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2011年06月24日

慣れないことをすると疲れるものだ

金曜日・晴れ、一時雨 / 最高気温17度
7時10分起床。昨日降り続いた雨の影響か、日中のほとんどの時間は晴れていてもひんやりとした空気だった。今日は普通のプローベの他に Festspiel 開始のミサのプローベも入ったので一旦家に戻ってくることが出来なかった。朝家を出て夜に帰ってくるというのはかなり疲れるものだということがよく分かった。

午前中は10時半から11時半まで合唱練習室で Lohengrin の音楽稽古があった。本来ならばこのあと家に戻ることが出来、夕方19時からの舞台稽古に出ればよいのである。しかし今日は Festspiel 開始前のミサ曲演奏に参加しているので13時半から始まる練習まで2時間ある。

この時間を利用して日本の知人から頼まれていたガイガー・カウンターを探しに出掛けた。まずはいつも行く Conrad へ。入り口の買い物案内で訊いたら現在は全て売り切れで 「次の入荷は2012年の予定です」といわれて驚いた。

次に量販店の Saturn に足を運び同じことを訊いてみた。ここではただ一言 「ガイガー・カウンターはありません」とだけ。やはり日本の原発事故のせいなのかと思って Twitter を見ていたら次のサイトを見つけた。
福島県 子どもに線量計配布へ NHKニュース
もしかして日本の公共機関が世界中のガイガー・カウンターをかき集めているのではないだろうかと疑ってしまう。このサイトはいつか消えてしまうだろうから引用しておくことにする。

福島県 子どもに線量計配布へ
6月24日 4時3分
原発事故による子どもへの放射線の影響を防ごうと、福島県は、県内の0歳児から中学校までの子どもおよそ28万人を対象に線量計を配布することを決めました。
福島県は23日、原発事故による子どもへの放射線の影響を防ぐため、「子どもを守る緊急プロジェクト」という取り組みを始める方針を決めました。この中で、県内の0歳児から中学校までの園児や児童・生徒などおよそ28万人を対象に、積算線量計を配布するとしています。また、校庭などの表面の土の入れ替えや、校舎にエアコンなどの空調設備を設置する市町村への助成なども盛り込まれています。子どもへの線量計の配布は、福島県内ではすでに福島市や伊達市、それに川俣町が、小中学校や幼稚園などに通う子どもに配布したり、配布を決めたりしていますが、県ではこうした市町村については必要な経費を助成することにしています。福島県の方針について、線量計の配布が行われていない郡山市の小学生の女の子の母親は、「線量計は欲しいと思っていましたが、高くて買えなかったので、とてもありがたいです」と話していました。

福島県 子どもに線量計配布へ NHKニュース から2011年6月24日に引用

そのあと簡単な昼食を食べてから13時半からの合唱だけのプローベに臨んだ。シューベルトのミサ曲で、14時半に終了。30分の休憩を挟んで15時から16時まで今度はケント・ナガノ氏の指揮でオーケストラ合わせ。事実上のゲネラルプローベである。

次の予定である19時からの舞台稽古(Saint François d'Assise )までは3時間あるのだが、家を往復するにはちょっと不足である。それで自分の楽屋で本を読んだりポッドキャストを聴いたりして時間をつぶした。

舞台稽古は第5場だけを2回ほど繰り返して21時過ぎに解放された。「一日中外に出っぱなし」というのはこれだけで重労働であるのを実感した。普通に仕事をしている人たちにはこれが自然のことなのであって、本当に大変なことであると思う。