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2011年09月06日

秋葉原を巡ったあと、いわきへ

火曜日・曇り時々晴れ / 最高気温
9時15分起床。今日の夕方から兄、姉達に集まって貰って夕食会。そのために午後東京からいわきに向かった。

前の日に頑張ってギリギリまで起きていたからと、少し期待していたけれど、やはり時差ボケがあった。午前2時45分頃にポンッと目が覚めてしまった。まあ、仕方がない。幸いなことに部屋にインターネットが来ているから退屈はしなかった。6時近くになってまた眠くなって再びベッドに入った。

そして眼が覚めたのはなんと9時15分。このホテルのチェックインが10時だから急がなくてはならない。せっかく今朝の朝食券を予約しておいたのにそれをキャンセルしなくてはならなかった。¥400 の損。(^_^;) シャワーを浴びて(改装なったこのホテル、以前には無かったシャワーが部屋にあるのは助かった)から荷物をまとめてチェックアウト。いわきに向かう列車は上野発 14:00 なのでそれまでの時間を秋葉原で過ごすことにする。大抵の秋葉原のお店は11時開店なので時間的なロスもなくピッタリである。

秋葉原駅について小さなカバンと MacBook Pro15(2009) をコインロッカーに入れて身軽になってからさあ行動開始。しかしまだ11時にはなっていないのでその前に食べ損ねた遅い朝食をとることにした。たまたま目的のお店「ダイナミックオーディオ 5555」の向かいに開店していたお蕎麦屋さんで「揚げ茄子おろし蕎麦+ご飯」セット(¥480 )を食べる。味はまあまあ平均的なもの。

腹ごしらえをしてから「ダイナミックオーディオ 5555」に入店。入ってすぐのフロアに、試聴したいと思っていた 「STAX イヤースピーカー」が並んでいたので早速行動開始。それほど長い時間を費やしたわけではないが真空管を使ったアンプとイヤースピーカーの組み合わせが気に入った。トランジスタ式のヘッドフォンアンプも試してみたのだが随分感じが違う。わたしには真空管式の方で聴ける付帯音が快い。これが評論家諸氏の書く「真空管は暖かみのある音がする」ということなのかも。

ただ STAX 製品には問題が一つあって、それは電源が国内仕様の100V のものしか購入出来ないということ。ミュンヘンのわが家で使うには電圧を下げるトランスを間に入れないと使えない。これがちょっと引っかかる。

ついでに同じフロアにあったゼンハイザーの HD800 というヘッドホンを試聴させてもらった。これがなかなか良いのである。こちらでは Diana Krall を聴いたのだが臨場感も申し分なかった。これならドイツで買うと、日本で買うのよりも随分安くなる。ただ、デザインがいまいち・・・。 ミュンヘンに戻るまでにはまだ時間があるのでゆっくりと楽しく悩んでみようと思っている。

このビル全体が「ダイナミックオーディオ 5555」で、各階にはハイエンド・オーディオが試聴できるようになっている。わたしが興味を持っている「アキュフェーズ」の製品を試聴しようと各階を巡ってみたがそれは置いてなかった。最後に係員に訊いたら「ウチではアキュフェーズをあつかっておりません」という冷たい返事。どうやらこの店では海外の超弩級オーディオ機器がハイエンドであってアキュフェーズはその中には入っていないと見た。上には上があるもんだ。(ちょっと皮肉っぽく)(^_^;)

そろそろ店を出ようとして、もうひとつの目的を思い出した。それはLPレコードを掛けるのに使うカートリッジ。わたしは長年 DENON DL-103 C1を使っているのだが経年変化による品質の変化に自信が持てなくなっていた。店員に持ってきたカートリッジを渡して調べて貰ったのだが「針自体はそれほど摩耗しておらずまだ使えますが、ダンパーの柔軟性が失われているかも知れません」ということだった。これもゆっくりと考えてみよう。ここで満足して店を出た。

余裕を持って1時間ほど前に上野駅に到着。列車に乗るまで上野駅構内の本屋さんで時間をつぶした。列車の中で目を通そうと MacPeople 10月号を購入。で、14時発の特急「日立」に乗車して走り出したところ松戸駅で停車(14時10分)したまま動かない。車内放送によると取出ー我孫子間の跨線橋の上から、衝突した車が線路上に落ちてきたそうだ。15時現在の車内アナウンスでは、取出からレッカー車が現場に向かっていて15:20分頃から事故車の撤去開始をするとのこと。時間が遅れるのは困るが、わたしの乗っている列車の上に自動車が降ってきたかも知れないという最悪の事態も想定されるわけで、そう考えれば幸運だったということか。ものは考えようだ。

結局3時間10分遅れの19時10分に目的地に到着。車内で一緒になったすぐ上の姉夫婦とタクシーで今夜の集合場所である海辺のホテルに向かう。ロビーで待っていた兄夫婦と姉は既にお風呂にも入りリラックスした雰囲気。わたしと鎌倉からの姉夫婦とは自室にも寄らずにすぐに会食へと向かう。

出てきた料理は海の幸いっぱいのおいしいものだったが、メニューを見ると材料の魚にはそれぞれどこで取れたものかが記されてあり、顧客に不安を与えない配慮が伺えた。広い食堂はかなりの空席が目立って、現状の経営の不安定さがよくわかる。

10時に会食を終わったあと、席を兄の部屋に移してそこで思い切りの歓談。わたしの知らなかった過去の出来事などを興味深く話して気がついたら午前2時を過ぎていた。わたしは時差ボケのせいで一向に眠くなかったけれど、わたしに付き合ってくれた兄夫婦、姉夫婦達は大変だったろう。明日は津波の被災地巡りをしようと思っている。