もう週末だって

8月23日(金)・晴れ/最高気温23度

7時起床。今朝もちょっとしたアクシデント。ブリギッテが家を出る前に「今洗濯しているけれど終わったら洗濯機から出して庭に干してね」と私に頼んできた。わたしに気兼ねしたのか組み立て式の干し台を地下から持って来て、それを買って間もない食卓に立て掛けて出掛けようとしたのだ。わたしが後でするからいいよと言ったのに。

それがフローリングの床を滑って倒れてしまい、立て掛けておいた食卓に2箇所ほど傷をつけてしまった。彼女はさすがにちょっとショックだったようだが、出勤時間が迫っていたのでそのまま出掛けて行った。わたしはそのあと接着剤で出来るだけ目立たないように剥がれた破片をくっつける。もう一つの傷の方は木工用のパテを注意深く充填して何とか目立たないように修復してみたが、ちょっと見るとやはり傷はわかる。

生活するということは本当にいろいろなことが起こるものだ。ブリギッテは先月、これも買ったばかりの調理台の角を割ってしまったのでさすがに落ち込んでいる。形あるものはいつかは壊れる運命なのだが。

わたしも気を取り直してウォーキングへ。今日はまたまた違う道を大回りして14256歩・121分歩いて帰宅。歩数計を購入して歩くことを始めたときに「1日に2万歩も歩くなんて出来ないよ」と思っていたのだが、それがちょっと見えてきたような気がする。こんな事が出来るのもリタイアした者の特権かな。(^_^)

シャワーを浴びた後 Rosenheimerplatz のケバブ屋さんへ行きいつものを食べる。お皿に盛られた Döner Kebab なのだがわたしの食べるのはいつも小盛りの方。それでもお腹は一杯になる。どこへも立ち寄らずにそのまま帰宅して1時間の昼寝。

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午後はステレオ装置の前に座り推理小説を読んで過ごす。シューマンの1番と4番のシンフォニーを聴いたあと夕方になって庭の草木に水やり。そんなところにブリギッテが帰宅。わたしは夕方になってもお腹がまったく空かないのでサラミソーセージをおつまみに Weißbier を飲んだだけで夕食はパス。

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食事のあとブリギッテは週末の開放感からかテレビを見始めた。わたしはまた下の部屋で今度はシューマンの2番と3番の交響曲を聴きながらミステリー小説を読了。今はシューベルトの Impromptus op.90 & op142/Alfred Brendel を聴いている。

7月も終わり、劇場のシーズンも終了

7月31日(水)・晴れ/最高気温26度

7時起床。眼が覚めたときには今日も曇り空。8時半頃からウォーキングに出掛ける。10890歩・92分を歩いて帰宅。今月は良く歩けたという満足感がある。帰宅してシャワーを浴びようとしたら劇場から電話があり、病欠者が出たという。

今日は1幕の舞台裏で歌う合唱だけだから楽だなと思っていたのだが、結局、現役時代と同じことをすることになった。少し疲れてもいたので早めの昼食をとってからベッドに潜り込んで昼寝をする。2時間近くも眠ってしまった。

今日の公演は午後4時開演なのでその時間に楽屋入りしていなくてはならない。3時過ぎの Tram で劇場へ。今日は気温はそれほど高くはなかったけれど日射しが強かったからけっこう暑いと感じた。

第1幕の出番が終わってから2時間以上の待ち時間があるので、同僚4人とクロアチア料理店へ。そこでヴォリューム豊かな肉料理を満喫し楽屋へ戻る。終幕の出番は9時過ぎで終了したのは9時半頃だった。

そのあと恒例のシーズン終了パーティが舞台裏で開かれたのでそれに参加する。なんだかまだ現役のような気がしてきた。(^_^;) 会いたいと思っていた劇場関係者や知人の何人かと旧交を温めたあと23時過ぎに帰宅。7月が終わる。

Münchner Opernfestspiele 2013
Mittwoch, 31. Juli 2013
Nationaltheater

16.00 – ca. 21.25 Uhr
Dauer: 5 Stunden 25 Minuten (2 Pausen)

Preise S: 243 / 213 / 183 / 143 / 102 / 67 / 21 / 16
Freier Verkauf
a-u-s-v-e-r-k-a-u-f-t

Besetzung

Musikalische Leitung Kent Nagano
Inszenierung Peter Konwitschny
Bühne und Kostüme Johannes Leiacker
Licht Peter Halbsgut
Produktionsdramaturgie Werner Hintze
Chor Sören Eckhoff

Amfortas Thomas Hampson
Titurel Ante Jerkunica
Gurnemanz Kwangchul Youn
Parsifal Christopher Ventris
Klingsor Evgeny Nikitin
Kundry / Stimme aus der Höhe Petra Lang
Erster Gralsritter Kevin Conners
Zweiter Gralsritter Tareq Nazmi
Erster Knappe / Zweiter Knappe Tölzer Knabenchor
Dritter Knappe Ulrich Reß
Vierter Knappe Kenneth Roberson
Klingsors Zaubermädchen Anna Virovlansky
Golda Schultz
Tara Erraught
Evgeniya Sotnikova
Angela Brower
Heike Grötzinger

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

今夜は Macbeth

7月29日(月)・曇り一時雨/最高気温24度

7時半起床。眼が覚めたときにはブリギッテはすでに出社したあと。1人で朝食をとるのも面倒なのでウォーキングを先に済ませることにした。空を見るといつ雨が降るかわからないような感じである。

週末の猛暑日とは違って今日は気温は低いのだが湿度が高い。それほど快適な空気ではなかった。しかし月曜日だから当然なのだが、森の中の道では殆ど人に出会わない。こちらは快適だった。やはり自転車を気にしたりするとゆったりとは歩けないものだ。10896歩・92分を歩いて帰宅。そのあとにシャワーを浴びてから遅い朝食をとった。

週末の宴会と後片付け、そして家庭サービスがあったからやはりどこか疲れている。1人になってみるとなんだか身体が怠いような気がした。朝食のあとは眠気がさすままにベッドに入り1時間ほど昼寝をした。今夜は Macbeth に出る約束をしている。

間の悪いことに今夕はブリギッテの叔父さんの誕生パーティにも招かれていた。しかし劇場との取り決めの方が早かったのでそちらを優先し、パーティにはブリギッテと義母に行って貰うことにした。

午後になってかなり強い勢いで雨が降ってきた。昨日までの暑さがまるで嘘だったかのように気温が下がっていく。しかし庭の草花のためにはとても良い雨だった。勢いが止んだ雨は結局夕方まで細々と降り続いたようだった。

19時からの公演 Macbeth はほぼこれまでの公演と同じ配役だった。          

Nationaltheater
Münchner Opernfestspiele 2013
Montag, 29. Juli 2013
Nationaltheater

19.00 – ca. 22.10 Uhr
Dauer: Ca. 3 Stunden 10 Minuten (1 Pause)

Preise K: 132 / 115 / 95 / 74 / 52 / 30 / 14 / 10
Freier Verkauf
a-u-s-v-e-r-k-a-u-f-t

Besetzung

Musikalische Leitung Massimo Zanetti
Regie Martin Kušej
Bühne Martin Zehetgruber
Kostüme Werner Fritz
Licht Reinhard Traub
Chor Sören Eckhoff
Dramaturgie Sebastian Huber
Olaf A. Schmitt.

Macbeth Zeljko Lucic
Banco Dmitry Belosselskiy
Lady Macbeth Nadja Michael
Dama di Lady Macbeth Evgeniya Sotnikova
Macduff Wookyung Kim
Malcolm Emanuele D’Aguanno
Arzt Christoph Stephinger
Diener / Mörder Andrea Borghini
Erscheinung 1 Rafał Pawnuk
Erscheinung 2 Iulia Maria Dan
Erscheinung 3 Tölzer Knabenchor

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Otello の助っ人

7月16日(火)・晴れ/最高気温27度

7時半起床。昨夜はグッスリと眠れて、いつもより30分ほど遅い起床。そのせいか昨日感じた疲れはすっかり消えていた。

朝食のあとブリギッテを送り出してから9時2分にウォーキングに出掛ける。やはりこの時間帯に歩くのがいちばん快適。疲れ方もずいぶん違うような気がする。10893歩・93分を歩いて帰宅。汗が引くのを待ってからシャワーを浴びる。

そのあとは読みかけの本を読み進めた。昼食はラーメンを作ってハム、卵、海苔をトッピングして食べる。そのあと45分の昼寝。この眠りも深かった。

眠りから覚めてコーヒーを飲んでから声出しをして17時半の Tram で劇場へ。すでに夕方ではあるけれど斜めから差し込んでくる西日は強烈に暑い。 Tram の窓の上部は全て開け放たれているのだがこんな時にはクーラーが欲しいと思う。

合唱の出番は21時半過ぎに終了。
今夜の公演は以下の配役。

Nationaltheater
Münchner Opernfestspiele 2013
Dienstag, 16. Juli 2013
Nationaltheater

19.00 – ca. 22.05 Uhr
Dauer: 3 Stunden 5 Minuten (1 Pause)

Preise L: 163 / 142 / 117 / 91 / 64 / 39 / 15 / 11
Freier Verkauf
a-u-s-v-e-r-k-a-u-f-t

Besetzung

Musikalische Leitung Paolo Carignani
Inszenierung Francesca Zambello
Choreographie Alphonse Poulin
Bühne und Kostüme Alison Chitty
Licht Mimi Jordan Sherin
Chor Sören Eckhoff

Otello Johan Botha
Jago Claudio Sgura
Cassio Pavol Breslik
Rodrigo Francesco Petrozzi
Lodovico Tareq Nazmi
Montano Goran Jurić
Ein Herold Andrea Borghini
Desdemona Anja Harteros
Emilia Monika Bohinec
Extra-Chor Extrachor der Bayerischen Staatsoper
Kinderchor Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

盛りだくさん

7月5日(金)・晴れときどき曇り/最高気温22度

7時半起床。いつもだとブリギッテは土曜日の午前中に週末の買い出しに出掛けるのだが、今週は1日早い今日となった。トルコでの夏休みの前に冷蔵庫の中を殆ど空にしていったのだが、帰ってきてからわずかに残っていたものを食べ尽くしたのだった。今日の朝食にはバター、チーズ、ジャムしか無かった。(笑)

ブリギッテのお母さんは週末の買い物を楽しみにしているのでもちろん彼女を連れて行った。ブリギッテが出掛けて行ったあと、わたしは庭の芝刈りをする。2週間という長い時間の割にはそんなに伸びていなかった。きっと天気が余り良くなかったのだろう。

それを30分ほどで終了したらかなり汗をかいてしまった。気温はそれほどでもないのだが湿度が高い。芝刈りを終わったあとすぐに森へのウォーキングに出掛けた。昨日はまあまあ歩けたので今日から本格的にまた始めたい。それでも体調を考えて一区画分だけ短縮して帰宅した。9977歩・84分

シャワーを浴びてひと休みしてから Rosenheimerplatz まで出掛けることにして家を出た。チェシュメでトルコのお土産をいつもいくケバブ屋さんに買ってきたのだ。ちょうどお昼時だから食べたあとそれを渡すつもり。

13時6分のトラムを待っていたらブリギッテが買い物から帰宅したのを見た。きっと沢山の買い物をしてきたはずだから彼女1人で家の中に運ぶのは大変な筈。そこでいったん家に戻り車からの荷物運びを手伝う。そのあと13時32分の Tram で Rosenheimerplatz へ。

