トスカーナ・3日目

水曜日・快晴 / 最高気温16度

7時半起床。今日はいかにもトスカーナらしい快晴の一日。空は澄み渡り、昨日のような風も無く日向に座っていると本当に幸せな気持ちになれた。わたしを除く5人は8時過ぎから散歩に出掛けた。わたしは少し疲れていたこともあったし、自分のベースでなくグループで歩くというのが好きでないのでパスした。

皆が戻ってきたのは10時を過ぎていて、それまでの間わたしはテラスで日光浴をしたり本を読んだりで素敵な時間を過ごす。そのあと宿泊している他の2人はアウトレットの店に行くというので彼らを見送ったあと昼食の「親子丼」を作りに掛かる。

午後1時半に昨日収穫したオリーブをプレスしてオイルにする工場を見学することにしていたので今日も料理はちょっと慌ただしかった。しかし、今日は4人だけだし、親子丼は本当に簡単な料理だから気が楽。もう少し味に丸みがあっても良いような気がしたが、まあまあの味に仕上がり、今日も完食してくれた。

オリーブオイルブレス工場には既にこの別荘で取れたオリーブを届けてあったので、わたしたちが到着したときには既にプレスし終わって缶に詰められていた。しかし、工場は稼働していたのでその行程を興味深く見学。行程自体はそれほど複雑なものではなく、「つぶす」→「水加えてムース状にする」→「プレス」→「分離器で水とオリーブ油に分ける」というものだった。最後にオリーブオイルが流れ出てくるところで、小指にちょっと着けて味を試させてくれたのだが、この状態だとオリーブ油特有(とわたしは思っていた)の苦みがない。そこにいた作業員が、啜るようにすると喉の奥の方で味を(?)感じられると説明してくれたが、わたしには無味無臭に感じた。

昨日収穫したオリーブの他にも収穫したものがあったとかで3リットル缶×18缶=54リットルの収穫だった。帰り道に夫人が気に入っているこの辺の別荘を2軒ほど外から眺めて帰宅。わたしはそのあとわれわれの住まいに戻ったのだが、夫人とブリギッテは庭仕事を始めた。

夕方6時過ぎから、絞りたてのオリーブ油に白いパンを浸して赤ワインを飲みながら楽しんだ。食べ物でも飲み物でも一番おいしいのは新鮮なものだということを実感する。考えてみるとこれほど贅沢なことはない。(笑)

夕食はまた6人で車で30分ほど走ったところにあるレストラン Osteria il Granaio で。夜のことでどの方角に走っているのかも分からなかったが、料理もワインもとてもおいしかった。23時半の帰宅。