成田 → ミュンヘン

日曜日・小雨

6時起床。眼が覚めると窓の外は雨。ホテルの窓から見下ろすと歩いている人たちは皆、傘を差している。しかし、この程度の雨なら駅のすぐ前に立つこのホテルは全く問題ない。振り返れば3週間あまりの日本滞在では雨らしい雨に遭わなかった。幸運だったと思う。

わたしの乗る飛行機は LH7203 というミュンヘン直行便。少し早めにホテルを出て成田空港には出発2時間ほど前に到着した。昨夜のうちにオンライン・チェックインをしておいたので受け付けカウンターでもスムーズに事が運ぶ。パス・コントロールも済んで待合室に向かい途中にある免税店で最後の買い物をした。自分用に「山形の清酒・東光」を、ブリギッテと義母に「文明堂のカステラ」を、そして知人の娘に「折り紙」を購入。

飛行機は定時に出発。途中で気流のために機体がかなり揺れたが、これほど大きな揺れはわたしには殆ど初体験だった。客室乗務員はすべてが日本人の女性で全日空(ANA)のユニフォームを身につけていた。ルフトハンザと全日空は相互協定が出来ているのだ。往路はドイツ人の客室乗務員だったのだが、それと比較してみると圧倒的に全日空の方が客に対して笑顔を絶やさず親密な応対をしてくれている。全日空で飛んでもマイルはルフトハンザと同じように加算されるそうなので、次回は全日空で飛ぼうと思った。(笑)

今回のフライトでは日本にいる間に購入したノイズ・リダクション機能の付いた BOSE のヘッドホン QuietComfort15 を試すのが楽しみだった。まず装着感だが、長時間着けていても耳が痛くなるようなことはなく快適。ただ、この手のヘッドホンは頭髪がペチャンコに押しつぶされるのがちょっと嫌だ。

そしてノイズ・リダクションの効果は全く素晴らしかった。飛行機特有の「ゴーッ」という音が殆ど不快に感じないまでのレベルまでカットされる。これは機内で睡眠を取るときにもかなり効果的だ。一方、家庭内で普段に使うかといえば、わたしは昨年購入したコンデンサー型ヘッドホンのスタックス SRS-4170 の方を使うことになるだろう。しかし空の旅専用と考えても、よい買い物だったと思う。

ミュンヘンには予定通りの時間に着陸。外気温は17度ぐらいと、暑い日本の気候に慣れた身体にはかなり冷たく感じる。S-Bahn に乗ってみるとミュンヘン市内に近づくにつれてバイエルンの民族衣装を着けた人々が目立ってきた。忘れていたが、今日からオクトーバーフェストが始まっているのだった。

ブリギッテが Ostbahnhof まで迎えに来てくれていて、家に着いたのは夕方7時少し前。まずは Weißbier を飲んでミュンヘンに戻ってきた感覚を味わう。飛行機内でしっかり食べてお腹が空いていないので、夕食は抜き。テレビで8時のニュースを見たあとは急に眠くなってきた。