久しぶりに食べる行きつけの店の Döner Kebab はおいしかった。お土産を渡すと喜んでくれてちょっと話をしたら彼はチェシュメの近くが故郷だということが分かった。偶然ってあるものだ。

そのあと銀行でお金を下ろして Tram に乗る。昨日 QUAD 606 がまだ売れずにあったのを確認しておいたので迷わず購入。値段は600 € で3ヶ月の保証付き。天板が少し汚れていたが中古だからこんなものだろう。きちんと動作してくれれば問題はない。

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帰宅して早速メインアンプを入れ替えて試聴を始めた。プリアンプのボリュームを時計の11時の位置にしてかなり音量を上げて聴いてみる。ピアノの強い打鍵音とか、ソプラノの高音が頭打ちになるのが気になる。静電型スピーカー(ACOUSTAT/SPECTRA 22)をドライブするには力が足りないのかもしれない。ちょっとガッカリしたが、音が割れたりときどき出なくなる現象は現れなかった。やはりこれまで使っていたメインアンプの故障だったのだろう。ボリュームを10時ぐらいまで下げてやると頭打ち現象は若干改善される。もうしばらく使ってみようと思う。

夕方19時から Bayerische Staatsoper のストリーミング放送で “Il Trovatore” を観た。
Besetzung

Musikalische Leitung: Paolo Carignani
Inszenierung: Olivier Py
Bühne und Kostüme: Pierre-André Weitz
Licht: Bertrand Killy
Chor: Sören Eckhoff

Conte di Luna: Alexey Markov
Leonora: Anja Harteros
Azucena: Elena Manistina
Manrico: Jonas Kaufmann
Ferrando: Kwangchul Youn
Ines: Golda Schultz
Ruiz: Francesco Petrozzi
Ein Zigeuner: Rafał Pawnuk
Ein Bote: Joshua Stewart

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

4人の主要ソリスト陣は素晴らしかった。歌唱的には文句のつけようがないがソプラノの Anja Harteros が頭一つ抜けていたと思う。 Jonas Kaufmann は声にざらつきが感じられて、疲れているのかなと感じたがマイクを通した声と生の声との差が大きい歌手なのかもしれない。演出も容易に受け入れられるものだった。

自宅はやはり落ち着く

7月3日(水)・曇りのち雨/最高気温22度

7時半起床。ベッドで目が覚めたときには、一瞬ここがどこかわからなかった。それほどグッスリと眠っていたのだろう。

朝食はテラスで。家の中に座って食事するよりは確かに開放感があるのだが、昨日までのトルコの空気と較べると湿り気があって重いと感じる。それでもミュンヘンの基準を考慮したら満足すべきもの。テラスで朝食が出来るというだけでもありがたい。(^_^;)

ブリギッテは今週一杯まだ夏休みを取っているので、今日は懸案だった照明器具を買いに行こうということになった。こればかりはわたし1人で決めるわけにもいかない。食卓とソファーベッドを買ったときについて来たクーポン券があるので再び同じ Segmüller という店に行くことにした。

午前中とあってお客もそれほど多くなかったからか、中年の男性店員とじっくりと話し合って決めることが出来た。食卓の上に吊る照明はわたしの想定していたアルミ素材でLED 照明のものをブリギッテも気に入ってくれたのでそれに決定。階段の壁につける照明もアルミ系にした。

ステレオ装置の置いてある半地下の部屋は少し暖かみのある光が欲しかったので、わたしの感覚とはちょっと距離はあるがブリギッテの選択を受け入れた。それほど時間をかけたとは思わなかったのだが、時計を見るともう3時近く。

夕方7時から末娘の旦那(義理の息子)の卒業公開試験を聴きに来てくれと娘に頼まれていたのでブリギッテと出掛けた。妙なジンクスがあって、彼はわたしが聴きに行くと演奏にミスが多い。同じ音楽畑の義父(わたし)が聴いていると思うと緊張してしまうのかもしれない。それで最近は積極的に聴きに行くことは無かったのだが、今回は娘に強く勧められて行くことになった。彼の演奏した曲は下のもの。

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今夜の彼は最初から落ち着いていて、演奏に集中できている様子が伺えたのでホッと安心。演奏もちょっとした傷はあったけれど音楽学生の枠を超えた部分も感じられてわたしには楽しめた。1曲目のショスタコーヴィチのソナタは初めて聴く曲だったがとても面白かった。次に弾いたバッハは2箇所ほど傷があったけれど全体的にまとまりがあった。卒業試験とあって彼もしっかりと時間を取って練習したことがわかる。演奏家というのはやはり日々精進しなくてはならないのだということを改めて感じた。

Akademiekonzert を聴いた

今回の Akademiekonzert はこれまでGMDだったケント・ナガノ氏の最後のオーケストラコンサート。彼も気合いが入っているのか、てんこ盛りのプログラム。しかし、ちょっと多すぎる。休憩のあとの Alban Berg 作品はカットしても良かったのではないか。

最初のマーラーは弱音の部分が美しくて楽しめた。次の中国人女性作曲家による作品は統一感が感じられなくて集中して聴くのに努力が必要だった。曲が終わった途端にわたしの隣に座っていた中国人女性が席を立って会場から出て行ったのでどうしたのかと思ったら、彼女が作曲者だった。

休憩のあともわたしの隣に座って聴いていたから、会場の聴衆の中にはわたしを彼女の夫だと思った人もいたかもしれない。わたしはことさら関係ありませんよという態度で通した。(笑)

休憩後のプログラムについて言えばベートーベンの曲だけをじっくり演奏して欲しかった。終演時間を考慮したということはないだろうが、ベートーベンの8番がやけにセカセカと慌ただしくて音楽の上澄みだけを味わっているような物足りなさを感じた。

6. AKADEMIEKONZERT 2012/13

Gustav Mahler
Adagio aus der Symphonie Nr. 10

Unsuk Chin
Konzert für Violoncello und Orchester
Uraufführung der Neufassung

Alban Berg
Orchesterstücke op. 6

Ludwig van Beethoven
Symphonie Nr. 8 F-Dur op. 93

Termin

Montag, 10. Juni 2013
Nationaltheater

20.00 Uhr
19.15 Uhr: Konzerteinführung

Preise E: 53 / 46 / 40 / 30 / 22 / 15 / 8 / 5
Freier Verkauf und Serie 41
Besondere Ermäßigung für das Programm Junges Publikum
Preise E € 53 / 46 / – / – / – / – / – / 5
k-a-r-t-e-n

Besetzung

Musikalische Leitung Kent Nagano

Violoncello Alban Gerhardt

Bayerisches Staatsorchester

“Simon Boccanegra” を観た

切符が回ってきたのでブリギッテと二人で観てきた。新演出で今日は2回目の公演。

演出が退屈だという噂を聞いていたのであまり期待はしていなかったが、歌手たちの粒が揃っていて穴が無く楽しめた一夜となった。タイトルロールを歌った Zeljko Lucic は Macbeth を歌ったときとは違ってとても安定した歌唱。声の色も多彩でこの歌手の本来の姿はこれかと納得。

このオペラ唯一の女性歌手 Kristine Opolais もメリハリのある歌唱で健闘。

なによりも全員音程がしっかりしていて聞いていて気持ちが良かった。演出は想像していたほど退屈なものではない。映像を要所要所にうまく使っていたと思う。

Donnerstag, 6. Juni 2013
Nationaltheater

19.00 – ca. 22.00 Uhr
Dauer: 3 Stunden (1 Pause)
18.00 Uhr: Einführung

Preise L: 163 / 142 / 117 / 91 / 64 / 39 / 15 / 11
Freier Verkauf und Serie 45
Preise L € 163 / 142 / – / – / – / – / – / 11
k-a-r-t-e-n

Besetzung

Musikalische Leitung: Bertrand de Billy
Inszenierung und Bühne: Dmitri Tcherniakov
Kostüme: Elena Zaytseva
Licht: Gleb Filshtinsky
Chöre: Sören Eckhoff

Simon Boccanegra: Zeljko Lucic
Amelia Grimaldi: Kristine Opolais
Jacopo Fiesco: Vitalij Kowaljow
Gabriele Adorno: Stefano Secco
Paolo Albiani: Levente Molnár
Pietro: Goran Jurić
Capitano: Joshua Stewart
Dienerin der Amelia: Iulia Maria Dan

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Macbeth の4回目

今回のシリーズ最後の公演。次は Festspiel で7月29日。

今夜の Nadja Michael は良かった。なによりも最高音での音程がピタリと決まっていて気持ちよかった。しかし終幕間際の最後のアリアはかなり辛そう。振り返ってみるとこのアリアをバッチリと歌ったソプラノってあまり記憶には無い。

Besetzung
Musikalische Leitung: Massimo Zanetti
Regie: Martin Kušej
Bühne: Martin Zehetgruber
Kostüme: Werner Fritz
Licht: Reinhard Traub
Chor: Sören Eckhoff
Dramaturgie: Sebastian Huber Olaf A. Schmitt.

Macbeth: Zeljko Lucic
Banco: Goran Jurić
Lady Macbeth: Nadja Michael
Dama di Lady Macbeth / Erscheinung 2: Evgeniya Sotnikova
Macduff: Wookyung Kim
Malcolm: Emanuele D’Aguanno
Arzt: Christoph Stephinger
Diener / Mörder / Erscheinung 1: Andrea Borghini
Erscheinung 3: Tölzer Knabenchor

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Macbeth の3回目

今夜は Lady Macbeth 役がもともとクレジットされていた Nadja Michael が歌った。今夜の彼女は最初から順調で音程もピシッと決まっていたのだったが、最後のアリアで玉砕。出を待つ舞台の袖で聴いていたのだがまるで違う歌のように聞こえてしまった。それでもカーテンコールでは盛大な拍手を貰っていた。

Besetzung

Musikalische Leitung: Massimo Zanetti
Regie: Martin Kušej
Bühne: Martin Zehetgruber
Kostüme: Werner Fritz
Licht: Reinhard Traub
Chor: Sören Eckhoff
Dramaturgie: Sebastian Huber
Olaf A. Schmitt.

Macbeth: Zeljko Lucic
Banco: Goran Jurić
Lady Macbeth: Nadja Michael
Dama di Lady Macbeth / Erscheinung 2: Evgeniya Sotnikova
Macduff: Wookyung Kim
Malcolm: Emanuele D’Aguanno
Arzt: Christoph Stephinger
Diener / Mörder / Erscheinung 1: Andrea Borghini
Erscheinung 3: Tölzer Knabenchor

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Macbeth の2回目

今夜は2回目の公演。ソリスト陣の変更はなし。 Macbeth と Lady Macbeth の2人とも音程が決まらない部分が多くて、舞台横手で聴いていたがなんとも落ち着かなかった。韓国人テノールの Macduff は声も音楽性も立派だった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Massimo Zanetti
Regie: Martin Kušej
Bühne: Martin Zehetgruber
Kostüme: Werner Fritz
Licht: Reinhard Traub
Chor: Sören Eckhoff
Dramaturgie: Sebastian Huber
Olaf A. Schmitt.

