街へ出た

2月15日(月)・曇り/最高気温7度

6時半起床。5時半に眼が覚めてから起床までの1時間のあいだいろいろなことを考えていた。というのは昨日読み始めた電子書籍「隠居志願」の中で著者が「この夜中の無為な時間が、わたしにとってはかけがえのない宝物なのである」と書いていて目から鱗が落ちる思いがした。

これまで、わたしは夜中に眼が覚めるのを厭う気持ちが強かった。本能的に闇は悪と思ってきたのだ。夜中に考え事をすると思考は悪い方に進んでいくことが多かったということもある。でも発想の逆転でそれをポジティブにとらえれば見えてくる世界はガラリと変わるのかもしれない。例えばベッドの中で思いがけなく良いアイデアが浮かんだということは何度も経験している。

昨日まではベッドに入ったらまずイヤフォンを耳に差し込みポッドキャストを聴きながら寝入り、夜中に眼が覚めたら次に寝付くまでまたイヤフォンでポッドキャストを聴くということをしていた。

これには知らず知らずのうちに寝付けるという良い点もあるのだが、悪い面もあるように最近は感じている。そのひとつは翌朝まで耳に差し込んだままのイヤフォンは枕に押しつけられるわけだから下手をすると耳の下のリンパ腺が次の日に痛むときがあること。2つ目はどうしても睡眠の質が良くないことが多いという事だ。

何とかこれをやめることが出来ないかと苦慮していたが、発想の転換をすれば良いだけなのかもしれない。先頃、危険薬物使用でプロ野球の清原選手が逮捕されたけれど、それが習慣になってしまうとそこから抜け出るのはこんな些細なことでも難しい。

10時過ぎに家庭医の処まで徒歩で行きブリギッテの常用薬(血液をサラサラにする)の処方箋を貰う。そのあと肉屋に立ち寄り買い物をして帰宅。軽く昼食を食べてから街へ出ることにした。

用件は二つ。一つは次のシーズンのバイエルン放送交響楽団の定期会員になるための情報集め。オンラインのサイトには申し込み方法が書いてなかったのだ。中央駅近くの BR のショップに行き訊ねてみると4月からの申し込みということだったのでその情報を郵便で送って貰うことにした。

つぎに Karstadt に立ち寄り浴室の鏡に貼り付ける凹面鏡を購入。老眼なので鏡だけでは自分の顔の細部がよく見えないのだ。適当な値段のものが見つかったのでそれを購入して帰宅。さすがに疲れたので1時間のタイマーをセットして昼寝。

夕食は「魚の煮付け」と「きゅうりの酢の物」。けっこう大きな魚だったのでお腹が一杯になった。ブリギッテはおいしいと食べてくれたけれど、味はもう少し醤油味が濃くても良かったかな。