気になったこと

先日(2013年6月7日)、末娘の統計学・マスター号授与式に参列した。そこで壇上に呼び出されたアジア系の学生は中国人と韓国人だけで日本人学生は1人もいなかった。その時わたしはひたひたと水が足もとに押し寄せてくるような危機感を感じた。

日本の大学がドイツの大学より優れているのかどうかはこの際問題ではない。ドイツ人だけではなく近隣の国から若い人たちが集まって学んでいるという環境に日本人がいないということに、数年後の日本の方向性を心配してしまうのだ。

外国から母国日本を見るという体験、そして多くのヨーロッパ人学生の中に混じってヨーロッパの空気感を感じ取るということが若い人たちにはかなり重要なことだと思うのだ。これだけは頭の中で考えても身につかない。

ドイツに住んでいてもインターネットのおかげで日本のニュースは昔とは比べものにならないくらいに入ってくるようになった。わたしがそれを見たり聞いたりしていて気になるのは、日本在住の人の殆どの視線が USA に向いているように感じることである。

ヨーロッパに来て生活してみればすぐにわかるが、ヨーロッパ人にとって USA は数ある外国のひとつでしかない。日本の若者たちがヨーロッパでさまざまな国の学生達の中で数年間生活し学業を修めて帰国したとする。数年後にその中の何人かが日本で指導的立場に立ったとき、さまざまな国の指導者と同じプラットホームに立ち、多角的な視点でものを考え、判断することが出来るのではないかと思うのだ。

母国・日本がが将来、中国、韓国などの近隣諸国と対等に、柔軟に、そしてしたたかにつきあえますようにと願っている。

夏日が帰ってきた

6月15日(土)・晴れ/最高気温26度

7時45分起床。1度5時半頃に起きてそれからの二度寝。二度寝というのは余り良い夢を見る確率が少ないような気がする。もう憶えてはいないけれど、夢の中で何かに焦っている自分がいた。

朝食のあとブリギッテは買い物へ。最初の買い物はごく短い時間で戻ってきてから、次は義母を連れての恒例の週末の買い物へ出掛けて行った。

今日はもう一度IKEAと契約している職人さんが来てガラス壁の取り付けに挑戦することになっていた。縦も横もほんの数ミリだけガラス板が長いのが難しいところ。木の板とかタイルとかと違って強化ガラスで出来たガラス板は切ったり削ったり出来ない。どうするのかと見守っていたら吊ってある食器棚や調理台をごくわずかずつズラしていた。結果はピッタリと1mm の隙間もなく納まった。

ただ前もって直角方向に貼ってあったシンクの後ろのガラス板は残念ながら作り直しとなったので外して持ち帰っていった。しかしこちらの方は横幅が狭いので作り直すとしても値段の点でも有利だし取り扱いも楽なのだろう。今回の職人さんは丁寧に辛抱強く作業をしていて好感が持てた。

ちょうど買い物から戻ったブリギッテもその出来映えに満足。彼女は休む間もなく今度は末娘をピックアップしてIKEAへ買い物に出掛けた。本当に買い物が好きな人だ。

わたしは職人さんたちが引き上げたあとTシャツに着替えてウォーキングに出掛けた。太陽はほぼ真上に位置している時間だからかなり暑かった。11382歩・96分を歩いて帰宅。家の中に入ると冷やっとして途端に身体が冷える。すぐに熱いシャワーを浴びて着替えた。

午後は末娘が持ってきてくれたケーキでお茶。加えて彼女が作ったという Marzipan の果物とワニをプレゼントされる。日本の蝋細工を思い出した。わたしは Marzipan は苦手だけれど、こちらのは食べられる。(^_^) お菓子職人となるにはこれも学ばなくてはならない課程のようだ。

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夕方になって末娘の夫が迎えに来、4人で夕食をとったあと彼女たちはお芝居を観に行くとかで引き上げていった。そのあとはブリギッテは庭仕事、わたしは台所のあとかたづけをして、暮れてゆく空を見上げながらテラスで赤ワイン。