Macbeth: Zeljko Lucic
Banco: Goran Jurić
Lady Macbeth: Paoletta Marrocu
Dama di Lady Macbeth / Erscheinung 2: Evgeniya Sotnikova
Macduff: Wookyung Kim
Malcolm: Emanuele D’Aguanno
Arzt: Christoph Stephinger
Diener / Mörder / Erscheinung 1: Andrea Borghini
Erscheinung 3: Tölzer Knabenchor

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

久しぶりに Macbeth

5月5日(日)・晴れときどき曇り / 最高気温18度

7時起床。今日も夜中に目が覚めてまだ時差ボケから抜け出ていない。昨夜は22時前にベッドに入ったんだけれど、グッスリと眠った感じで目が覚めたらまだ午前1時過ぎだった。(-_-;) 次に目が覚めたのは4時過ぎ。7時までベッドの中でウツラウツラしていたけれど面倒なので起きてしまった。

外は昨日に続いて気持ちの良い五月の陽気。10時ぐらいから義母をまじえての朝食。12時前に彼女を送って行ってから「新しい iPad 」(第3世代・ Retina Display)を工場出荷時状態に復元した。次女に譲るためである。今回新しく MacBook Pro 15(Retina) を手に入れたので MacBook Pro15(2009)は長女へ、iMac(2008) は末娘にそれぞれ譲ることにした。3人の希望がうまく分散して喧嘩することもなくすんなり納まりそう。(^_^)

本来なら絶好のウォーキング日和だけれど、今夜は Macbeth の出番があり時差ボケも取れてないので自重。遅い昼食を取ったあとベッドに入って本格的な昼寝。タイマーを掛けないで寝たら1時間をオーバー。現役時代と同じように Max-Weber-Platz から劇場まで歩いたが、花粉症の症状が出始めた。用心のためにスプレーを持って来たのは正解。(結局使わなかったけれど)

今夜の配役などは次の通り。終演後、やはりヴェルディはいいなぁと思いながら帰途についた。

Besetzung

Musikalische Leitung: Massimo Zanetti
Regie: Martin Kušej
Bühne: Martin Zehetgruber
Kostüme: Werner Fritz
Licht: Reinhard Traub
Chor: Sören Eckhoff
Dramaturgie: Sebastian Huber
Olaf A. Schmitt.

Macbeth: Zeljko Lucic
Banco: Goran Jurić
Lady Macbeth: Paoletta Marrocu
Dama di Lady Macbeth / Erscheinung 2: Evgeniya Sotnikova
Macduff: Wookyung Kim
Malcolm: Emanuele D’Aguanno
Arzt: Christoph Stephinger
Diener / Mörder / Erscheinung 1: Andrea Borghini
Erscheinung 3: Tölzer Knabenchor

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

ブリギッテ、絶不調

土曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温14度

7時起床。昨日、食卓と椅子、そしてソファーベッドが届いてようやくリフォームも完成に近づいた。残るは寝室に入れる衣装ダンスと台所の調理台を残すだけ。今朝は衣装ダンスを注文しにブリギッテに付き合って IKEA まで行って来た。

10時開店の5分前に到着。ちょっと時間があったの IKEA 内の食堂でコーヒーを飲んだ。ブリギッテはカタログを調べて買う物を決めていたのでそれを注文するだけだったから短時間で済んだ。しかし送料を支払うところでブリギッテが急に気分が悪くなりそこにあったソファに横になった。

彼女は1996年に心筋梗塞をやっているので不安になったが、水を飲んでしばらく休んだらそれも治まったようだった。そのあと帰宅途中にスーパーマーケットに立ち寄り買い物をして帰宅。

実はわたしも朝から目まいがしていたので二人揃ってベッドに潜り込む。わたしは1時間グッスリ眠って起きたらスッキリ。しかしブリギッテは電話が3回も掛かってきてよく眠れなかったらしい。(わたしは電話の音にまったく気がつかなかった)

午後2時過ぎにブリギッテの勤め先の主人(奥さんだけ)がリフォームのプレゼントに日本の古い小さな机を持って訪れた。リフォームの状態を見てまわり、食卓の上の照明やカーテンなどに彼女なりの助言もしてくれた。

彼女は “PABLO” も連れてきたので3人でわが家の近所の散歩に出掛ける。途中にあるビアガルテンでコーヒーを飲んで一休み。そのあとも散歩を続けて5時近くに彼女は帰っていった。彼女を見送って帰宅したあと、再びブリギッテが体調不良に。急に血糖値が下がったような状態だというので簡単な食事を作って食べたあと彼女はベッドへ。

わたしは今夜 Otello の公演があったので5時半過ぎに家を出たのだが心配だった。第一幕の出番が終わったあと自宅に電話を入れたらちょうどブリギッテは眠りから覚めたところだったらしい。3時間も眠ったらしく電話で聞く声は元気そうだった。

わたしは22時20分の帰宅。玄関のドアを開けてくれたブリギッテの元気な顔を見てようやく安心。彼女の今日の絶不調は日頃の働き過ぎがその原因だと思うが、昨日からの急激な気候の変化もその原因ではないかと思う。

今夜の公演は指揮者が再び元に戻り1回目の公演と同じ顔ぶれとなった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Paolo Carignani
Inszenierung: Francesca Zambello
Choreographie: Alphonse Poulin
Bühne und Kostüme: Alison Chitty
Licht: Mimi Jordan Sherin
Chor: Sören Eckhoff

Otello: Kristian Benedikt
Jago: Claudio Sgura
Cassio: Pavol Breslik
Rodrigo: Francesco Petrozzi
Lodovico: Tareq Nazmi
Montano: Goran Jurić
Ein Herold: Andrea Borghini
Desdemona: Anja Harteros
Emilia: Okka von der Damerau
Extra-Chor: Extrachor der Bayerischen Staatsoper
Kinderchor: Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Otello の2回目

水曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温11度

7時起床。6時過ぎに目が覚めてそのときにかすかな雨音を聞いた。7時に起床して寝室のシャッターを開けてみるとやはりちょっとだけ雨が降ったらしいことが分かる。空気はしかし柔らかく、ようやく春になったのだということを感じる。

8時過ぎにブリギッテを送り出してから,午前中に街の中心まで買い物に出ようかどうか迷っていた。夜は Otello の2回目の公演があるのでそうすると2回往復することになってしまう。

そこで買い物は今夕少し早めに家を出て公演の前に済ませることにして、カレーを作ることにした。「肉じゃが」を作る予定にしていたのだが、解凍した豚肉を見て急に変更した。カレーの方が簡単にできるし、明日もまた食べられるから。(^_^)

出来たてのカレーを昼食に食べたあと、すぐに森へのウォーキングに出掛ける。10020歩・87分 を歩いて帰宅。今週は絶好調だ。(^_^)

さすがに疲れたので帰宅してコーヒーを飲んでからベッドに入って1時間の昼寝。目が覚めてから30分後の5時過ぎに家を出て劇場へ。街に着いてから買い物のために何軒か歩いたのだが気に入ったものが見つからず不首尾に終わった。

夜の公演は指揮者が急に変更になった以外,配役は前回と同じ。2回目の公演は全てにゆとりが感じられた。

Besetzung

Musikalische Leitung: Asher Fisch
Inszenierung: Francesca Zambello
Choreographie: Alphonse Poulin
Bühne und Kostüme: Alison Chitty
Licht: Mimi Jordan Sherin
Chor: Sören Eckhoff

Otello: Kristian Benedikt
Jago: Claudio Sgura
Cassio: Pavol Breslik
Rodrigo: Francesco Petrozzi
Lodovico: Tareq Nazmi
Montano: Goran Jurić
Ein Herold: Andrea Borghini
Desdemona: Anja Harteros
Emilia: Okka von der Damerau
Extra-Chor: Extrachor der Bayerischen Staatsoper
Kinderchor: Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

アカデミーコンサートを聴いた

火曜日・曇りときどき晴れ / 最高気温12度

7時起床。どうやら昨夜は少し雨が降ったようで歩道が濡れている。しかし空気はどことなく春。柔らかな感じで心が落ち着く。

ブリギッテを送り出してから、午前中に届くという植木の配送を待っていた。彼女が先日自分で選んで注文したものである。しかしこれが待てど暮らせど来ない。わたしの予定ではこれが届いたらすぐに森へのウォーキングに出掛ける心づもりだった。結局届いたのは11時近く。なんだか凄く時間を損したような気がする。

街へ出て買い物をする予定があったので、急いで昼食を済ませて家を出た。森へのウォーキングが出来なかったから Candidplatz まで40分ほどの距離を歩く。折りから柔らかな薄日が差してきてすぐに冬のコートを脱がなくてはならなかった。 Candidplatz から二駅目の Fraunhoferstr でまた下車し、そこから街の中心地まで歩く。この二駅間の道は家が建て込んでいたり車の通行が多かったりで歩いてもストレスが溜まるのだ。

買い物は概ね予定通りに済んだので3時半頃に帰宅できた。今夜はアカデミーコンサートに出掛けるのでそれまでに「肉じゃが」を作ろうと肉も解凍しておいた。そこへブリギッテから電話で今夜のイタリア語教室の教材を忘れてしまったという。それを彼女に手渡すために予定していたよりも1時間早く家を出なくてはならなくなった。それで「肉じゃが」作りは明日に回す。

夕方になって急に気温が下がってまた冬に戻ってしまったかのよう。今夜のコンサートの内容は下記のようなもの。楽しみにしていたマーラーの7番はわたしには期待はずれだった。

オーケストラは熱演、好演だったのだが、指揮者が気に入らなかった。普段はタクトのテクニックにそれほど重きを置いていないのだが、今夜の指揮者のそれはわたしの許容範囲を超えて時に目を伏せたくなるような素人っぽい動き。マーラー独特のレガートの部分もまるで交通整理のお巡りさんのようにカクカクと振るものだからそれが邪魔で仕方がなかった。目をつぶって聴こうとときおり試してみたが,そうすると今度は睡魔が襲ってくる。(笑)

振り返ってみるとマーラーの7番ってわたしは初めて聴くような気がする。今日の午前中に CD 棚を捜してみたがわたしは持っていない。この曲の良さをわたしがまだ知らないから今夜はつまらなく感じたのかもしれないと少し反省してみる。(^_^;)

帰宅の電車乗り継ぎもうまくいかずにひと駅分歩いたりしたので今日の歩数は15000歩を超えた。

Wolfgang Amadeus Mozart
Klavierkonzert d-Moll KV 466

Gustav Mahler
Symphonie Nr. 7 e-Moll

Im Vorfeld zu diesem Akademiekonzert findet um 18.15 Uhr ein Künstlergespräch mit dem Dirigenten Tomáš Hanus im Capriccio-Saal statt. Das Gespräch moderiert Andreas Friese.

