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2011年06月15日

職場には「日本公演」の是非を論じる声が飛び交っている

水曜日・晴れ / 最高気温26度
8時起床。プローベが11時からだったので朝寝を楽しんだ。ミュンヘンにしては蒸し暑いと感じた1日。合唱団の中では昨日の集会の余韻がまだ残っている感じで日本での引っ越し公演の話題が飛び交っていた。

11時からプローベが入っていたのでいつものように Max-Weber-Platz から歩いていったのだが劇場に着いたときにはうっすらと汗をかいていた。

プローベが始まってすぐに合唱指揮者に対して合唱団員達からの盛大な拍手があった。彼は昨日の集会で合唱指揮者として、団員の多くが日本公演に対して大きな不安を抱えていることを代弁してくれたのだ。その後はプローベどころではなくなってしまい、結局、1時間は日本公演に対しての討論会になってしまった。

わたしはこういう場で口を開くことは滅多に無いのだが、今回ばかりは発言しないことはアンフェアーであると思いわたしの考えを述べた。それは 「わたしにとっては放射能問題よりも余震により大きな不安を感じる。気象庁発の Twitter を追いかけるとほぼ数時間ごとに日本のどこかで地震が起きているのがわかる。大地震の後に必ず来ると言われている大きな余震は明日来るかも知れないし2年後かも知れない。もし日本に行くことになればそれを心のどこかに留めておいて欲しい」という主旨だった

その後、 Festspiel の前に行われるミサ曲の練習を1時間やって帰宅。ブリギッテは休暇を利用して彼女が娘時代に使っていた整理ダンスの再塗装を始めていた。これはかなり面倒な作業で、紙ヤスリで古い塗装を取り除いて滑らかな表面にした上で新しい塗料を塗らなくてはならない。わたしは喘息の発作が出る危険性があるから、この作業は拒否。仕方なく彼女は自分でやることになった。電動工具があるので作業自体は楽だが見ているとやはり出てくるホコリはすごいものがある。彼女もホームセンターで買ってきた防塵マスクをつけての作業だった。

夕方6時からは「Saint François d'Assise 」のオーケストラ合わせがあった。練習会場に入ってビックリしたのはそのオーケストラの規模の大きさ。大きな練習場の80%は楽器で埋まっている。残りの20%にソリストと合唱団が入ってキツキツの状態。管楽器の数も半端ではないので時に耳を押さえないとその音圧に耐えられないほどだった。これだけの楽器群がオーケストラピットに全て収まるわけはないから、舞台上にその席が設えるのだろうけれど、もしかするとわたしは耳栓を必要とするかも知れない。(^_^;)

合唱は8時過ぎに解放されて帰宅は9時前。この時間でもミュンヘンはまだ明るいのが嬉しい。