2024年12月25日(水)
このオペラはわたしが働いていた間に Nationaltheater で上演されたことはなかったし、メディアを通して見たこともなかった。知っていたのはテノールのアリアで何度も高い音が歌われるということくらい。確か、アルフレード・クラウスがこのアリアを歌った CD が話題になった筈。
今日はクリスマスの休日でもあり、時代設定の吹き替え演出だったら嫌だなぁと思っていたが、その点は大丈夫だった。コメディであるからうるさいことは言わずに気楽に聞こうと思って聴いた。それが良かったのか思いのほか楽しめた。
タイトルロールのソプラノは少々線が細い感じでこちらに伝わってくるものが少なかった。テノールは、問題のアリアも破綻なく歌い上げていたが、もう少し声にまとまりがあれば良かったのに。品の悪さを感じてしまった。でも、問題なく歌ったということで誉めるべきなのかも知れない。
このオペラでは男声合唱が大活躍。わたしが居た頃とはだいぶメンバーの顔ぶれも変わっているが素直に感心した。