Termin

Dienstag, 9. April 2013
Nationaltheater

20.00 – ca. 22.30 Uhr
19.15 Uhr: Konzerteinführung

Preise E: 53 / 46 / 40 / 30 / 22 / 15 / 8 / 5
Freier Verkauf und Serie 41
Besondere Ermäßigung für das Programm Junges Publikum
Preise E € – / – / – / – / – / – / – / 5
k-a-r-t-e-n

Besetzung

Musikalische Leitung Tomáš Hanus

Klavier Rudolf Buchbinder

Bayerisches Staatsorchester

Otello に参加

土曜日・曇り / 最高気温4度

8時起床。昨日に続いて今日も曇り空の冷たい空気の1日。朝食のあとブリギッテは週末の買い出しに出掛けた。その間、わたしはウォーキングに。

昨日しばらく振りの Otello の舞台稽古でちょっと不確かな部分があったので,楽譜を片手に持ってのウォーキング。(^_^;) 8372歩・72分を歩いて帰宅。

昼食時には帰ってくると思って彼女を待っていたが,買い物のあとで園芸店に回ったらしく帰宅が遅れると見て、わたしは2時過ぎにベッドに入り1時間の昼寝。

夕方5時半過ぎに家を出て劇場へ。今日から始まる3回のシリーズ Otello に出るため。配役などは下に引用しておいた。タイトルロールのテノールをわたしは初めて聴くが決して美しい声ではない。彼の中音域はわたしにはうるさいと感じた。

それとは対照的だったのがデズデモーナを歌ったソプラノのハルテロス。隅々までコントロールされた隙のない歌唱で素晴らしかった。わたしの印象では彼女はキャンセルすることが多いような気がするが、これだけの水準を保つためなら許せると思う。

大体が,現代の一部の歌手は忙し過ぎ,歌い過ぎるのだ。マネージメントなどが要求する過重労働に対抗して自己管理に徹すればキャンセルという手段しか歌手には残されていない。良い歌手を長く聴きたいと思ったら聴衆の側もそれに理解を持って接したい。

Besetzung

Musikalische Leitung: Paolo Carignani
Inszenierung: Francesca Zambello
Choreographie: Alphonse Poulin
Bühne und Kostüme: Alison Chitty
Licht: Mimi Jordan Sherin
Chor: Sören Eckhoff

Otello: Kristian Benedikt
Jago: Claudio Sgura
Cassio: Pavol Breslik
Rodrigo: Francesco Petrozzi
Lodovico: Tareq Nazmi
Montano: Goran Jurić
Ein Herold: Andrea Borghini
Desdemona: Anja Harteros
Emilia: Okka von der Damerau
Extra-Chor: Extrachor der Bayerischen Staatsoper
Kinderchor: Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

雪の復活祭ー夏時間の開始ー “Parsifal”

日曜日・雪 / 最高気温2度

9時起床。今日からドイツは夏時間。夜中の2時頃に1時間時計が進んだ。明日から会社勤めの人はこれまでよりも1時間早く起きなくてはならないからなんだか損をしたような気分になる。

ベッドを出てシャッターを開けた途端にシンシンと降る雪が眼に飛び込んできた。まったくなんという天気だろう。夏時間が始まる日に雪が降ったというのはここ数年記憶にはない。

午前11時頃から義母、長女、末娘の夫をまじえた5人でブランチが始まる。終わってしばらくしてからわたしはベッドに入り1時間ほど昼寝。気持ちよく眠れた。

4時過ぎに雪の降る中を家を出て劇場へ。今日は2回目の “Parsifal” 。劇場に着くと同僚達が “Frohe Ostern” と挨拶を交わすのだが、中には今日の雪にひっかけて “Frohe Weihnachten” と返答してくる仲間も数人いた。皆、もうこの冬の長さにウンザリしているのだ。

配役は木曜日と同じだったが,カーテンコールの時に韓国人のバスがトムリンソンと一緒に出てきて拍手を受けていた。トムリンソンが不調だったかで芝居をしただけで歌ったのは韓国人バスだったのかもしれない。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Peter Konwitschny
Bühne und Kostüme: Johannes Leiacker
Licht: Peter Halbsgut
Produktionsdramaturgie: Werner Hintze
Chor: Sören Eckhoff

Amfortas: Michael Volle
Titurel: Goran Jurić
Gurnemanz: John Tomlinson
Parsifal: Michael Weinius
Klingsor: John Wegner
Kundry / Stimme aus der Höhe: Petra Lang
Erster Gralsritter: Kevin Conners
Zweiter Gralsritter: Tareq Nazmi
Erster Knappe / Zweiter Knappe: Tölzer Knabenchor
Dritter Knappe: Dean Power
Vierter Knappe: Kenneth Roberson
Klingsors Zaubermädchen: Sofia Fomina
Laura Tatulescu
Regina Richter
Eri Nakamura
Angela Brower
Okka von der Damerau

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

“Parsifal” に登板

木曜日・雪のち曇り / 最高気温5度

7時10分起床。朝、眼が覚めて寝室の窓の外を見た途端にガックリ来た。天気予報では今日は暖かくなるということだったのに、なんとかなりの勢いで雪が降っている。期待が裏切られた反動で「もう、沢山だ!」と心の中で叫んでいた。

IMG_2470今日は聖木曜日 (Gründonnerstag) ということで祝日ではないがキリスト教徒は緑色の食品(まあ、野菜なのだが)を食べるということになっている。ブリギッテに頼まれて義母のところへ左の写真の野菜を届けることになった。降りしきる雪の中を届けたあと、薬局、肉屋、パン屋に買い物に行く途中でハタと雪が止み青空がのぞき始めた。

この青空はほんの数分で消えてしまったのだが、天気が快方に向かっているのは間違いがない。少し気分が楽になる。帰り道にもう一度義母のところに立ち寄り,買ってきた菓子パンを置いてきた。今日の彼女はあまり元気そうではなく少し心配。

帰宅してメールチェック、コーヒーを煎れて買ってきた菓子パンを食べる。今夕は17時から復活祭恒例の “Parsifal” の公演があり、わたしは舞台裏の合唱を頼まれた。毎年の例で第一幕が終わったあとは最後の幕の出番まで2時間以上の時間があるので,男声合唱団員はそれぞれの過ごし方でその時間をつぶすことになる。わたしは気のあった若い連中と食事をすることを常としていた。今回もそうすることに約束していたので,そのためにお腹を空かせておかなくてはならない。それで昼食代わりに菓子パン+復活祭の色つき卵+コーヒーというメニューでお昼ご飯代わりにした。

IMG_2473明日は聖金曜日ということでお肉は食べないことになっているので,今夜仕事を終わって帰ってくるブリギッテに「茄子と挽肉の味噌煮」を作ることにした。ナスの味噌煮は彼女の大好物である。レシピはクックパッドの中からなすとひき肉の味噌炒め煮 を選んだ。凄く簡単。

夕方4時過ぎに家を出て劇場へ。劇場に着いたら事務所の係員が,第一幕の舞台裏合唱だけという約束だったが病欠がでたので3幕の舞台にも出て欲しいと言う。一瞬考えたが特に予定していたこともなかったから引き受けた。というわけで帰宅は11時40分。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Peter Konwitschny
Bühne und Kostüme: Johannes Leiacker
Licht: Peter Halbsgut
Produktionsdramaturgie: Werner Hintze
Chor: Sören Eckhoff

Amfortas: Michael Volle
Titurel: Goran Jurić
Gurnemanz: John Tomlinson
Parsifal: Michael Weinius
Klingsor: John Wegner
Kundry / Stimme aus der Höhe: Petra Lang
Erster Gralsritter: Kevin Conners
Zweiter Gralsritter: Tareq Nazmi
Erster Knappe / Zweiter Knappe: Tölzer Knabenchor
Dritter Knappe: Dean Power
Vierter Knappe: Kenneth Roberson
Klingsors Zaubermädchen: Sofia Fomina
Laura Tatulescu
Regina Richter
Eri Nakamura
Angela Brower
Okka von der Damerau

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Hänsel und Gretel の新演出を見てきた

水曜日・曇り / 最高気温マイナス1度

7時起床。今日になって雪は止んだようだけれど、気温はしっかりと真冬のものだからこれまで積もった庭の雪は溶けていない。でも、どうやら明日あたりから少し暖かくなりそう。

朝食のあとメールチェックをして,シャワーを浴びてスッキリとする。そのあと小包二つを近くの郵便集積所まで持って行って発送。

帰宅後、賃貸するアパートの中をカメラで写す。 Canon EOS KissデジタルX で撮ろうと思っていたのだが,交換レンズが故障しているらしくエラーの連発。仕方なく iPhone 4S のカメラを使う。役不足のような気もするがわたしの腕にはちょうど良いのかもしれない。(^_^;)

午後は1時間ほど昼寝をする。今夜は新演出の Hänsel und Gretel を観に行くので体調を整えなくては楽しめない。

Besetzung

Musikalische Leitung: Tomáš Hanus
Inszenierung: Richard Jones
Bühne und Kostüme: John Macfarlane
Neueinstudierung: Benjamin Davis
Lichtkonzept: Jennifer Tipton
Licht: Michael Bauer
Choreographie: Linda Dobell
Einstudierung Choreographie: Anjali Mehra
Einstudierung Kinderchor: Stellario Fagone

Peter, Besenbinder: Alejandro Marco-Buhrmester
Gertrud: Janina Baechle
Hänsel: Tara Erraught
Gretel: Hanna-Elisabeth Müller
Die Knusperhexe: Rainer Trost
Sandmännchen / Echo IV: Yulia Sokolik
Taumännchen / Echo II: Golda Schultz
Echo I: Iulia Maria Dan
Echo III:Agnes Preis
Echo V: Silvia Hauer

Bayerisches Staatsorchester
Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

退社後のブリギッテと19時15分に劇場入り口で待ち合わせ。彼女の職場は劇場の斜め向かいなので今日のように雪模様の天気には苦労知らず。

今回の新演出は Richard Jones による演出なのでどんなものになるのか興味深かった。彼の演出した「ローエングリン」はしらける部分が多かったけれど今回の Hänsel und Gretel は各所に、特に休憩後の場面に面白いギャグがあって楽しめた。休憩前の舞台は少し退屈。

ヘンゼルとグレーテルは各ナンバーに振り付けがあって,これはどうかなと疑問に思った。これだと今度の配役の歌手が病気になったときなど代役が立て難い。とても1日で憶えられる振り付けではないからだ。

ソリストの中では魔女役の Rainer Trost が秀逸だった。彼はこれまで魔笛のタミーノとか ” Falstaff ” のフェントン役を歌っていたリリックテノールだが、意外と芸達者な面を見せて楽しめた。本格派投手がピークを過ぎて軟投派に切り替えてきたような感じ。

ドイツの劇場で Hänsel und Gretel を上演するのは大体クリスマスの時期なのだが、今回は復活祭りに的を絞って新演出をぶつけてきた。どうしてだろうと疑問に思ったのだが、子供たちの多い客席を見て「ああ、今は復活祭の休暇中なのだ」ということに気がついた。学校が休みのこの時期にこのオペラを上演するのは確かに理にかなっている。それにここ1週間前からの天気はまるでクリスマスの頃のような寒さだから。

室内楽も楽しい

金曜日・快晴 / 最高気温15度

IMG_23107時起床。今日も青空の拡がる素晴らしい一日だった。一昨日、天井への穴開け作業をしたときから右眼になんだかゴミが入っているような気がして不安になったので眼科医に行って来た。あまりの天気の良さに二つ手前の駅で下車し、そこから歩いた。ここ数日の快晴日和で積もっていた雪もずいぶん溶けたが,まだしつこく残っている路上の雪と抜けるような青空の対比が面白い。

検査の結果は眼球に傷がついていたり網膜の損傷があったということもなく異常はなかった。ゴミのようなものも数日中には消えるそうでまずは一安心。ただ、検査の時に右眼だけだが瞳孔を開く点眼薬を受けたために見えるものが全てボケボケでストレスが溜まった。

今夜は茶碗蒸しを作ってみたくなったので,必要な材料を途中で買ってから帰宅。家に着いた頃はちょうどお昼ご飯時だったから久しぶりにインスタントラーメンを作って食べた。そのあとはベッドに入って昼寝。こんな素晴らしい天気に勿体ないのだが、目薬の効果が薄れるまでは何も出来ないからと観念した。

目が覚めるとまだ完全ではないがかなり視力が戻ってきていたので,暖房器の栓が働かないところを修理、そしてウォッシュレットの管にカルキ防止のためのフィルターをつける作業をする。

IMG_2313夕方5時過ぎから「茶碗蒸し」を作り始める。これもときどき無性に食べたくなる料理であるのにわたしはまだ自分で作ったことがなかった。それほど難しいことはなかった。

