もう数年前になるが、妻と一緒に日本に帰国したときに彼女が面白いことを言っていたのを思いだした。
その時われわれは日本滞在のほとんどの部分を東京、京都といった都会で過ごしたのだったが、彼女の印象では 「日本では外を歩いている老人が少ないわね」ということだった。そういわれて思い返してみると確かに東京などでは杖をついて歩いているお年寄りはあまり見なかったような気がする。
しかしドイツは全くそんなことはなく朝夕の通勤時間を除けばかなりの老人が街中を歩いている。中には写真のように杖をついている人たちもいるがそれでも時にはうるさいくらいに元気である。(^_^;)
新しい iPad を手にしてからブリギッテはどこへ行くにもそれを持っていくのだが、今日は Tram の停車場で彼女が撮したスナップ写真を見せてくれた。。2人の老女の声高な開けっぴろげな会話が聞こえてくるようななんともいい写真である。2人とも足が弱っているのだろうか杖を持ってはいるがなかなかどうして迫力満点である。
白髪の女性が持っている黒いビニール袋にはなんと “Madonna” という文字が!これに気がついたとき、わたしはたまらず吹き出してしまった。
それでも女性に較べたら街を歩いている男性の老人は少ない。女性の方が元気だというのは万国共通なのだろう。わたしは80歳、90歳になっても元気で街を歩けるような年寄りになりたい。(^_^)