東京での定宿

今回の旅も大井町駅前の アワーズイン阪急 に宿をとった。ここはほとんどすべての面で気に入っている。何しろ宿泊費が安い。去年までは一泊・六千円だったけれど現在は六千五百円に値上がりしている。それでも他のホテルに較べると安い。長逗留するときに一番経費が掛かるのはホテル代だからこれは大いに助かる。

ほとんど駅の構内にあるような立地条件だから雨が降っても傘は要らない。どこへ出掛けるにも大変便利。そして駅向こうには昭和の頃のままの飲み屋街も拡がっていて、ここで安価に楽しく飲み、食べることが出来るのも大いなるプラスである。

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写真はこのホテルのロビーの一角にある案内板。現在東京で開催されている主なイベントのパンフレットが揃っている。今回もわたしは4月12日にチェックインしてすぐにこの中から何枚か選び出した。おかげでマックで検索する必要もなく(わたしは検索下手)自分に興味のある展覧会を見つけ出すことが出来た。

このホテルを知っている友人の言うには「こういった展覧会の案内チラシが揃っているホテルはなかなかありません」ということだった。シティホテルはあまり泊まったことがないがビジネスホテルでは見たことがない。そんなところもこのホテルの気に入っている点である。

奥村土牛展を観る

4月24日(日)・小雨のち曇り/最高気温19度

7時起床。
午前中は小雨。今日は小田急線沿線「はるひ野」というところへ恩師のお嬢さん夫妻を訪ねる予定にしていた。お嬢さんといってもわたしよりも年上なのだが。約束した時間がはるひ野駅に午後2時半ということだったので、その前に山種美術館で「奥村土牛展」開催中の展覧会 – 山種美術館を観ることにした。今回、日本で展覧会を観るのは3度目。これだけの価値ある展覧会をまとめて短期間のうちに観られる東京という都会はすごいものだと思う。

土牛という画家は101歳まで生きた人で、彼の作品群を見ると画家は長生きした方が勝ちだと思う。とても満足して美術館をあとにしたのはちょうどお昼時。恵比寿駅近くのうどん屋さんで「ぶっかけうどん」にエビ天を添えて昼食とした。

そのあと新宿まで出て小田急線に乗り換え。新百合ヶ丘で多摩湖線に乗り換えたのだがとても遠く感じた。「はるひ野」に着いた頃には雨もすっかり上がっていて、ご主人が徒歩で迎えに来てくれていた。

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なだらかな坂のある道を10分ほど歩いたところにその家は建っていた。ご主人は読売新聞社に勤めていた人だが4年ほど前に手術で声帯を除去している。話すときにはマイクのようなものを喉に押し当てて話すのだが、最初のうちはなかなか聞き取れなかった。しかしこれも慣れで家について居間で話しているときには彼の伝えたいことがかなり明瞭に聞き取れた。3年前にもお会いしているのだが、その間に機器自体が進歩しているのかもしれない。

おいしいケーキとお茶をいただきながらタップリ2時間ほどお話しが弾んだ。そろそろ帰ろうとしたら散歩がてらはるひ野駅まで送ってくれるという。お嬢さん夫妻もウォーキングをしているらしく二人とも足もとはしっかりしていて、帰路は彼達のウォーキングコースを歩いてくれた。かなり起伏のある道だったけれど折からの新緑が美しく楽しかった。

いったんホテルに戻ってメールチェックをしたあと夕食にでる。今日は線路向こうの小さな中華料理店。外から見たらけっこう客が入っているのでおいしいのかなと思った。中国人家族がやっているようで店の中は中国語が飛び交っていた。まずくはなかったけれどそれほどおいしいというのでもない。満腹になって部屋に戻った。

明日から東北旅行なので荷物をまとめなくては。