今夜は8時から Yuriko Nakano & Janus-Quartett の演奏会に行くことにしていたので,茶碗蒸しを自分で食べないまま家を出る。充分に余裕を持って家を出発したのに、カーナビに目的地を打ち込むのを間違えて同じ通りの名前のちょっと違う場所に誘導されてしまって慌てた。会場に着いたときには既に始まってしまっていたがかろうじて入場できた。

そのあとはモーツァルト、ドボルザークの室内楽を充分に楽しむことができた。室内楽も良いものである。

サヴァリッシュ氏にお別れ

2月22日に亡くなった Wolfgang Sawallisch 氏の Trauerfeier (葬儀) が今日、3月7日の11時から Marienplatz 近くの教会 Heilig-Geist Kirche で執り行われた。

彼の業績については既に色々なところで語り尽くされているから,ここではわたしのきわめて個人的な思い出を書いてみたい。

わたしが声楽を学び始めたときに彼は既に円熟の域に入りかけていた。わたしがドイツに渡ってからは精神的な意味でも彼はもっとも身近な音楽家となり続けた。彼との出会いから彼が Nationaltheater のGMD を辞めるまで、さまざまな思い出が蘇ってくる。今日は教会の中に座りながらそれらのことを思い浮かべていた。

最初の出会いはわたしがまだ東京芸大の学生だった時。NHK ホールのこけら落としでベートーベンの第九交響曲の合唱を歌ったときだった。この人は歌手になっても成功したのじゃないかと思えるバリトンの素晴らしい声で練習を進めてくれた。

時折彼が自らグランドピアノの前に座り練習している部分を弾いて解説してくれたことがあったが、そのとき出てきた響きがいかにもオーケストラという感じでそれまでのピアノ伴奏者の出す音色とはまったく違っていたのは新鮮な驚きだった。

わたしが1977年にドイツに渡り,ミュンヘンの Nationaltheater の研究生となったときにイドメネオの端役を歌う機会を与えられた。一応形式的な Vorsingen を彼の執務室でやったのだが,ドン・オッターヴィオの2番目のアリアを聴いた彼は頷きながら「もう少しゆっくりのテンポで歌った方が良いね」とだけ言ってくれた。

しかし、その舞台稽古があったとき,練習予定表を見逃してすっぽかしたことがあった。なんと,その時間にわたしはのんびりと街で買い物をしていたのだ。(^_^;) 青くなってすぐに謝りにいったのだがニヤニヤ笑いながら「わたしに謝るより、君の代わりに歌ってくれた Kammersänger、Friedrich Lenz 氏にお礼を言いたまえ」と言って怒ることはなかった。

本格的なお付き合いはしかし1985年に Nationaltheater の合唱団となった頃から。そのときには既に GMD だったから劇場内の廊下とかエレベータの中で出会うことも多かった。いつでも気軽に声を掛けてくれて日本のことなどをテーマに短い会話を交わした。ご自分が日本通だということを示したかったのかもしれない。

Sawallisch_2左の写真は1992年の日本公演最後の日で「さまよえるオランダ人」が終わって舞台裏で打ち上げがあったときのもの。わたしは既に着替えて化粧を落としている。

またある公演の時にわたしが楽屋でタイガー・ジャーに入れて持って来た弁当と味噌汁を食べていたら,急に現れてのぞき込まれたことがった。「おお、うまそうな弁当だね」と言われてなぜか恥ずかしかった。(笑)

最後にサヴァリッシュ氏が Intendant をも兼ねていた時期のこと。カルロス・クライバー氏が指揮するときには度々開演前に舞台上で2人が話し合っているのを目にした。何を話していたのかは分からないが,2人の才能ある指揮者から数メートル離れたところに自分が立っているということが妙に嬉しかった。

その他にも尽きない思い出を頭の中に浮かべながら、素晴らしい音楽家であった彼に心の中で「さよなら」を言った。

“BORIS GODUNOW”

先頃、Nationaltheaterで新演出の幕を開けた “BORIS GODUNOW” を観てきた。平土間の第1列ど真ん中の席で50cmくらい前で指揮者が棒を振っていた。(^_^) わたしはこのオペラを二つの異なる演出で体験しているからどうしてもそれらと比較してしまう。「昔は良かった」とは言わないけれど、時代と共に演出も演奏も歌手の演奏スタイルさえも変化していくということは仕方のない事実だ。

ソリスト陣はみな健闘していてまったく穴がない。この辺はさすがにミュンヘンのレベルを保っていた。その中でもやはりタイトルロールは一級品の声を聞かせてくれた。美しいバスでこれからが楽しみな人だ。

コーラスはもう少し厚みがあっても良いと思ったが,昔の同僚に聞いたところでは現在風邪で20人近くが休んでいるとか。それでは仕方がない。

物足りなかったのはオーケストラの響き。もう少し粗野で荒削りなロシアらしい響きがあったら良かったのに。これは指揮者であるケント・ナガノ氏の主張なのだろう。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Calixto Bieito
Bühne: Rebecca Ringst
Kostüme: Ingo Krügler
Licht: Michael Bauer
Dramaturgie: Andrea Schönhofer
Chöre: Sören Eckhoff

Boris Godunow: Alexander Tsymbalyuk
Fjodor: Yulia Sokolik
Xenia: Eri Nakamura
Xenias Amme: Heike Grötzinger
Fürst Schuiskij: Gerhard Siegel
Andrej Schtschelkalow: Markus Eiche
Pimen: Anatoli Kotscherga
Grigorij Otrepjew: Sergey Skorokhodov
Warlaam: Vladimir Matorin
Missail: Ulrich Reß
Schenkwirtin: Okka von der Damerau
Gottesnarr: Kevin Conners
Nikititsch: Goran Jurić
Leibbojar: Dean Power
Mitjucha: Tareq Nazmi
Hauptmann der Streifenwache: Christian Rieger

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

助っ人で “Götterdämmerung” に

日曜日・曇り / 最高気温マイナス3度

7時半起床。相変わらず曇り空のお天気で、庭に積もった雪の量が多くなったようなので夜中にはまた少し雪が降ったのかもしれない。今日は16時から久しぶりに “Götterdämmerung” の舞台があるので体力温存のためにウォーキングはやらないつもりだった。

いつものようにわたしは普通の時間に起きたがブリギッテはゆったりとベッドの中で朝寝を楽しんだり、北ドイツの叔母さんに電話をしたり。わたしはその間メールチェック、 Blog の巡回、読みかけの文庫本を読むなどして10時半頃まで彼女が起きてくるのを待つ。

朝食を終わったあと、粗大ゴミとして捨てる下駄箱(靴しか入れないのに下駄箱というのもおかしなものだ) を解体した。そのままでは幅が広すぎて車に入らないのだ。こんな時にはリチウムイオンバッテリーで動く充電式のドライバーがその威力を発揮する。板の部分とプラスチックの部分とに分けて車庫に運んだ。明日はこれを積んでまた粗大ゴミ集積場に運ぶつもり。

今日は朝から体調が良かったので昼寝をしなくても大丈夫かと思っていたのだが午後1時を過ぎたら急に眠気が差してきた。今夜の公演は長丁場なのでここは素直にベッドに入って1時間ほど眠った。

3時過ぎに家を出て劇場へ。現役の頃と同じように Max-Weber-Platz から劇場までの20分ほどを歩く。歩道はところどころ降った雪が凍っていたので注意して歩く。

公演はソリスト陣もしっかりと歌っていて,多分、現在望みうる最高のキャストではないかと思う。一昨日の舞台稽古の時にはブリュンヒルデとジークフリートを歌う歌手が指揮者のテンポが遅すぎて歌いにくいと注文を付けていたが今夜はそれが矯正されていたようだ。配役などは以下の通り。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Andreas Kriegenburg
Bühne: Harald B. Thor
Kostüme: Andrea Schraad
Licht: Stefan Bolliger
Choreographie: Zenta Haerter
Dramaturgie: Marion Tiedtke
Olaf A. Schmitt.
Chor: Sören Eckhoff

Siegfried: Stephen Gould
Gunther: Iain Paterson
Hagen: Hans-Peter König
Alberich: Tomasz Konieczny
Brünnhilde: Nina Stemme
Gutrune / 3. Norn: Anna Gabler
Waltraute: Michaela Schuster
Woglinde: Hanna-Elisabeth Müller
Wellgunde: Angela Brower
Floßhilde / 1. Norn: Okka von der Damerau
2. Norn: Jennifer Johnston

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

終演は22時10分前で22時40分の帰宅。

リゴレットのストリーミング放送を観た

日曜日・晴れ / 最高気温9度

8時起床。この季節らしくない明るい光が日本の太平洋岸の冬を連想させる。わたしの生まれ育った街も冬はこんな感じだった。そう思ったのはこれもミュンヘンでは珍しく強い風が時折吹いていたからかもしれない。

ブリギッテはまた昨夜ひどい頭痛に襲われたらしく、今朝はすごく気分が悪そう。しかし起きた時に服用した頭痛薬が効いてきた10時頃にはすっかりいつもの彼女に戻った。彼女の頭痛も気候,気圧の急激な変動がもたらしたものだろう。

日本からドイツ旅行に来ていて,今日ミュンヘンに到着する友人夫婦から連絡があり昼食を一緒にすることになった。 Rosenheimerplatz 近くのホテルのロビーで落ち合い Hofbräukeller でバイエルン料理を食べる。4時過ぎに別れて帰宅。

帰ってみるとブリギッテは相変わらずリフォームのための準備中。わたしもなんだか手伝わないと悪いような気になって1時間ほど一緒に作業をする。

今夜は6時から Bayerische Staatsoper から Rigoletto のストリーミング放送があってそれを観る。合唱を含めてソリスト陣も殆ど芝居をしていないと見える動きの少ない舞台だった。合唱の扱いはギリシャ悲劇のコロスを連想させたりして、そのどこかに演出者のメッセージが感じられるかと思ってみていたが、彼の意図が伝わってこない。Nationaltheater の広い舞台を持て余しているような感じさえ受けた。

でもわたしが若い頃に年寄りの同僚達が新演出を貶していたことが度々あって,それを斜めから見ていた自分を知っている。わたしには退屈に感じた今回の演出を評価できないのは、もしかするとわたし自身が老化しているのかもしれない。だとしたらもっと柔軟な感性を身に付けるように努力しなくては。

最終場面はさすがに緊迫感の溢れる舞台になっていたがこれは演出のせいではなくヴェルディの音楽の力だろう。ソリスト陣は文句のつけようがなく立派だった。

横浜みなとみらいホールでの第九(2回目)

日曜日・晴れのち小雨 / 最高気温8度

7時起床。昨夜は演奏会のあとホテルに戻って就寝したのが午前0時をとっくに過ぎた頃で、それなのに午前2時には眼が覚めてしまった。それから2時間ほどウツラウツラしているうちにいつの間にか寝入って、7時に目覚ましの音で起きた。

シャワーを浴びて朝食会場に出掛けたが身体が怠い。昨日の強行軍と寝不足のせいだろう。昨夜遅くにおでんを沢山(玉子、白滝、大根、がんもどき、ちくわ)食べてビールを飲んだのものいけなかったか。朝食のあとは自室に戻って寝不足解消のためにまたベッドに潜り込んだ。

今回も目覚ましをセットして2時間ほど眠り10時半に起きる。それから今日も燕尾服を着用して12時出発のバスで「横浜みなとみらいホール」へ (今日は平服で行ったとしてもじゅうぶん着替える時間があった)。今日は朝から良い天気で,バス走行中もまあまあの天気だった。

