても汚染地域には外部からは入れないのだそうだ。まったく、何とかならんものか。やきもきするだけでこれぞという案が浮かんでこないのが情けない