やはり時差ボケなのかそれとも花粉症のせいなのか夜中にパッチリと目が醒めてしまった。昨夜は日本時間によりそうかたちで夕方6時頃に夕食をとり、8時過ぎに「おふろの王様」で疲れをとったあと9時頃には眠くなってベッドに入ったのに。
眠れないままに昨日日本に着いてからの印象を考えていた。この時期に来ないと絶対にわからなかったことが1点あったのでそれを記しておく。
始めは羽田空港のパスコントロールの窓口。若い係員がいる後ろにもう一人それを監視しているかのような人が立っている。そしてこの人たちも結構若い。緊張した表情でわたしのパスコントロールをしている人の胸には名前のほかに「研修員」という名札が。
同じことに出会ったのは数時間後のホテルのフロント。やはり緊張した若い人たちが後ろに監視員を従えて客に応対していた。先輩社員に見られているからかどうしてもその対応がぎごちない。こちらの気持ちもついつい「頑張れよ!」となってしまう。
この現象は日本が4月から始まる年度制を採用しているからだということに気がつくまでに数秒かかった。同じようにイギリスは確かまだ年度制だと思うけれど4月開始ではないという記憶がある。イギリス以外のヨーロッパの国々では見られない社会現象である。
ここまで書いてきてなんだかデジャブ感があるのに気がついた。記憶を遡ってみると5年ほど前に久米 宏さんが「ラジオなんですけど」という番組のオープニングで話していたのをポッドキャストで聴いたのだった。
現在のグローバル化した世界に日本が同調していかないと機能しない点は多いのだろうが、不都合さえ生じないのならこの年度制という慣習、そんなに悪くないんじゃないかと思う。桜の開花と同じぐらいに新鮮な季節の移ろいを感じさせてくれるから。歳をとるごとに新鮮なものに接したときの喜び、驚きは大きくなる。