「みなとみらいホール」についてから舞台上で簡単な音出しをしたあとは本番開始の15時まで長い時間待つことになった。20分の休憩を入れたあとのわれわれの出番は16時過ぎ。今日の前半は昨夜と異なり2番の交響曲だった。

さて、今日の第九だが、昨夜の演奏とはずいぶん趣が違った。オーケストラの集中度は変わらないと思うのだが、演奏者たちが昨夜よりは自由闊達に弾いている印象があった。「サントリーホール」と「横浜みなとみらいホール」の音響の違いもあるかもしれないが、作夜の演奏会は DVD 作成のためのカメラとマイクが入っていたことで、オーケストラはディテールの確かさを求め、傷のない演奏を目指した点もあるのではないだろうか。

それと11月23日から日本各地で演奏会を開いてきたベートーベンの交響曲連続演奏は今日が最後、そして明日はそれぞれに待つ人のいるミュンヘンに帰れるという開放感もあったはずである。そんな演奏者たちの心の動きが感じられるような今日の演奏だった。演奏会後にお会いした旧楽団員の方と立ち話をしたが,その方は今日の演奏の方が響きが自然で好きだとおっしゃっていた。

演奏を終了した楽団員、合唱の面々は小雨の降る中を4台のバスに乗ってホテルに帰っていったが、わたしは友人と夕食の約束をしていたのでそこから中華街に向かった。その中華料理店はある友人から紹介していただいた 横浜中華街~広東名菜・点心・飲茶~【菜香新館】 である。そこで上品な薄味の広東料理コースを楽しんだ。食後に友人と別れてからみなとみらい線で中華街から九段下のホテルまで戻ったのだが、乗り換えなどでけっこう時間が掛かった。ホテルの自室に入って改めて開放感に浸っている。ホテルの部屋で飲む、途中で買ってきたビールがおいしい。

サントリーホールでの第九(1回目)

土曜日・曇りときどき小雨 / 最高気温10度

6時半起床。危惧していたとおりに午前1時頃に眼が覚めてしまいそれからなかなか寝付けなかった。ジェット・ラグである。午前4時頃までは憶えているからきっとそのあとに寝付いたのだろう。6時半に目覚ましが鳴った時には深い眠りの底にいた。目覚まし時計をセットしておいて正解。(^_^;)

午前7時に朝食会場の「カトレア」に行ってみると、やはり合唱団のメンバーたちも今日は早起きしたらしくほとんどの顔ぶれが揃っている。9時半のバス出発なので朝食のあとは部屋で少しゆっくりとする時間があった。カメラの入るプローベということで、燕尾服を身につけてバスに乗り、ほぼ時間通りにサントリー・ホールに到着。コンサート専門の合唱団とオペラ劇場の合唱団のやり方の違いが新鮮である。

それから合唱指揮者とピアノによるちょっとした練習。11月12日にミュンヘンでオーケストラ合わせをした時の駄目出しである。それからゲネプロが始まり、終わったのは13時少し前。ホテルまでまたバスで送ってもらったので、いったん部屋に戻り平服に着替えてから昼食に外へ出る。昨日食べたカツカレー・ライスの重さが意識に残っていて、今日は蕎麦を選んだ。このホテルの近辺は蕎麦屋が多くてこんな時には選り取り見取りで楽しい。

空腹が満たされたところでホテルに戻りベッドに潜り込む。1時間ほどグッスリと眠り昨夜のジェット・ラグによる睡眠不足を取り戻した感じ。夕方は6時半出発のバスで再びサントリー・ホールへ。もちろんホテルの自室で燕尾服に着替えてである。

今夜のプログラムは休憩前がベートーベンの交響曲8番,そしてそのあとが交響曲第9番だった。ドイツのオーケストラに付き合ってきていつも思うことが今回も実証された。プローベ、ゲネラルプローベの時には多々、?と思うところがあって「今回の演奏旅行はすごく評判が良いらしいけれど本当?これで本番は大丈夫なの?」と心配になった。

しかし、本番の舞台はまるで別物。指揮者のタクトが振り下ろされた途端にスイッチが入ったオーケストラの連中の気合いがもの凄い。演奏者たちの上半身がはげしく動き始めて森の木がザワザワと揺れる感じで、それに輪をかけるように指揮者のヤンソンスも顔面が紅潮するほどの集中力。当然、出てくる音楽も鳥肌が立つほど。わたしは第三楽章の美しさに涙をこらえていた。

第4楽章のソロを勤めた独唱者たちも素晴らしかった。Michael Volle が安定感のある歌唱で口火を切り、テノールの Michael Schade もその輝かしい声を聞かせる。そしてソプラノの Christine Karg もソプラノの難所をそれと感じさせないほど鮮やかに歌いきった。アルトの 藤村美穂子さんもしっかりと歌っていたがベートーベンはこの曲でアルトに見せ場を作ってあげなかった。(^_^;)

自分で歌っているからその判定はむずかしいのだが、合唱も今夜が一番良い出来だったと思う。強いていえばソプラノの音色が高音のフォルテの部分でメタリックに過ぎた面があるかもしれない。この辺はオペラ劇場の合唱団の方に余裕が感じられる。

19時から始まった今夜の演奏会は21時半頃に終了したのだが、観客が立ち去るのを待ってわれわれは再び舞台へ呼び戻された。今夜の演奏で指揮者と録音担当者の気に入らなかった部分の録りなおしである。きっと完璧な DVD 作成のためのものなのだろうが,わたしには初めての経験だった。

正直に言うとわたし自身はその時点で疲れ切り、既に神経が集中しなくなっていたのだが,オーケストラ奏者、そしてわたしのまわりの放送合唱団の連中はそれを当然のこととしてやっている。ここには瞬間芸術を柱とする劇場音楽とは全く違う世界があった。

全てが終わってバスに乗りホテルに到着したのは23時頃。小腹が空いていたが、着替えてまた外に出る気力もなく、セブン・イレブンで「おでん」を購入しホテルの部屋で食べる。これがおいしくてコンビニのおでんの味も馬鹿には出来ないと思った

“Babylon” のゲネラルプローベを観た

水曜日・曇り / 最高気温10度

7時起床。今日は夕方 Babylon の Generalprobe に出掛けるまで何の予定も無し。午前中は昨夜発表になったアップルの新製品群の詳細を WEB 上に追いかけていた。

楽しみにしていた iPad mini は11月2日発売で、Wi-Fi + Celllar モデルは11月末になるとか。これはちょっと残念だった。それと気になった製品はやはり iMac かな。わが家の iMac は2008年の製品だからか現行の Mac OS 10.8.2 にはちょっと役不足でかなりもっさりとした動きになっている。 MacBook Pro 15 の買い替えよりもこちらの方が先かなと最近考えるようになった。ここはじっくりと考えてみるつもりだ。

そのあと、読みかけの本(オンラインで購入した「光圀伝」)の「下」を読み進める。

お昼近くになってお腹が空いてきたので、ご飯を炊き、味噌汁を作り、例によってタマネギ入りオムレツを作った。それに辛子明太、海苔を添えてきわめて家庭的な食事。おいしくて大きめのお茶碗にご飯を2杯食べたら、そのあとすぐに眠気が襲ってきた。(^_^;)

強烈な眠気だったので居間のソファの上に横になり45分のタイマーを掛けて眠る。眼が覚めたらなんだか元気が出てきて、曇り空の今日はどうしようかなと思っていたウォーキングに出掛けた。6600歩・58分を歩いて帰宅。

今夜はNationaltheaterで今シーズン最初の Premiereを土曜日(27日)に控えた “Babylon” のゲネラルプローベ。昔の同僚に切符を頼んでおいたのが取れたので行ってみることにした。観客席に座るのは本当に久しぶりである。そこで分かったのだが、新しくなった観客席の椅子は以前と全く同じものだった。依然としてあまり座り心地は良くないということだ。(^_^;)

で、委嘱作品の新作オペラだが、最後まで観るのはかなりの忍耐力が必要だった。数年前からの流れでコンピュータで作られ、制御された映像が延々と流れる。その中で全くメロディーの無い殆どモノローグに近い歌唱が展開される。こういうオペラはどのように観たらよいのだろうと自問自答しながら舞台を眺めていた。

例えが間違っているかもしれないが、小さな嘘は責められるがそれが大規模に展開されると大きなプロパガンダの潮流となる。今夜の新作オペラを観ていてそんなことを考えていた。わたしの心の琴線は最後まで鳴ることがなかった。

舞台で駆使されている映像も2,3年ほど前に較べたらとても滑らに動いているし、舞台装置への融け込み方も格段の進歩を遂げているのは事実だが、この面で勝負したら映画にはかなわない。わたしの予想では舞台芸術においては既にこのテクニックの限界が来ていると思う。

かつての同僚達も頑張ってはいたが、かなり悪戦苦闘している様子も伺えた。(笑) 久しぶりに23時過ぎの帰宅。

しばらく振りにコンサート

定期会員になっている人が行けなくなったというので切符が回ってきた。

23.10.2012, Dienstag 20:00 Uhr, Philharmonie
STÉPHANE DENÈVE

RADIO-SINFONIEORCHESTER STUTTGART DES SWR

JAN LISIECKI, Klavier
Im Februar 2010 stellte Winderstein den Dirigenten Stéphane Denève in einem Konzert des Scottish National Orchestra vor, er wurde begeistert gefeiert. Seitdem stand Denève am Pult des Sinfonieorchesters des Bayerischen Rundfunks und der Münchner Philharmoniker, jetzt kommt er als neuer Chef des Radio-Sinfonieorchesters Stuttgart wieder. Mit dabei: Der junge Wunderpianist Jan Lisiecki.

Programm
Maurice Ravel Le Tombeau de Couperin

Wolfgang Amadeus Mozart Konzert für Klavier und Orchester

Nr. 21 C-dur KV 467

Richard Strauss Tod und Verklärung

Maurice Ravel La Valse

このオーケストラと指揮者を生で聞くのは初めて。わたしの耳では批評など出来ないけれど、ラヴェルの作品の色彩豊かな響きは充分に楽しめた。だけど、ラヴェルの作品を最初と最後に持ってきたプログラムの意図がわたしにはよくわからない。単に La Valse が最後の大音量で盛り上がって幕切れにふさわしいということなのだろうか。

「死と変容」も面白かった。随所に顔を出す Richard Strauss 節がわたしには郷愁と感じられた。まだ音源を持っていないので買おうかな。

Mozart はあくまでも Mozart だった。でも、これをちゃんと演奏するのは難しいだろうと思う。演奏者の基本的な資質、才能という部分が見えてしまってごまかしがきかない。

20時に始まって終わったのが22時過ぎ。お腹一杯食べて、まんぞくしてレストランを出たような気持ちになった。

Tannhäuser の3回目

わたしにとっては3回目で、今回のシリーズ最後の公演。配役は前回と同じだった。3回目とあってケント・ナガノ氏のテンポには慣れてきたが、それでもわたしにはやはりもの凄く違和感があった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Nach einer Inszenierung von: David Alden
Bühne: Roni Toren
Kostüme: Buki Shiff
Choreographie: Vivienne Newport
Licht: Pat Collins
Chor: Sören Eckhoff

Hermann: Christof Fischesser
Tannhäuser: Robert Dean Smith
Wolfram von Eschenbach: Matthias Goerne
Walther von der Vogelweide: Ulrich Reß
Biterolf: Goran Jurić
Heinrich der Schreiber: Kenneth Roberson
Reinmar von Zweter: Christoph Stephinger
Elisabeth: Anne Schwanewilms
Venus: Daniela Sindram
Ein junger Hirt / Vier Edelknaben: Tölzer Knabenchor

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Tannhäuser の2回目

今回のシリーズは4回の公演があるのだが、23日の1回目の公演には出られなかったからわたしにとっては2回目の公演。
今夜は Venus 役が Daniela Sindram に替わっていた。最初からそういうクレジットなのか、それとも前回調子が悪くて Waltraud Meier がキャンセルしたのかは分からない。

今夜もケント・ナガノ氏のテンポは異常に遅いと感じられるもので、フレーズの緊張感が保てなくなるギリギリの遅さ。ソリスト陣もあのテンポで歌うのは大変だろう。ただ、今まで聞いたことのない響きがオーケストラ・ピットから聞こえてきたことは確か。その辺が狙いなのかもしれないけれど、わたしには納得がいかなかった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Nach einer Inszenierung von: David Alden
Bühne: Roni Toren
Kostüme: Buki Shiff
Choreographie: Vivienne Newport
Licht: Pat Collins
Chor: Sören Eckhoff

Hermann: Christof Fischesser
Tannhäuser: Robert Dean Smith
Wolfram von Eschenbach: Matthias Goerne
Walther von der Vogelweide: Ulrich Reß
Biterolf: Goran Jurić
Heinrich der Schreiber: Kenneth Roberson
Reinmar von Zweter: Christoph Stephinger
Elisabeth: Anne Schwanewilms
Venus: Daniela Sindram
Ein junger Hirt / Vier Edelknaben: Tölzer Knabenchor

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

久しぶりの Tannhäuser

今日は久しぶりに Nationaltheater の舞台。合唱団員の一人が病気だとかでピンチヒッターである。しばらく振りのオペラの舞台は少し緊張した。(笑)

終了してから同僚達がそそくさと身支度をして帰るのを横目にわたしはゆっくりと化粧を落とし、着替えた。彼たちは明朝10時からプローベがあるのだが、わたしにはそれが無い。ちょっとした優越感と言ったら言い過ぎかな。(^_^;)

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Nach einer Inszenierung von: David Alden
Bühne: Roni Toren
Kostüme: Buki Shiff
Choreographie: Vivienne Newport
Licht: Pat Collins
Chor: Sören Eckhoff

Hermann: Christof Fischesser
Tannhäuser: Robert Dean Smith
Wolfram von Eschenbach: Matthias Goerne
Walther von der Vogelweide: Ulrich Reß
Biterolf: Goran Jurić
Heinrich der Schreiber: Kenneth Roberson
Reinmar von Zweter: Christoph Stephinger
Elisabeth: Anne Schwanewilms
Venus: Waltraud Meier
Ein junger Hirt / Vier Edelknaben: Tölzer Knabenchor

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

恩師の追悼コンサート

土曜日・晴れときどき曇り / 最高気温30度

8時起床。昨夜はまた寝付けなくて午前3時近くまでポッドキャストを聴いていた。こういう時にこういうものがあるのは精神的に助かる。

朝食のためにホテルのロビーに降りて行ったのは9時少し前。なんとこのホテルの朝食は9時で終わるのだった。しかし、そこは融通を利かせてくれて無事に食べ終え、部屋に戻る。今日は昨夜までの無線LANが届かない部屋から1階下のルーターのすぐ近くの部屋に変えて貰った。これで心おきなくメールに返事をしたり、これから先の予定を決めることが出来た。明日から数日は兄の家に泊まることになるのでインターネットに接続することは叶わない。

午後、昼寝を試みてベッドに横になっては見たが、結局眠れずに3時近くにベッドから出て徒歩1分の距離にある今夜のコンサート会場に向かった。そこで発声練習をしてみたがどうも良くない。

午後4時過ぎに伴奏者が東京から到着して一緒に最後の合わせをする。午後5時過ぎにいったんホテルに戻り少し休憩を取った。わたしの出番は7時半頃になるのでそれに間に合うよう、ホテルを7時過ぎに出た。

演奏会場は100人も入れば一杯になる規模なのだが、さすがに満員になると声の響きも違ってくる。最初の2小節ぐらいは神経を研ぎ澄まして自分の響きを調える。今夜は恩師の追悼コンサートということで変にリスクを冒さず、安全運転に徹して終了した。これで良かったのだと思う。

演奏会後ロビーで友人、知人たちの挨拶を受ける。来てくれた全ての人とゆっくりお話しすることが出来なくて申し訳なかった。打ち上げは会場近くの中華料理店で。何の変哲もない店なのだが、おいしかったし品数も豊富。こんな中華料理店がミュンヘンにも出来てくれたら嬉しいのだが。23時過ぎにお開きとなりホテルに戻ってきた。さあ、明日からは思い切り遊ぶだけだ。(笑)

夜になって小雨

木曜日・曇りときどき雨 / 最高気温31度

今回は時差ボケ無しで乗り切れるかと思ったのは甘かった。昨夜は午前3時頃に眼が覚めてから眠れず、そこから明け方までウツラウツラと不快な浅い睡眠だった。

朝食は7時からなのだが、退屈まぎれに下に降りて行ったら、なんとわたしは先頭から2番目の入店者だった。(汗) 食後、しばらく自室でメールチェックをしたあと散髪に行くことにした。昨日あたりから少し伸びすぎた髪が鬱陶しく感じていたのだ。湿度が高いせいもあるのかもしれない。

大井町駅の向こう側の商店街の中に床屋を見つけてそこで散髪して貰う。バサッ、バサッと切られた髪の毛が床に落ちていくのが心地よかった。カットだけして貰って値段は2800円

そのあと自室に戻ろうとしたがまだ部屋の掃除中だったので、ホテルのロビーで新聞を読みながらそれが終わるのを待った。そのあと大井町駅の構内にある Atre に入っているテナント店をゆっくりと見て回る。昨年の同じ頃にも来ているので珍しさはなにもない。

午後3時頃からタイマーをセットして1時間ほど眠る。目覚まし時計のアラームが鳴ったときには、自分が一瞬何処にいるのか分からないほど深い眠りだった。これで元気を取り戻す。

伴奏してくれるピアノ奏者が夜の8時からしか時間がとれないというのでホテルを7時少し前に出た。彼の住んでいるところは好都合なことに東急大井町線の等々力駅から歩いて10分ほど。電車に乗っている時間は20分足らずである。しかしまたここでわたしは大きな失敗をやってしまった。

ちゃんとGoogle Mapで調べていったのに、駅を出て目黒通りを歩き始めたのは良かったのだが、それは全く反対方向だった。歩き始めて8分ほどで交差するはずの環状八号線にぶち当たらない。途中コンビニの店員に訊いてみたのだが、彼も嘘を教えたことになる。20分ほど歩いたところで交番があったので訊ねてみて間違いが確定。そこから今来た道をまた戻り始めた。これは辛い。おまけに小雨までもパラパラと降ってきた。結局8時10分過ぎに目的地に到着。50分ほど歩き続けてわたしは汗びっしょりになってしまった。当然ながら歩数計は12000歩を突破。(^_^;)

伴奏合わせはそれほどの問題もなく短時間で終了。ホテルに戻ったのは23時少し前。急いで着替えて大浴場へ。35分くらいの短い時間だったが堪能した。今夜は眠れるといいのだが。

“La Traviata” の2回目

わたしにとって現役最後の舞台はこのオペラになった。本来なら昨夜の Turandot がそれだったのだが、病欠者が出てこういうことになった。このオペラは好きな作品だからこれで終われるというのはある意味で嬉しいこと。

先回はキャンセルした Anja Harteros が今日は舞台に立った。第一幕のアリアは彼女にとってちょっと合わない部分もあるのだがスケールの大きい歌唱でやはり普通のソプラノ歌手とは何かが違う。ちょっと痩せたかな、という印象を受けた。

Besetzung

Musikalische Leitung: Omer Meir Wellber
Inszenierung: Günter Krämer
Bühne: Andreas Reinhardt
Kostüme: Carlo Diappi
Licht: Wolfgang Göbbel
Chor: Sören Eckhoff

Violetta Valéry: Anja Harteros
Flora Bervoix: Heike Grötzinger
Annina: Tara Erraught
Alfredo Germont: Ramón Vargas
Giorgio Germont: Simon Keenlyside
Gaston: Francesco Petrozzi
Baron Douphol: Christian Rieger
Marquis d’Obigny: Tareq Nazmi
Doktor Grenvil: Christoph Stephinger
Giuseppe: Dean Power
Ein Diener Floras: Tim Kuypers
Ein Gärtner: Peter Mazalán
Alfredos Schwester: Demet Gül

Bayerisches Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

Turandot の2回目

2回目の公演で、今夜がわたしにとっての最後のオペラになるはずだった。しかし病欠者が出て明日の公演「La Traviata」が最後の公演となる。それもまた良し。

配役は1回目と変わらず。今夜も Turandot と Cakaf の両者が好調で客席からのブラボーの声も前回より多かった。歌手の好不調というのは勿論、その日のコンディションにもよるけれど、精神的なものが、より大きいのではないのかなと思える。デリケートなものだ。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Carlus Padrissa – La Fura dels Baus
Bühne: Roland Olbeter
Kostüme: Chu Uroz
Video: Franc Aleu
Licht: Urs Schönebaum
Dramaturgie: Andrea Schönhofer
Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

La principessa Turandot: Jennifer Wilson
L’imperatore Altoum: Ulrich Reß
Timur, Re tartaro spodestato: Alexander Tsymbalyuk
Il principe ignoto (Calaf): Marco Berti
Liu: Ekaterina Scherbachenko
Ping: Fabio Previati
Pang: Kevin Conners
Pong: Emanuele D’Aguanno
Un mandarino: Levente Molnár
Il principe di Persia: Francesco Petrozzi
Kinderchor: Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

“Turandot” の1回目

前回にこのオペラをやってからそんなに月日は経っていない。その時にはリューを中村さんが演じたのだった。今日の配役はほぼ Premiere の時と同じだと思う。

指揮者が Zubin Mehta から Dan Ettinger に替わってよりダイナミズムを強調する演奏になった。ちょっとあざといと感じる部分もあったけれどこのオペラはそれで良いのだろう。

主役の二人はむしろ Premiere の時よりも好調だった。ただ、リュー役の Ekaterina Scherbachenko は調子が悪かったのか、歌に迷いが感じられた。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Carlus Padrissa – La Fura dels Baus
Bühne: Roland Olbeter
Kostüme: Chu Uroz
Video: Franc Aleu
Licht: Urs Schönebaum
Dramaturgie: Andrea Schönhofer
Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

La principessa Turandot: Jennifer Wilson
L’imperatore Altoum: Ulrich Reß
Timur, Re tartaro spodestato: Alexander Tsymbalyuk
Il principe ignoto (Calaf): Marco Berti
Liu: Ekaterina Scherbachenko
Ping: Fabio Previati
Pang: Kevin Conners
Pong: Emanuele D’Aguanno
Un mandarino: Levente Molnár
Il principe di Persia: Francesco Petrozzi
Kinderchor: Kinderchor der Bayerischen Staatsoper

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

“Tosca” の2回目

わたしはこのオペラは控えに回っているのだが、同僚がバイロイト・フェストシュピールの券が当たったのでどうしても行きたいと言うから替わってあげた。合唱は出番が少なくて歌う部分もほんの少しだからたいして負担にもならない。

Besetzung

Musikalische Leitung: Marco Armiliato
Inszenierung: Luc Bondy
Bühne: Richard Peduzzi
Kostüme: Milena Canonero
Licht: Michael Bauer
Chor: Stellario Fagone

Floria Tosca: Catherine Naglestad
Mario Cavaradossi: Massimo Giordano
Baron Scarpia: Bryn Terfel
Cesare Angelotti: Goran Jurić
Der Mesner: Christoph Stephinger
Spoletta: Francesco Petrozzi
Sciarrone: Christian Rieger
Stimme eines Hirten: Tölzer Knabenchor
Ein Gefängniswärter: Tim Kuypers

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

” Les Contes d’Hoffmann ” の2回目

今夜の Rolando Villazón はほとんど沈没寸前まで行った。第一幕の出だしは前回よりも好調かと思える調子だったのだが、幕が進むごとにだんだん声が出なくなってきた。Giulietta との絡みでは高音をスルーし、中音域もかすれてきてこれは最後まで保つかどうかと不安になった。しかしどうにか最後まで歌い続けて事故は免れた。今夜は客席でも彼の必死の藻掻きが聞き取れたのではないかと思う。

Besetzung

Musikalische Leitung: Marc Piollet
Inszenierung: Richard Jones
Bühne: Giles Cadle
Kostüme: Buki Shiff
Choreographie: Lucy Burge
Licht: Mimi Jordan Sherin
Dramaturgie: Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

Olympia: Brenda Rae
Antonia: Olga Mykytenko
Giulietta: Anna Virovlansky
Cochenille / Pitichinaccio / Frantz: Kevin Conners
Lindorf / Coppélius / Dapertutto / Miracle: John Relyea
Nicklausse/Muse: Angela Brower
Stimme aus dem Grab: Okka von der Damerau
Hoffmann: Rolando Villazón
Spalanzani: Ulrich Reß
Nathanael: Dean Power
Hermann: Tim Kuypers
Schlémil: Christian Rieger
Crespel / Luther: Christoph Stephinger
Wilhelm: Andrew Owens

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

La Bohèmeの2回目

Festspiel 2回目の公演。配役などに変更はなし。これがわたしの最後の La Bohème公演 である。特別な感慨はない・・・。

と書いたのは正直ではない。(笑) 今夜は歌いながら舞台上をあちこちと歩き回り、かなり痛みが目立っている舞台装置をじっくりと見直してみた。この舞台装置はパバロッティ、フレーニ、がクライバーの指揮で歌っていた1970年代に作られた物である。

2幕の最後で軍楽隊が演奏しながら通り過ぎる場面で、偶然ではあるが4月に結婚した末娘がピッコロを吹きながら行進していくのを眺めていた。彼女がわたしにとって最後の La Bohème に付き合ってくれたというのも幸せな終わり方だった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Otto Schenk
Bühne und Kostüme: Rudolf Heinrich
Chor: Stellario Fagone

Mimi: Angela Gheorghiu
Musetta: Laura Tatulescu
Rodolfo: Joseph Calleja
Marcello: Levente Molnár
Schaunard: Christian Rieger
Colline: Goran Jurić
Parpignol: Dean Power
Benoît: Alfred Kuhn
Alcindoro: Tareq Nazmi
Ein Zöllner: Tim Kuypers
Sergeant der Zollwache: Peter Mazalán

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

” Les Contes d’Hoffmann ” の1回目

久しぶりの公演。細かい部分の演技がちょっと忘れているところがあった。タイトルロールを歌った Rolando Villazón は余り調子が良くなかったような印象を受けた。多分、客席では分からなかったろうと思うのだが、発声に苦労している部分が随所に感じられた。生身の身体だから大なり小なりの波はあるのが当然。それでもテノールにとって大変なこの役を最後までしっかりと歌い通した力量には素直に感嘆した。

Besetzung

Musikalische Leitung: Marc Piollet
Inszenierung: Richard Jones
Bühne: Giles Cadle
Kostüme: Buki Shiff
Choreographie: Lucy Burge
Licht: Mimi Jordan Sherin
Dramaturgie: Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

Olympia: Brenda Rae
Antonia: Olga Mykytenko
Giulietta: Anna Virovlansky
Cochenille / Pitichinaccio / Frantz: Kevin Conners
Lindorf / Coppélius / Dapertutto / Miracle: John Relyea
Nicklausse/Muse: Angela Brower
Stimme aus dem Grab: Okka von der Damerau
Hoffmann: Rolando Villazón
Spalanzani: Ulrich Reß
Nathanael: Dean Power
Hermann: Tim Kuypers
Schlémil: Christian Rieger
Crespel / Luther: Christoph Stephinger
Wilhelm: Andrew Owens

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

ヘッドフォンの置き台


定年退職の日まで秒読みの段階に入ってきた。あと12日である。公演のほうは病欠者が出なければあと6回出ればよい。楽屋の自分が座っている机の上などもそろそろ片付け始めている。

劇場のメーク係の棚には合唱団全員の頭部を石膏でとったものが並んでいる。新しくカツラを作るときに使われるのだ。これを作るときには頭から石膏の溶けた液をピタピタと貼られていく間じっとしていなくてはならない。もちろん目はつぶったままだし空気は鼻の穴からしか入ってこない。もう何年も前の出来事だが、なんとも不快で不安な時間だった記憶が残っている。

退職するということで先日わたしの頭部を記念に貰ってきた。これをヘッドフォンの置き台に使おうというわけ。ヘッドフォンは使っていないときの置き場所になかなか困るものである。ただ置いただけでは人間が横座りしたときのようになんともだらしない感じとなってしまうのだ。

オーディオ専門店などに行くと人間の頭を形取った置き台を売っていてあれを買おうかなと思ったときもあったが、なんだか無機質で取り澄ました感じが気に入らなかった。しかしそれが自分の頭の形となればこれは愛着が湧いて面白いのではないか。(笑) しばらくこの形で使ってみようと思っている。

La Bohèmeの1回目

今回の Festspiel では2回公演があって、今日はその1回目。今回の目玉は2人のソリスト Angela GheorghiuJoseph Calleja の二人だ。それにしても Festspiel にこの演目が来るというのは珍しい。

Besetzung

Musikalische Leitung: Dan Ettinger
Inszenierung: Otto Schenk
Bühne und Kostüme: Rudolf Heinrich
Chor: Stellario Fagone

Mimi: Angela Gheorghiu
Musetta: Laura Tatulescu
Rodolfo: Joseph Calleja
Marcello: Levente Molnár
Schaunard: Christian Rieger
Colline: Goran Jurić
Parpignol: Dean Power
Benoît: Alfred Kuhn
Alcindoro: Tareq Nazmi
Ein Zöllner: Tim Kuypers
Sergeant der Zollwache: Peter Mazalán

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

“Götterdämmerung” の3回目

今日は Festspiel で3回目の “Götterdämmerung” 。ストリーミング放送もするし、Oper für alle という企画で劇場前の広場に大きなスクリーンを設置して同時中継で見ることが出来た。しかし、あいにくのお天気で雨が降ったり止んだりの悪コンディション。それが残念だった。

今日の配役はハーゲン役が Premiere の時に歌った Eric Halfvarson に戻った。彼個人の出来としては先回の方が良かったと思う。その他のソリスト陣は相変わらず堅実。ジークフリートの Stephen Gould とブリュンヒルデの Nina Stemme の二人は最後まで調子が落ちずに立派に歌い通して脱帽である。今夜のカーテンコールはオーケストラに対してのものが一番大きかった。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Andreas Kriegenburg
Bühne: Harald B. Thor
Kostüme: Andrea Schraad
Licht: Stefan Bolliger
Choreographie: Zenta Haerter
Dramaturgie: Marion Tiedtke
Olaf A. Schmitt.
Chor: Sören Eckhoff

Siegfried: Stephen Gould
Gunther: Iain Paterson
Hagen: Eric Halfvarson
Alberich: Wolfgang Koch
Brünnhilde: Nina Stemme
Gutrune: Anna Gabler
Waltraute: Michaela Schuster
Woglinde: Eri Nakamura
Wellgunde: Angela Brower
Floßhilde: Okka von der Damerau
1. Norn: Jill Grove
2. Norn: Jamie Barton
3. Norn: Irmgard Vilsmaier

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

“Götterdämmerung” の2回目

前回の公演もそうだったが今日もカラリと晴れた暑い1日となった。この演出は照明を多く使うのか大いに汗をかいてしまうので、出来るなら涼しい気候であって欲しいのだが。(笑)

今日はまたまた Hagen 役に変更があってアジア人の Attila Jun が歌った。巨大な体躯の人で声もそれに見合ったもの。やはりこの役はこれくらいの声でないと面白くない。その他のソリスト陣も堅調で Nina Stemme の出来も Premiere よりは良かった。ただ、全体を通して Kent Nagano のテンポがかなりゆっくりなので歌手達は歌いにくそうだ。

Besetzung

Musikalische Leitung: Kent Nagano
Inszenierung: Andreas Kriegenburg
Bühne: Harald B. Thor
Kostüme: Andrea Schraad
Licht: Stefan Bolliger
Choreographie: Zenta Haerter
Dramaturgie: Marion Tiedtke
Olaf A. Schmitt.
Chor: Sören Eckhoff

Siegfried: Stephen Gould
Gunther: Iain Paterson
Hagen: Attila Jun
Alberich: Wolfgang Koch
Brünnhilde: Nina Stemme
Gutrune: Anna Gabler
Waltraute: Michaela Schuster
Woglinde: Eri Nakamura
Wellgunde: Angela Brower
Floßhilde: Okka von der Damerau
1. Norn: Jill Grove
2. Norn: Jamie Barton
3. Norn: Irmgard Vilsmaier

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

” Medea in Corinto ” 最後の公演

今回のシリーズ2回目の公演。どうやらこの演目は今日が最後だということだ。配役などは前回と同じ。さすがに同じ過ちを繰り返すことなく、今夜はオーケストラも合唱も気合いが入っていて完全だった。わたしの眼には指揮者だけが相変わらずだったような印象があったけれど。(笑)

Besetzung

Musikalische Leitung: Ivor Bolton
Inszenierung: Hans Neuenfels
Bühne: Anna Viebrock
Kostüme: Elina Schnizler
Licht :Michael Bauer
Dramaturgie: Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

Creonte: Alastair Miles
Egeo: Emanuele D’Aguanno
Medea: Nadja Michael
Giasone: Ramón Vargas
Creusa: Laura Tatulescu
Evandro: Kenneth Roberson
Tideo: Francesco Petrozzi
Ismene: Golda Schultz

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper

” Medea in Corinto ” の1回目

このオペラを最後に演奏したのは2010年10月19日だった。ほとんど2年ぶりの公演である。しかし今回、それにしては練習が少なかった。GMD が指揮する “Götterdämmerung” に時間を全てとられてしまったせいだろう。今回は舞台稽古が1回あったきりでそれも最後の場は時間切れで出来なかった。それが最後の場での空中分解という結果になって現れてしまった。聞けばオーケストラの方でもコンサートマスターが急病というアクシデントがあって大変だったらしい。

Besetzung

Musikalische Leitung: Ivor Bolton
Inszenierung: Hans Neuenfels
Bühne: Anna Viebrock
Kostüme: Elina Schnizler
Licht :Michael Bauer
Dramaturgie: Rainer Karlitschek
Chor: Sören Eckhoff

Creonte: Alastair Miles
Egeo: Emanuele D’Aguanno
Medea: Nadja Michael
Giasone: Ramón Vargas
Creusa: Laura Tatulescu
Evandro: Kenneth Roberson
Tideo: Francesco Petrozzi
Ismene: Golda Schultz

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper